【noteで学ぶ腸内細菌22:ピロリ菌を抑制する『ラクトバチルス・ロイテリ菌』について調べてみた】
こんにちは(o・ω・o)カエルです。
前回の細菌学では、
【noteで学ぶ腸内細菌21番外篇︰二人に一人が感染している『ヘリコバクター・ピロリ菌』】
について書きました。
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎、胃癌の原因であるピロリ菌です。
病院で除菌治療を受けて薬を1〜2週間服用することで98%除菌できるのですが、
(蛙・ω・)<それってつまり、抗生物質。
ピロリ菌は除菌したいが、胃でピロリ菌を退治した後は、腸で腸内細菌たちを死滅させてしまうって訳ですね。
善玉菌のビフィズス菌や日和見菌のバクテロイデス菌なども殺してしまう訳だ?
それはとても不本意(o・ω・o)
【noteで学ぶ腸内細菌20︰効率よく腸内細菌を活性化させて健康になろう!】
腸内細菌は大事にしたい。
でもピロリ菌はどうにかしたい……。
と調べていると、とある菌に行き当たりました。
今回のお題目。『ロイテリ菌』です。
もう先に書いちゃうんですが、(o・ω・o)
ロイテリ菌を取り入れると
60%の人はピロリ菌が完全に消滅した
というデータがあるらしい。
マジか(o・ω・o)
と言う事で今回は、乳酸菌の一種である、『ラクトバチルス・ロイテリ菌』について調べてみました。
ロイテリ菌を摂取できるサプリもあるので、そちらも紹介します。
■ロイテリ菌とは?
ラクトバチルス・ロイテリ:Lactobacillus reuteri
哺乳類や鳥類の消化管に生息しているグラム陽性の乳酸桿菌の一種
・下痢、便秘を含む機能性胃腸疾患の改善
・ピロリ菌、虫歯菌、歯周病菌の発育抑制
などを目的に広く利用されている
⇒Wikipedia
ウィキになるくらいにはメジャーな話らしい(o・ω・o)
信憑性若干🆙
■ロイテリ菌が有能なのはなぜか?
ラクトバチルス・ロイテリ菌は、有益な腸内細菌を殺さずに有害な生物の成長を阻害するのに十分な量のロイテリンを分泌することができ、そのため腸内フローラを保ったまま腸への侵入者を排除することができる。
ロイテリンは数種の有害なグラム陰性菌、グラム陽性菌、酵母、カビ、原生動物の成長を阻害する
⇒Wikipedia
ロイテリ菌が生成する、この『ロイテリン』という成分がピロリ菌や悪玉菌とかカビに効くらしい(o・ω・o)
しかも、身体に有益な腸内細菌を殺さずに、悪性の菌やピロリ菌は殺すらしい。
そんなウマい話、ホンマにある??(o・ω・o)
そしてロイテリンとは……?
初めて目にしたが……。
■ロイテリンとは?
ロイテリン(3-ヒドロキシプロピオンアルデヒド)は、
一部の乳酸菌(ロイテリ菌)などの微生物によってグリセロールの代謝産物として生産される物質。
サイレージの不良発酵(酪酸発酵)や好気的変敗の原因菌など多くの微生物に対して濃度200ppm前後で生育を阻止する
(蛙・ω・)<ちょっと何言ってるか分かんないですね……。
えーと、Wikipediaなどの、ロイテリンの発生条件を噛み砕いてみると……。
一般的にビタミンB12と呼ばれている『シアノコバラミン』が『グリセロール(グリセリン)』を『1,3-プロパンジオール』に代謝する際に生成する抗生物質。
それがロイテリン。
要するに、
✅ロイテリ菌(乳酸菌)由来の天然の抗生物質
なるほどね(o・ω・o)完全に理解した。
で、ロイテリンだと、ピロリ菌の除菌に使われる人工の抗生物質と違い、腸内細菌を死滅させることなく、ピロリ菌をはじめとする、カビ菌や原生生物の活動抑制や殺菌効果がある。
ってことらしい(o・ω・o)
ちなみにロイテリンには、大腸菌O157を殺菌する効果もあるとのこと。
この辺りまで理解してくると、ピロリ菌を消滅させるというのも信憑性が上がってきた↗️↗️🆙🆙
■ロイテリ菌の恩恵にはどんなものがある?
