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【専門家アドバイス】褒めるところが見つからない。体調不良を伝えられるようになる方法。

【ご相談】

多動傾向のある5歳の息子です。
幼稚園で先生からたくさん褒めてあげてくださいと言われました。
正直褒めるところが見つかりません。
やってはいけないことばかりしますし、周りの人にも迷惑をかけてしまうので叱ってばかりです。
親も疲れてしまい余裕がありません。
褒めることが大切なのは分かるのですが。
どうやったら自然に褒められるようになりますか?



【La lucheからのアドバイス】

ご相談いただきありがとうございます。
やってはいけないことをいっぱいしているのは、幼稚園でも同じでしょうか?
そうであれば、その様子をご覧になっている先生が「叱ってください」ではなく「褒めてください」と言われる意味を考えたいと思います。
お子さまの言動は、『甘えたい』『もっと自分を見て欲しい』『振り向いて欲しい』という注目行動なのかもしれませんね。
良いことをするより悪いことをした方が、たとえ叱られるということであっても注目してもらえ、反応があると経験から学んでいるのかもしれません。

当たり前の中に褒めるポイントを見つけて言葉にしてあげられるとお子さまの行動が変わってくると思います。
こんなことは出来て当然と思ってしまうと、どんどんゴールが遠く高くなってしまいます。
当たり前を毎日するって、私たち大人も結構努力がいるものですね。
自己コントロールの未熟な子どもの当たり前は、かなり頑張った姿なのかもしれないと思って接してみてあげてください。

整理をするために、お子さまが『できていること』『もう少しでできそうなこと』『できないこと』を書き出していただくのもおすすめです。
『できていること』の項目が褒めるところです。
『もう少しでできそうなこと』『できないこと』に意識が向いてしまうと褒めるところを見つけにくいですので、ぜひ既にできているところに注目しましょう。
『できていること』の中に数ヶ月前にはできなかったこともきっとたくさんあると思います。
お子さまの成長に気づいてあげられる良い機会にもなりますね。

また最終的にいけないことをやってしまったけれども、我慢しようとした瞬間があると思います。
やってしまった結果を叱るだけでなく、「さっき我慢しようと頑張っていたね。」ということも伝えてあげてください。
自分の努力を分かってもらえたと感じ、より良い自分でいたいと思えるようになってきます。
『出来なかったけれどもやろうとした努力』も褒めてあげる大切なポイントです。

多動傾向をお持ちということですので、なかなか努力しても難しい場面もあるかもしれません。
お子さまが必要とする環境的な支援があるならば、幼稚園と連携をとって整えてあげることも大切です。
多動傾向のあるお子さまは注意が他のものに逸れやすく、そのために先生の指示を聞き漏らしてしまったり、状況を正確に把握できずに誤解からお友達とトラブルになったりということがあります。
園庭の様子が見えない位置に座らせてあげる、棚に布をかける、指示や状況説明は短い文で、絵カードを積極的に使う、長時間座っていなければならないときは途中で先生のお手伝いをさせてあげるといったことも効果的です。

保護者さまも毎日頑張っておられますので、カフェでゆっくりしたり、好きなことをしてリフレッシュタイムを作るなどご自身のことも褒めて労ってあげてくださいね。


【ご相談】

1年生でASDの男の子です。
体調が悪い時に自分から伝えることができません。
「しんどい?」と聞いても「ううん」と否定しますが、体調が優れない時には明らかに不機嫌になったり、癇癪を起こしたりします。
言葉で説明出来るようになって欲しいのですが、どのように教えていけば良いでしょうか?

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