#169 「続けられないこと」は「始めない」
年末です。年賀状は出しましたでしょうか?プライベートでは出していない、という方も仕事、特に営業ではまだまだ年賀状出す場合が多いと思います。こうした、たまにしかこないイベント、というかルーティンを安易に始めてはいけないなぁ、というメモ。
1、「やる気」がピークの時に考えたことは、後で困ることがある。
なんでもそうですが、新しく物事を始めることはエネルギーが必要です。
それを乗り越えて始めるぐらいですから、「やる気」はその時がピークです。
そのピークの時に考えたこと、後で困ることもあります。
例えば営業先へ年賀状を送ること。
大抵の場合、CRMなどにデータがあるので、年賀状を出そうとする先をチェックするだけで年賀状が印刷されて手元にくるようになっているのではないでしょうか?
新しく担当になったりした場合「やる気」が高い状態のときにやりがちなのが、宛先は印刷ではなく、やっぱり手書きがいいかな、コメントも書いて…なんてしてしまうことです。
翌年。
担当先も増えました。
昨年出したところにも出さないのも気が引けますので、純増です。
去年、宛先手書きにしたけど、今年印刷というのも変かなぁ、どうしよう…
などと迷っているうちに印刷発注できる期限が過ぎ、年末の忙しい時に手書きで宛名書きです…
このように「やる気」がビークの時に考えて初めてしまったことは得てして後で困るものです。
2、続けられないことは始めないか、仕組みを作ってから始める。
いまどき宛名を手書きなんてしないよ、という話もあるでしょうが、一例です。
こうした、たまにだけど確実にやってくるイベントだったりルーティン、意外と多くないでしょうか?
たまに、というのが厄介で、習熟するほど回数はないですし、そのためにきちんと準備するのもなんとなく手間と感じてしまいます。
ということで、毎回ドタバタする、ということになります。
「あーなんで、こんなこと始めちゃったんだろう…」となる訳です。
なんで始めたのか、それは、先ほど指摘した通り、「やる気」がピークだったからです。
ピーク、ですから、あとは落ちるだけ。
残るのは、手間、だけ。
ですから、始めるなら、やる気がなくてもできる「仕組み」を作ってから、ということになります。
先ほどの年賀状の例でいえば、せっかく宛名印刷してくれる仕組みあるのならそれを使う。あるいは宛先を絞り込む。
もっといえば、本当に効果があるのか?何を狙って出すのか?その効果は本当に年賀状でないと達成できないのか?他に手段はないのか?といったこともよく検討してから始めるべきなのです。
競合他社もやっているから、というのは理由にはなりません。
いっぱいくる年賀状の一つですから、埋もれるだけ。そもそも見てももらっていないかも知れません。
そう考えると、そもそも安易に「仕組み」作ることもよくないかも知れません。
きちんと効果検証からすべきですね。
「やる気」というのは得てして色々なことを見えなくしてしまう面もあります。
「恋は盲目」というのと似た現象です。
3、まとめ
私は結局仕事上では年賀状を出さないまま来ています。
どうせすぐ会いますから。
(今年まだ営業だったら出していたかもしれませんが)
それで関係が悪くなったことはありません。
たまーに、年賀状の話題になった時に、出してません、というと、あれ?そうだっけ?という反応も多くて、要は見てないんだな、と。
ニューノーマル、というのは、こうした「やめたかったけどやめれなかった(考えたこともなかった)」ことを改めて考える良い機会でしょう、と年末に思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
何か参考になるようなところがあれば幸いです。