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Marmalade
2021年4月30日 06:56
学生時代、夏目漱石を学んでいた。最初の題材が「門」「門」夏目漱石新潮文庫略奪婚の先に幸せはあるのか――。たまたま知った、親友のその後。果して宗助は、彼と会うのか避けるのか。『三四郎』『それから』より続く、漱石前期三部作最終章。親友の安井を裏切り、その妻であった御米(およね)と結ばれた宗助は、その負い目から、父の遺産相続を叔父の意にまかせ、今また、叔父の死により、弟・小六の学費
2021年4月27日 13:24
1年前、COVID19が猛威をふるいはじめたころ、最近「塩の街」を思い出すんだよねと娘が言い出した。私もちょうどそう思っていたところだった。それはこの本だ。「塩の街」有川 浩角川文庫塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた。その崩壊寸前の東京で暮らす男と少女、秋庭と真奈。世界の片隅で生きる2人の前には、様々な人が現れ、消えてい
2021年4月20日 17:33
こどものころ世界名作全集という百科事典ならぬお話しの全集が家にあった。今では考えられないがそういう物売りの人がよく家を訪ねてきて母はどういうわけか買ってしまった。始めの頃は読み聞かせてもらっていたけれど、そのうちに自分で読みだしたけれど全部は読まずに終わった気がする。いくつか私を夢中にした物語があった。宝島、なんかもそのひとつだった。その中にあったお話で大好きな
2021年4月11日 08:13
キャンドルナイト 2夜目仄かな灯りに照らされて読書をすることに決めました。選んだのは「月の砂漠をさばさばと」北村 薫 著おーなり由子 絵新潮文庫この本は友人が「Marmaladeさんたちを思い出して」と本屋で見かけて、プレゼントしてくれた本9歳のさきちゃんと作家のお母さんは二人暮らし。毎日をとても大事に、楽しく積み重ねています。お母さんはふと思います。いつか大きくなっ
2021年4月5日 07:37
「モモ」にであったのは22歳のころ。この名作を読んでいなかったことに気づいて手に取って読み始めたらみるみるうちにモモの世界に引き込まれて最後は目が腫れるくらい泣きました。いまも本棚に。[モモ」時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語作・絵: ミヒャエル・エンデ訳: 大島 かおり出版社: 岩波書店読まれたことのない方のためにあらすじを。