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まいにちがおやつ日和

おやつを口にする幸せ。

それは私のなかで束の間の甘い至福のじかんであるのは昔も今も変わりません。

小学生のとき初めてクッキーを焼いて、その焼きたてはしっとりしているのに冷めるとさくさくになることを知って。

また、祖父母の家に遊びに持っていくと喜ばれた蒸しぱん。
素朴な味ながらほかほかのできたてを頬張るのがいつも楽しみでした。

〝つくりたて〟を味わうことができるのは作り手の特権ですよね。

私は10代の終わりから20代を東京ですごしたのですが、目まぐるしい毎日を送っていたせいかおやつを手作りすること自体が日常から遠く離れてしまったように思えます。

そして、地元に戻ってきて心と時間にゆとりが生まれたことを機にいま、おやつ作りがまた日常になりつつあります。

〝米粉〟
以前に比べると目にする機会が増えたでしょうか。

その名の通り、お米を砕いて粉状にしたもので、小麦粉のようにお菓子や料理につかえます。

私はこの米粉をつかって日々のおやつを作っています。

昔から日本人になじみあるお米ならではのおいしさがきっとあるんじゃないかなと思っています。


生のブルーベリーたっぷり混ぜ込んだ
クランブルマフィン

ただ、米粉のおかしを作るうえでたくさんの失敗を重ねています。

・レシピ通りに作ったのに仕上がりがいまひとつ、、
・生地がまとまらない!
・食感があまりよくない。。

小麦粉でつくるおかしではそのようなことはなかったのにと思うことが多々ありました。

それを紐解いていくと、いくつか挙げられる要因のひとつである〝水分量〟にたどり着きます。

使用する米粉によって吸水率や吸油率が異なるために思うような仕上がりにならなかったのです。

また、炊いたごはんが冷えると硬くなるように米粉のおかしも時間が経つと食感などが劣ることもあるとわかりました。

そのようになかなか手強い存在のようでもありますが、納得のいくものができると嬉しくてつぎはなにを作ろうかとわくわくしている自分がいます。


こちらのバナナマフィンは卵、乳製品不使用ですがふんわりと焼き上がりました


そう考えていると学生のころ家庭科の授業でたいせつなことを学んでいたなとふと思い出しました。

おやつとは
〝食事で取りきれない栄養を補うこと〟
〝ひとを豊かにするもの〟

できれば体に負担の少ないもの、毎日安心して食べられて、良いひとときを感じられたら幸せだなと思います。

作り手はその産地やその安全性であったり、どれを選ぶか決められる立場にあります。

私自身もおかしを作って食べてくださる方がいて、誰かの口に入るというのはやはり作り手の責任が生まれることだと感じます。


そんなことを心に留めて、想いながら、
おかしを作りたいです。


日々により添うような、ほっとできるようなおやつのじかんでありますようにと。

抹茶のマーブルケーキ
切り分けるたびに違った表情も楽しみ



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