建築·土木は所詮古典物理学の世界 鉄筋コンクリート構造·耐震構造の専門家 後編 当たり前過ぎて意識しなくなっていること
名古屋大学の勅使川原(正臣)教授には、構造物センシングの仕事をしていた時に大変お世話になりました。
勅使河原教授については、詳細を以下に譲ります。
機会を得て会食させて頂き様々なお話を伺うことができました。その時は総合商社として設立した財団の常務理事としての立場でのお付き合いでした。しかしそもそも私は鉄鋼会社出身。しかもスタートは研究所での構造材料の解析です。
会食の前半は、以下でお楽しみ下さい。
私の稚拙な質問にも明快な回答を頂きつつ酔いが好い加減に回った頃、教授から反撃が。
「こちらも質問する番ね。
鉄鋼会社の研究員がなんで総合商社の役員やってるの?」
「お客さんになり続けたんです。」
「?」
教授に膨大な量のネタを簡単にお話した内容を紹介します。
私のサラリーマン人生を時系列的に大きな流れを箇条書きにすると以下です。
凡例
[ ] 内がざっくりした分野
その次が建築学の教授に対してどの学問分野を駆使したかの説明
それ以下は時系列的担当業務の変遷
ということで。
[解析] 表面物理学 古典物理学 化学 生物学
構造材料解析 自動車、船舶、橋梁、ビル、パイプライン
機能材料解析 電子部品、微生物
[開発] 電子工学 量子物理学 経営工学
機能材料開発 電子部品(コンデンサー)
部品開発 半導体部品
(LSI(マイクロプロセッサ、メモリ))
海外企業との包括的提携
(技術移管·開発、委託生産·販売)
[営業·マーケティング] 電子工学 経営工学、商学、経済学
海外企業との連携 欧米、中東(総合商社経由)
ソリューション開発 端末·機器開発用リファレンスデザイン
(プリンタ、携帯端末)
端末開発 タブレット端末、携帯端末
ソリューション開発 飲食店オーダ管理
電子行政サービス e-Japan
セキュリティ
事業開発 ユビキタスプリンティング
医療·福祉連携
電子行政サービス
耐震性能経時変化評価サービス
[経営] 経営学、経済学、商学、政治学
商社経営
と自分の開発したものを世に出すために川上から川下に切り上がって行ったのです。
と書いてもなんのことやらかと。とある理系人間の半生なので長いですが宜しければ詳細は以下を楽しんでみて下さい。
「そっかー。物理屋が古典物理学から量子物理学に行って
その後は文系かあ。波瀾万丈ダネ。
建築·土木は所詮古典物理学の世界だからなぁ…」
と。
印象に刻まれた一夜でした。
蛇足
「所詮古典物理学」
同じ様なフレーズは、大学生時代にも聞いた覚えが有ります。
「ゴルフは古典物理学を楽しむ遊び」
その辺りはこちらに書きました。宜しければ。
再掲の蛇足
酔いが回って盛り上がった
都会のビル街は珊瑚礁
という話もそのうち。