■虫歯菌(ミュータンス菌)の抑制
虫歯の予防、虫歯菌の抑制に効果があることが実験で解っている。
プラセボグループとロイテリ菌投与グループで実験したところ、ロイテリ菌投与グループでは虫歯菌の減少が確認された
■重度・中度の歯肉炎を緩和
ロイテリ菌投与14〜28日。1ヶ月の投与期間で、歯肉炎の改善が見られた
■口臭の原因菌の殺菌
臭いを抑えるのではなく、原因菌の殺菌。減少が確認された
■ピロリ菌感染症抑制
ピロリ菌感染症胃潰瘍発症の成人にL.ロイテリ菌を投与。
30日後は60%の患者はピロリ菌が完全に消滅した。
胃酸抑制剤(PPI)との併用で相乗効果を確認
実験では、ロイテリ菌単体の投与だけではなく、胃酸の分泌を抑制する薬も併用しているみたい。
ロイテリ菌自体も、胃酸で死滅してしまうため。
ただ、ビフィズス菌などの乳酸菌と比較すると、ロイテリ菌は胃酸への耐性があるそう。
だからこそ、胃酸の中で泳ぎ回ったり胃の壁に定着しているピロリ菌に対して効果がある。
という話(o・ω・o)
■アレルギー抑制
乳児のアトピー性皮膚炎の緩和が確認。
アトピー性皮膚炎の乳児50名に12ヶ月間バクテリアセラピーを実施。
12ヶ月で湿疹面積が57%緒減された
ロイテリ菌は乳酸菌として、腸内でも活動、多少の定着率もあるそうなので、腸内環境の改善が起こった可能性もありますね(o・ω・o)乳酸菌であれば、悪玉菌の抑制にも貢献するので、シンプルにプロバイオティクスの投与としても有能だったという話でしょうか。
そして、ロイテリ菌が生成するロイテリンが有益な腸内細菌を殺さず、有害な細菌に対して効果が高いのは、そもそもロイテリ菌が乳酸菌だから。
乳酸には悪玉菌の増殖を抑える働きがあるため、有益なその他の善玉菌や日和見菌への影響が少ないということですね。
影響がまったく無いという訳ではないかもしれませんが、ロイテリンが問題視されているデータは見当たりませんでした。さすが天然由来。
■まとめ
ロイテリ菌の総まとめです(o・ω・o)
✅ロイテリ菌が生成するロイテリンにはピロリ菌の抑制効果がある
✅しかし100%ピロリ菌を殺菌する訳ではない(個人差がある)
✅ロイテリ菌は口臭・虫歯・歯肉炎にも効果がある
✅アレルギーにも効果がある
✅ロイテリ菌摂取は1ヶ月以上の継続が必要
こんな所でしょうか(o・ω・o)
で、
■どうやってロイテリ菌を摂取するか?
って話ですが、
※画像をタップするとリンクに飛びます
海外のサプリが購入できるサイト『iHerb』でロイテリ菌が購入できます。
ロイテリ菌のサプリで調べると、たくさん出てきます。
カエルもまだ試してみた訳ではないので、一概に「これなら間違いない!!」とは断言できませんが、
紹介しているネイチャーズウェイのロイテリ菌は、パレオな男こと鈴木裕氏のブログでも紹介されているので、手当たり次第にロイテリ菌サプリを試すよりは、安心して飲めると思います。
実際にパレオさんが試しているようですし、パレオさんのブログでもロイテリ菌の記事が少しあったので、信憑性の底上げにはなっているかと(o・ω・o)
という事で、今回のnoteはここまで。
ピロリ菌は怖いけど、病院で抗生物質服用して腸内環境が荒れまくるのも怖いので、カエルは先ずはロイテリ菌を試してみてからにしようかな、と思います。
次回の胃カメラで改善が見られたらイイな(o・ω・o)
それではまた~(o・ω・o)ノシ
【参考資料】
・ラクトバチルス・ロイテリ
・ロイテリン
・ロイテリン生産性乳酸菌のサイレージへの接種効果/農研機構
・ロイテリ菌とは?/ADI.G
・メンタルが沈みっぱなしの人に効くかもしれない乳酸菌の話/パレオな男
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