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手術が必要と言われた膝の痛みが改善した
こんばんは。「ファン鍼灸院」でのビックリ、嬉しい、楽しい、幸せな治療をお届けしている【ばぁばは鍼灸師】のファンです。
今回は、膝痛で整形外科に行ったところ、手術が必要と言われたけれど、手術は嫌だと来院された方の治療例です。
【和代さん 79歳】
和代さんが来院されたきっかけは
ファン鍼灸院に治療に来られてる娘さんの紹介です。
1 整形外科で手術が必要と言われたけれど悩んでいます
和代さんの娘さん:母が1ヶ月前から膝が痛くて、普通に歩けなくなったので、整形外科を受診したら、手術が必要と言われて悩んでます。一度診てもらえませんか?
ばぁば:そうですね。とにかく一度うちに来て頂いてから、お話しを聞いて、身体も診させてもらってから、鍼灸治療で楽に歩けるようになるかどうか治療してみますか?
ということで、和代さんが来院された。
和代さん:ひと月前から左膝の内側が曲げると痛くて、歩く時に足をまっすぐ伸ばしたままでしか歩けないんです。
整形外科に行ったら、膝の半月板の内側が損傷していて、手術が必要だと言われました。
3週間の入院が必要と言われて悩んでます。
周りで3週間も入院した人達は、ほとんどの人が筋肉がもの凄く落ちて動くのが悪くなってるので、そうなったら困るし。。。
このまま膝が痛くて歩けないのも困るし、悩んでるんです。
確かに高齢で3週間も入院となれば
、筋力がみるみる落ちるのは目に見えています。
手術で痛みが取れたとしても、その後に、筋力減退によって動きが悪くなれば、それはそれでまた悩みを抱えることになるでしょう。
それこそ家の中では何とか動けても、外出は無理になる場合もよくあると聞きます。
ならば、なおさら手術は回避したいものです。
ここは鍼灸治療の見せどころです。
2 膝痛の原因に70年前の脚の骨折が関係してる?
和代さんは79歳ですが、膝以外では辛いところがないとのこと。確かにお元気です。
ところが、問診票に小学校2~3年頃に左足骨折と書かれています。
うん!? 骨折!? どの辺りが?
左膝は見た目も腫れています。
骨折したところがどこなのか、左膝辺りや、その下を触診していくと、鋭く痛いところが見つかりました。
和代さん:痛~い! そうそう、その辺りですよ。骨折したのは。でも、もう70年も前のことですよ。
ばぁば:70年も前だけど、今こうして少し押しても痛いじゃないですか。右脚は、ほらっ、同じ様に押しても全然痛くないのに。
骨の中には細かい血管がいっぱい通っていて、骨に栄養を運んでいるんですよね。
骨折した骨はくっ付いても、骨にくっ付いていた筋肉や血管達は傷ついたままだろうし。その時に出血した血液もそこにそのまま滞っていることだろうし。
そしたら、骨に充分な栄養を運べないでしょ。
骨はくっついても、完全に回復していないところがあるから、70年も経ってるのに、まだこんなに痛いんじゃないですか?
この昔の骨折が、今回の膝の痛みの原因の一つにはなっていると思いますよ。
この痛みを取るには、熱いお灸が必要なんです。我慢して下さいね
3 傷ついた1番痛いところをピンポイントで炙り出す恐るべきお灸の力
70年前の骨折が、現在の膝痛の原因のひとつであるとみた私は、膝を曲げて普通に歩けるようになるには、70年前に骨折した左足の部位に熱いお灸をする必要がある、と判断しました。
骨折されたであろう部位を探っていくと、和代さんが「痛い、痛い」と声が出るところが見つかりました。
そこに米粒大の【透熱灸】をしていきます。
【透熱灸】とは皮膚に直接もぐさを載せて皮膚に浸透させる熱いお灸です。
皮膚の上で燃えてるもぐさの燃え方により、骨折したところの軽い
重いがよく分かるんですよ。
お灸が深ーく浸透していかないところは、私の経験上あまりよくないところです。
だから、浸透するまで重ねてお灸をしていきます。
古い傷や、深くきつくダメージを受けた場合は、1度のお灸ではなかなかお灸の熱が皮膚の奥に浸透してくれません。
和代さんの脚の骨折したところも、お灸をしながら細かく見ていくと、お灸がすぐに浸透するところと、なかなか浸透しないところがありました。
お灸をすると共に、鍼で膝周りを緩めて、むくみも取っていきます。
勿論、自然治癒力や免疫力、自己回復力を呼び戻し、高めていく、全身の巡りを良くする治療は必須です。
このようにして、初回の治療が終わりました。
4 始めての熱いお灸をして、その後どうですか?
