日本語取り出し授業と 教室の不思議な物体
5月下旬から始まった、ネパール人男子中学生K君の日本語取り出し授業。
彼は現在、中2生。小柄ながらも、目が大きくて、なかなかのイケメン。明るくて、コミュニケーション能力も高い。・・・と、そんなK君に、先日が3回目の授業だった。
この日は、体の名称や、教室や身の回りの物の名前を確認し、「これ・それ~」などをやった。なんとK君は、ほとんどの物の名前は知っている。超初級と聞いていたので、嬉しい誤算だ。
一通りの練習後、「これは何ですか?」「それは~です」などの問いを、彼が私にしてもらうことにした。
すぐに「先生、あれは何ですか?」と教室の上を指さすK君。「うん?」と見上げる私。見ると天井から、ラップの芯くらいの鉄の棒がまっすぐ突き出ている。
不審に思い、私は棒のすぐ下に行って、上を見上げた。中は空洞。鉄の棒というか、筒そのもの。
「これは、一体何なのか?何に使う物なんだろう・・・・」全く見当がつかない。
「K君、ごめんなさい。わかりません。」
こういう意味不明の物体が、どうして教室にあるのか、謎は深まるばかり。それにしても、教室にある物なら黒板とか、時計とか一目瞭然でわかる物をあえて言わないところに、K君の茶目っ気さを感じずにはいられない。
突然、英語で「日本にはお見合い結婚がありますか」発言があったり、宿題を忘れて「てへぺろK君」参上となったり、授業中、カメレオンのように七変化するK君。そのたびに驚かされている私だが、次は、どう攻めてくるか?なんて考えながら楽しんでもいる。
英語で詩も書くロマンチストのK君。いつか、日本語で詩を書いて見せてもらう約束もした。
あ、その前に、次の時間には宿題のプリントを必ず出してね、K君!
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