かなえたい夢 国土強靭化 その5 補足 能登半島地震直後の町内会の様子 〜今後に期待
令和6年能登半島地震
新年早々の震災。
心からお見舞い申し上げます。
(“しつこく”連載させて頂いているのは、ITセキュリティなどもそうですが、この手の話は災害発生直後がそれに対するリテラシーを上げて頂く最も良い機会だからです。
運と勘と“しつこさ”の人生を送ってきたからかなぁ…)
かなえたい夢は国土強靭化
ということで…
(課題は個人レベルでのリテラシーの向上と減災対策の実行)
ネタバレですが…
特に個人レベルでの行動を今すぐ起こして頂けたら幸い
と言う思いで3篇の筆を取っています。
その1ではそもそもの地球の成り立ちから地震を捉え直して、その中で当面現実的な国土強靭化という取組みをご紹介しました。
その2では個人住宅も先ずは身の丈に合った範囲内から無理なく減災に向けて行動することをお勧めしました。
その3では、”2つの奇跡 〜訓練だけは徹底的に“と題して事前の周到な準備が功を奏して起こった奇跡をご紹介します。それは、
① 地震発生72時間の壁”タイムリミット”で輪島市の倒壊住宅から80代女性を救出
② 地震災害支援物質輸送に伴う事故時のCAさんの起こした奇跡
でした。
そして私達民間、個人レベルでの減災への準備として
先ずは無理なくできることから始めたいものです。
と言うことで括りました。
その4は、そもそも国土強靭化計画とはというお話しでした。公的な資料をリファレンスにしながら図表を交え端的にかつ正確にその趣旨をご理解頂けたかと思っています…
その5の本編では能登半島地震直後のある半島の真ん中にある町内会のリテラシーある反応のご紹介でした。特に国土強靭化のお作法に則ったフルバージョンでの消防署による防災訓練の件(くだり)は今回の教訓のを活かしていました。
以下の本文内の添付資料をご一読·視聴頂いて疑似訓練頂ければ…という思いも込めて…
草の根レベルの変化こそが今最も求められていることだと思っています。
長閑な町の町内会ですらこの様な感じですから、今、日本中で色々な動きが活発化しているのだと思います。残念な災害ですが、これを活かしての減災の動きが加速することを願って止まないという言葉で結ばさせて頂きました。
そして今回は、その補足として相互扶助の視点からの課題を敢えて取り上げたいと思います。
共感を得られないかもしれませんが、これも現実ということで、普通といえば普通の反応のご紹介かもしれませんか…。
ネタバレですが…
残念な内容ですが、現実を受け止めて建付けを意識しつつ将来に期待する
支援については1個人としてできる事を先行して行ったというオチ…
という大人のお話しです。
その5の本編でご紹介した町内会の会合。
盛り沢山の防災訓練。
管轄の消防署の方をお呼びしての防災訓練
(勿論国土強靭化のお作法に則った)
消火訓練
心肺蘇生法
AED使用方法
倒壊建物からの救護訓練
煙体験ハウスを使った避難訓練
AED使用方法の訓練もあるのですが、そのAED、何処にあるかと言うと1km弱の距離にある行政センターに設置してあるということでした。
ん〜遠い。まぁ車なら片道で1分ということで、往復3分で何とかなるかぁ…という感じです。
私が横浜駅西口徒歩数分のマンションで水害に見舞われました。たまたま連番制でマンションの管理組合の理事会の理事をしていました。その時当時の理事長から荷が勝つので辞任して推薦するから代わりに理事長になって欲しいと懇願され、満場一致で理事長を仰せつかった時のことを思い出しました。
水害の後処理と防災に関する包括的な課題解決の一環としてAEDをマンション1階のロビーに近隣の方々にも開放する形で設置することを理事会で提案。総会で可決し即日設置しました。その時、少数意見ながらAEDの設置それ自身、近隣の方々への開放に強く反対するとの意見が有ったことを…。理事会で時間を掛けて丁寧に説明し説得したのですが、結局会員全員の賛成とはならず、残念ながら多数決という形での設置となったのでした。
その時は横浜駅付近は水害に見舞われただけではなく
災害情報 水害レポート2004 関東地方 - 国土交通省
耐震偽装が明るみになったり、
30年以内に70%の確率で大震災に見舞われるという地震予知(国土交通省)が出たり…
2020年時点でも30年以内に70%の確率と…
(少し矛盾…)
と防災に関するリテラシーが高まっていた時期なのでしたが、それでも全員賛成は叶いませんでした。
そんなことを思い出しながら
AEDは何処にあるのか
という質問をしたのでした。ある意味で田舎の町内会で、私のような者は外様(とざま)。皆さん子供の頃からの顔なじみの組織に“ぽっと出”として参加してる感じの中での質問だったのでした。確かに遠いからAEDを導入という話にはなりませんでした。
そこで外様の私からAEDを町内会館に導入しませんかと提案しようとしましたが、その場の雰囲気が余りにも…ということで拙速と思い直し、質問までとしました。
また能登半島地震直後の町内会の打合せだったので何らかの形での能登半島地震災害義援金の提案を胸に温めて出席していました。というのも”市“レベルでは「令和6年能登半島地震災害義援金」の受付を開始していましたので。
市からの報道発表資料
「令和6年能登半島地震災害義援金」の受付開始について
本市では、令和6年元日に発生した能登半島地震で被災された方を支援するため、市役所本庁舎、各行政センター、市民サービスセンター各店に募金箱を設置し、義援金を受け付けています。
お預かりした義援金につきましては、日本赤十字社を通じて、全額を被災都道府県に設置される義援金配分委員会へお送りし、市区町村等の自治体を通じて、被災地の方々の生活支援に役立てられます。
こんな内容の発表は頭に入っていました。
“日本赤十字社を通じて、全額を被災都道府県に設置される義援金配分委員会へお送りし、市区町村等の自治体を通じて、被災地の方々の生活支援に役立てられます。”
という建付け。これは裏返せばこの町内が被災した場合は、同様に
”日本赤十字社を通じて、全額を被災都道府県に設置される義援金配分委員会へ送られ、町を通じて生活支援を受ける“
ということになるわけです。ある意味で町内会は当事者になるということ。
とすれば将来は逆の立場になるという当事者意識を持ってこの義援金に関して何らかのアクションを起こすことが順当と考えるのですが…
義援金を含め、能登半島地震向けの支援は考えていません
との明確な方針。取り付く島もない感じでの一蹴に唖然。
結局最後は残念な気持ちで町内会館を後にしたのでした。
今後に期待します。
補足
能登半島地震 台湾の民間からの支援金が3日間で約4億円に
私も町内会経由は取り敢えず今後に期待するとして、1個人としての立場で能登半島地震支援金を送らさせて頂きました。