始めて経験する熱いお灸を我慢された和代さんが、2回目に来院されたました。
和代さん:歩く時に曲げ伸ばしするのはまだ痛いですが、全体に楽になってます。
とのことです。
足のむくみはだいぶ取れていました。
お灸をしたところを見ると、お灸痕がスッキリしているところと、赤みがつよく広がっているところがあります。
お灸痕のその様子で、骨折したところの軽い重いがよくわかります。
お灸って、他にも色んなことを教えてくれるんですよね。
私はいつもお灸に
【ありがとう】と感謝しながら治療をしています。
もう一度、骨折したところを丁寧に触診していくと、新たに痛いところが見つかりました。
そして、そこにはまた、米粒大の【透熱灸】をします。
全身治療をした後に、新たに見つかった左脚の骨折部位にお灸をしました。そして、左膝を曲げ伸ばして痛い姿勢を取りながら、痛みのあるところを鍼で緩めていきました。
こうして、2回目の治療が終わりました。
初回、2回目と経験したことの無い
熱いお灸治療をした和代さんですが、確実に膝の痛みが改善し出しているのを実感されてるようです。
5 正座が出来ない、鍼灸治療で改善
3回目の治療時に、どうも左足首が硬いので、
ばぁば:左の足首を捻挫してないですか?
和代さん:捻挫はずっと前にしたことがあります。
ばぁば:ずっと前でも、ここを押さえたら痛いでしょう。完全に治ってないみたいですよ。熱いお灸が良く効きますのでやりますよ。
ということで、ずっと前に捻挫した左足首にもお灸をして、痛みを取りました。
足首の痛みが和らぐと和代さんが次に訴えたられたのは、、、
和代さん:このひと月前から正座が出来なくなって、お線香あげる時も立膝であげてるんですよ。
ばぁば:じゃあ今ここで、出来るだけでいいので無理をせず、正座をしようとしてみて下さい。
痛くて正座が出来ないのに、正座をしようとしてもらうのは、痛い姿勢の状態で鍼を打つのが、改善しやすいからです。
そして、その姿勢で痛みのあるところを鍼で緩めていきました。
徐々に、お尻が落ちていきます。
そしてまた、その姿勢で痛みのあるところを探して鍼を打ちます。
ひととおり鍼を打ち終わると、
ばぁば:足を一度伸ばして、もう一度正座してみて下さいな。
和代さん:あらまあ~ 正座出来ましたよ!嬉しいです。嬉しいなあ。
ばぁば:これで様子を見て下さいな。
6 手術をせずに膝痛が改善、普通に歩けるようになった
3回の鍼灸治療を終えてから、1週間に1度土曜日に来院されていた和代さんが来院されず、
ばぁば:和代さんの膝どうかなあ?良くなりはったかなあ?楽に歩けるようになりはったかなあ?
と気に掛けていたところ、
しばらくして、娘さんが来院された。和代さんの様子をお聞きしたところ、
和代さんの娘さん:治療した後、しばらくは少し痛みが残ってたようですが、、今は普通に歩けるようになってます。ありがとうございます。
今、姉妹達と温泉に行く計画も立ててますよ。手術をせずに済んで本当に良かったです。
そうなんですよ。鍼灸治療の効果は、すぐにその場で「あれっ、痛くない!なんで?」
「あらっ、楽になってる、動かしても痛くない!なんで?」
「今、お腹がグルグル動いてます何したんですか?」
「うわぁー、体が温かくなってる、めっちゃ楽」となることも多いんですが、
後日に、その効果が出てくることも多いんです。
それは何故か?
痛みでいうと、身体に痛みがあると言うことはそこに滞りが生じています。
鍼灸治療でその滞りを除くと、痛みのあるところの血液が巡りだし
回復が始まります。
勿論、治療のベースに全身治療を
必ずしてますので、その人の自然治癒力や自己回復力、免疫力も高まっています。
ですので、治療後 数日経ってから どんどん良くなっていってると、自覚出来るわけなんです。
そして和代さんは家で自分で出来る筋トレも少しづつされてるそうです。筋トレは何歳になっても出来るし、筋肉は幾つからでも増やすことが出来ます。
早く改善する人は、日頃の行いも違いますね(^^)
和代さん、スゴいなあ!
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