集中と分散を意識しよう
集中と分散とは
「集中」と「分散」という概念は、テクノロジー、ビジネス、社会、個人など、あらゆる場面で影響を与えています。
「集中」とは、ある一つの場所や組織に権力、意思決定、資源などを集中させることを指します。
「分散」とは、権力、意思決定、資源などを複数の場所や組織に分散させることを指します。
世の中の「集中」と「分散」の流れと、自分自身の「集中」と「分散」のバランスをとることが重要となります。
コンピュータは集中と分散の歴史
現在、クラウドやIoTが言われていますが、コンピュータの歴史は「集中」と「分散」を繰り返しています。短くまとめます。
1.メインフレーム時代 (1950年代~1970年代)
初期のコンピュータシステムは、メインフレームと呼ばれる大型コンピュータを中心とした集中処理型システムが主流でした。
巨大なコンピュータが1台あり、それを人が順番に使用していました。
(コンピュータと操作)集中:メインフレーム 分散:人
2.クライアントサーバー時代 (1980年代~1990年代)
次に、パソコンの普及で、コンピュータが小さく、高性能になったこともあり、クライアントとサーバのアーキテクチャーとなりました。
個々にコンピュータを持ち、サーバでデータを管理します。
(データと処理)集中:サーバ 分散:クライアント
3.クラウドとエッジ時代 (2000年代~現在)
インターネットの普及と、通信性能の向上で、クラウド側にデータを管理し、Webサービスを提供する時代となりました。
現代では、スマートフォンが普及し、クラウドの情報をエッジデバイス(スマートフォンなど)で見たり、IoTなどでデータを処理します。
(データ・処理と操作)集中:クラウド 分散:エッジ(スマホ・IoT)
データ(情報)および処理や操作が、集中、分散しています。
社会や組織も集中や分散の歴史
社会や組織も、また、集中や分散を繰り返しています。ものすごく短くまとめます。
1.古代文明の時代(王・皇帝)
古代文明においては、集中型の政治体制が主流でした。メソポタミア、エジプト、中国などの文明では、王や皇帝といった強力なリーダーが権力を握り、広大な領土を支配していました。
(権力・意思決定)集中:王・皇帝 分散:人民
2.中世ヨーロッパと封建制度
古代文明の滅亡後、ヨーロッパでは分権型の社会が形成されました。中世ヨーロッパでは、封建制度と呼ばれる社会体制が主流でした。封建制度では、王は貴族に土地を与え、貴族は代わりに兵士を提供するという関係で、貴族が自分の領地を統治しました。
(権力・意思決定)集中:王(国) 分散:貴族(地域)
3. 現代社会
現代社会も、国と地方で権力が分散していますが、インターネットやSNSの普及などで、グローバル化が進み、社会と組織は再び分散に向かっています。
(権力・意思決定・情報)集中:国・地方 分散:個人(情報)
権力や意思決定が、国のもの、地方のもの、個人のものに、集中、分散しています。
集中と分散を意識しよう
集中が良いのか、分散が良いということはありません。両者のバランスを取りながら世の中は成長してるということです。
集中がいい、分散がいいと簡単には言えないものの
大切なのは、情報と処理の速さ、権力・意思決定ではないかと思います。
仕事をしていても、まずは自分に情報を「集中」し、処理をして、意思決定を上司に仰ぐと思います。簡単な意思決定は上司に移譲してもらい、処理は手順化して、部下やほかの人に「分散」することが重要です。
情報と処理の速さ、権力・意思決定を意識して、仕事でも集中・分散をして成長していきましょう!!
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