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眠剤が効くまで

死にたい気持ちが消えない。強くなったり弱くなったり、大きくなったり小さくなったり、濃くなったり薄くなったりはするけれど、消えることはないし消えてくれない。つらいときはもちろん、幸せなときですら心のどこかにはずっと死にたい気持ちがいて、多分これは消えることがないんだと思う。わたしが死ぬまで、一生一緒なんだと思う。

わたしはわたしを救えない。誰かに救いを求めたくなる度、自分のことは自分でしか救えないことを思い出して絶望する。死にたいわたしが生きて救われる道はある? 死ぬことでしか救われないの? 生きれば生きるほどどうしようもなくなることばかりだ。生きてさえいればいい、なんて信じられない。死ぬことが救いで唯一の希望に思えてくる。わたしはわたしのために死にたい、終わりない苦しみを終わらせてあげたい。救いたい。救えない。救われたい。

生きるには希望が足りないし、死ぬには絶望が足りない。そうやってどちらも選べないわたしは今日も惰性で生きてしまう。きっと明日も。
わたしには生きる覚悟も、死ぬ勇気もない。なにもない。
これまでもこれからも、生きていてごめんなさいと誰かに謝りながら、早く死ねよと自分を呪いながら、生きてしまうのだと思う。

こうやって死にたがってばかりの自分が嫌いだ。どうせ死ねないくせに。通院とか服薬とか、生きるための行為をしている自分が気持ち悪い。生きるための行為をすべてやめたら、わたしはわたしのことを殺せるだろうか。

頭の中がこんな考えでいっぱいになっている。生きるとか死ぬとか、そういうことをもう考えたくない。それなのに働き続ける思考が、わたしを楽にさせてくれない。少し休ませてほしい、楽になりたい。

寝るにも寝れない夜。スマホに向かってつらいしんどい苦しい死にたいとぶつけることしかできない夜。あと何度こんな夜を過ごせばいいのだろう。
明けない夜はないのかもしれない、だけど夜はまた訪れるでしょう。その繰り返しに疲れてしまった。明日なんて来なければいいのに。そう思いながら眠剤で今日を強制終了させる。明日が来るのなら、少しは楽になっていますように。おやすみなさい。

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