囃子家笛介
東京の祭り囃子の代表格「江戸祭囃子」は葛西囃子や神田囃子、そこから派生した各種囃子の総称です。筆者も奏者として携わり、その中で得た知識や解釈を勝手に記載していきます。テクニックから心構え、実際の演奏、四方山はなしまで様々な視点から江戸の祭り囃子にアプローチしていきます。 お囃子に携わっている方やお祭りで御神輿を担いでいる人はもちろん、東京の民俗文化研究、日本の伝統芸能などに興味のある方にもお勧めです。 素晴らしいお囃子で地域をお祭りを元気にしていきます!
珍顔をもってなる 囃子家笛介 であることを まず 証明する
江戸のお祭りは神田から始まるなんて言いますが、下谷神社や今回参加させていただいた元三島神社も5月中旬に祭礼が行われます。 いわゆる下町のお祭りでとても賑やかなもの…
ライバル意地を貫く人となれ。大好きな美空ひばりさんの人生一路の歌詞ですが、意地とは悪い意味で使われることが多く、あまり良い印象はありません。社会の流行とでも言…
五客 最初の投稿で五客をいただき感無量でした。いきなり?と最初は半信半疑だったのですが、翌週のお題が「嘘」と来ましたので、これは受けて書くしかないだろうとこち…
はじめての #ほぼ日刊都々逸 への投稿でした。若旦那のイメージはなんだかポワーっとしていて、おだてるとその気になる。実際の若手経営者はそんなことないのですが、昔の…
動きの理屈は「てこの原理」と「鞭の動き」でした。では実際に動かし方を確認しましょう。バチを振り上げるために動かす筋肉は上記の理屈の通り、前腕となります。しかし、…
ここまでの項で腕、手首、手、バチが一直線でなければならないことは散々書いてきました。それはいい音をならし、早いリズムにも対応できるための方法だったのです。太鼓を…
2024年3月録音/張り扇による調子
いよいよ太鼓を打つ時がきました。太鼓の真ん中を打ち抜くイメージです。実際いい音が鳴るかどうかはバチが太鼓の皮にたいしてどのような角度で降りてくるのかが影響します…
握り方をマスターした方は構え方に入ります。構え方の項では大きく分けて二つのアプローチをしてみます。一つは、太鼓に向き合う姿勢の話、もう一つは腕の周りの形について…
バチは腕と一体でなければなりません。バチと腕が一直線となり、腕を振った結果、バチが太鼓を打つという結果にならなければならないのです。その点において握り方はとても…
和太鼓は「叩く」という表現はつかいません。「打つ」のです。これには深い意味が隠されています。友だちに顔を叩かれたことはありますか?私はありません。幸せなら手を叩…
2024年5月13日 16:01
江戸のお祭りは神田から始まるなんて言いますが、下谷神社や今回参加させていただいた元三島神社も5月中旬に祭礼が行われます。いわゆる下町のお祭りでとても賑やかなものです。御神輿が何基もでて、お囃子が至るところで演奏しています。なんですが、今回我々がやらせていただいた東日暮里六丁目本町会さんではお囃子は出ておりませんでした。町会の役員の方がお知り合いだったので、どっかやれる場所があればお手伝いします
2024年4月25日 15:44
ライバル意地を貫く人となれ。大好きな美空ひばりさんの人生一路の歌詞ですが、意地とは悪い意味で使われることが多く、あまり良い印象はありません。社会の流行とでも言えるのでしょうが、昔は芯があることは素晴らしいこととされていました。頑固でいいんです。帯の結び目さらりと着流しで祭囃子をやっている人達を見ているとほんとうにカッコいいなぁと思います。もちろん着こなしも重要な要素であり、その中でも帯の結び
2024年4月7日 18:05
五客最初の投稿で五客をいただき感無量でした。いきなり?と最初は半信半疑だったのですが、翌週のお題が「嘘」と来ましたので、これは受けて書くしかないだろうとこちら。色恋勢い余って3歌も書いてしまいました。都々逸と言えば、色恋が定石だろうと書いたのがこちらのマガジンのもとともなりました。都々逸や短歌、句は返歌というのがありますよね。この3部作はそういう意味も込めました。嘘と色恋はとても相
