相手を許すこと
こんにちは♪
レコールドムジークの講師です(*^^)☕🍰
私は学生時代、フランス音楽を中心に学んできました。
バロックではラモーやクープラン、リュリ、近代ですとドビュッシー、ラヴェル、フォーレ、プーランク、デュカなどの音楽が大好きで、その美しい響きに魅了されていました。(もちろん J.S. バッハや、息子の J.C. バッハの作品も大好きで、たくさん勉強していました◎)
正直最初は不思議な音楽だなあと思っていたのですが、次第にその魅力に引き込まれ、フランス音楽の繊細な響きや、独特のハーモニーは、私の感性に強く影響を与え、大学生になってからは確信するようになりました。
しかし、忘れられない悲しい出来事もあります。ある初対面の方に「俺はフランス音楽が大っ嫌いだ」と言われたことです。
当時、私はまだ若く、その一言に深く傷つきました。たとえ自分が否定されたわけではなくても、自分の大切にしているものを否定されるのは、とても悲しいことでした。今でもふと思い出すと、少し胸が痛むことがあります。
ただ、今の私は少し大人になり、その出来事を前向きに捉えられるようになりました。家族間や親友、或いは職場の方との関係だけでなく、初対面であっても、人は補い合って生きている、という考えを意識して持つことが出来るようになりました。
フランス音楽が苦手な人がいるからこそ、逆に私はその音楽の魅力を伝える役割があるのだと感じるようになったのです。
人の好みはそれぞれ異なり、そこに優劣はありません。それを理解することで、より豊かで寛容な心を持つことができるのだと思います。
またその出来事は、なぜフランス音楽が苦手だと思われるのかを深く考える機会にもなりましたし、同時に、私自身も偏見を持っていないか、自分を振り返る良い契機にもなりました。
どんなに経験を積んだ方でも、まだ見えていない部分や理解できていないことはあるものです。それを否定するのではなく、むしろ理解の手助けをできることに喜びを感じた方が、幸せに生きていられるような気がします。
私自身も最初からフランス音楽に対して確信を持っていたわけではありません。少しずつ、その魅力を理解して、好きになっていったのです。だからこそ、他者の意見に対しても、もっと寛容になれるはずです。
時に、相手を許すことが難しいと感じる時もあるかもしれません。
許すことができなくても、自分を責める必要はありません。一番大切なのは自分でそれを自覚することで、自分自身を少しずつ改善していき、徐々に許すことができるようになれば良いと思っています。
もしかしたら、相手は口下手なのに一生懸命コミュニケーションを取ろうとしてくれていたのかもしれないし、何かトラウマがあったのかもしれません。特に意味もなく軽率に発言してしまったのかなという感じもしますが^^; それはちょっと反面教師ですね。
反対に、忘れられないほど嬉しい出来事もありました。
フランス音楽が嫌いとまでは言わないけれど、フランス音楽があまり好きではなく理解できないと言っていた同級生が、私の演奏を聴いた後、大学院ではフランス音楽を研究対象にして、演奏会などでもフランス音楽を取り上げてくれるようになりました。「梨花ちゃんの演奏を聴いてから、フランス音楽に興味を持つようになったよ」と言ってくれたことが、何よりも嬉しかったです。稚拙ながら魅力を伝えられたことが、私にとって大きな喜びとモチベーションになっています。
結局のところ、音楽の世界には無限の好みや感じ方があります。音楽という芸術は、私たちが互いに異なる視点を持つことで、その深さが一層増すものです。
だからこそ、自分の好きなものを大切にしつつ、他者の好みを尊重し合うことが、私たちの心をより豊かに育んでくれるのではないでしょうか。
どんな意見や視点があっても、それをきっかけに考えを深め、より寛大に受け止めて、豊かな経験を積みたいです。
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♪♡デザイナーさんに素敵なチラシを作成していただきました♡♪
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