2024年4月6日 20:41
はじめての #ほぼ日刊都々逸 への投稿でした。若旦那のイメージはなんだかポワーっとしていて、おだてるとその気になる。実際の若手経営者はそんなことないのですが、昔の粋を大切にすることもあって若旦那像は作られていったんだと思います。ちなみにいきなりの投稿で五客を拝命いたしました。今年の寒暖の差はとっても激しく随分と早く桜が咲くかなぁとおもっていた、3月最終週でした。そしたらば一気に寒くなり、なにや
2024年4月3日 20:39
動きの理屈は「てこの原理」と「鞭の動き」でした。では実際に動かし方を確認しましょう。バチを振り上げるために動かす筋肉は上記の理屈の通り、前腕となります。しかし、理論では支点となる肘は動かすべきではありませんが、実は肩を支点とした「てこの動き」も入るため、上腕も使用してバチをあげることとなります。構えた場所から上腕と前腕を上にあげます。視点を変えれば、脇をあけるという言い方でもいいかもしれません。
2024年4月3日 00:07
ここまでの項で腕、手首、手、バチが一直線でなければならないことは散々書いてきました。それはいい音をならし、早いリズムにも対応できるための方法だったのです。太鼓を実際に打つ時も肘を支点として、作用点、力点を一直線にして・・・と言いたいところですが、ここではじめて一直線でない動きが出てきます。先ほどの「てこの原理」ではスピードがでないことが問題でした。そこで鞭の動きを使用します。鞭は手に持ち、紐で
2024年4月1日 14:09
江戸祭囃子 鎌倉 笛独奏
2024年4月1日 02:35
いよいよ太鼓を打つ時がきました。太鼓の真ん中を打ち抜くイメージです。実際いい音が鳴るかどうかはバチが太鼓の皮にたいしてどのような角度で降りてくるのかが影響します。さらには、この後出てくる大きな壁、それは手が回ると表現しますが、早いリズムに対応出来るかにも関係してきます。バチのあげ方、下ろし方は音にも速さにも効率的でなければなりません。すこし話がずれますが、皆さんはてこの原理が分かるでしょうか。支
2024年4月1日 01:12
江戸祭囃子 屋台 笛独奏
2024年3月31日 19:21
握り方をマスターした方は構え方に入ります。構え方の項では大きく分けて二つのアプローチをしてみます。一つは、太鼓に向き合う姿勢の話、もう一つは腕の周りの形についてです。江戸祭り囃子は元をたどると神楽、民俗、長唄、歌舞伎、伎楽、職種などの影響を受けています。このように他の文化、芸能から大きな影響を受けて現在が形成されており、一つ一つの所作にも表れています。現存する祭り囃子ももともと畑が違うものを礎とし
2024年3月30日 22:56
バチは腕と一体でなければなりません。バチと腕が一直線となり、腕を振った結果、バチが太鼓を打つという結果にならなければならないのです。その点において握り方はとても重要です。なぜなら腕、手首、手と実際に打つバチを繋いでる部分だからです。自然と握手をするとき、皆さんはどのように手を差し出しますか。親指と人差し指の間が上を向くようにすると、手首は手前に折れることなく、自然と指先が下がった形になるでしょう
2024年3月30日 22:42
和太鼓は「叩く」という表現はつかいません。「打つ」のです。これには深い意味が隠されています。友だちに顔を叩かれたことはありますか?私はありません。幸せなら手を叩きましょ。一方、金槌で釘は打ちますが、叩くとはいいません。野球ではバットを使ってボールを・・・これも打つです。太鼓も同様の意味があります。太鼓の向こう側に音を抜けさせるというイメージです。叩くというのは平面に向かって何かを強くあてることを意