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多嚢胞性卵胞症候群の治療法とは
こんばんは(^ ^)クマです!
昨日、胞状卵胞についてお話しました。
今日は卵胞繋がりで、多嚢胞性卵胞症候群についてお話します。
といっても、多嚢胞性卵巣症候群は以前まとめたことがあるので、、、
今日は治療法についてお話していければと思います。
それではどうぞ!
多嚢胞性卵巣症候群では、挙児希望がある場合、排卵誘発を中心とした不妊治療が必要となります。
しかし、それ以外の治療が必要になる場合もあるためそちらについて詳しくお伝えしていきます。
◎肥満を伴う場合
多嚢胞性卵胞症候群では肥満になりやすいと言われています。もし肥満を伴っている場合、インスリン対抗性を上昇させてしまうため排卵誘発剤の効果が薄くなってしまいます。また、肥満は流産や妊娠後の合併症の原因にもなるため妊娠準備としても肥満の解消は大切なことです。
よって、まずはダイエットを行う必要があります。
急に痩せるとなると難しいですし体にとってもよくないので、2ヶ月くらいかけて5〜10%落とすくらいの目安でやっていきましょう!
本来、標準体重まで減量した方がいいですが、それは最終目標とし、まずは5〜10%でOKです。
5%程度の減量でも排卵が再開したり、内分泌代謝の改善が見られるとの報告もありますので、徐々に落としていきましょう!
減量方法は様々ありますが、やはり食事と運動は必須です。運動していても食生活が変わらなければ、体重は減るかもしれませんが質のいい卵子は望めないかもしれません。その反対も然りです。適度な運動と食生活の改善はダイエット目的以外でも妊活する上で大切です。
◎クロミッドを使った治療法
減量や運動を行っても排卵がない場合、第一選択として使用されるのがクロミッドです。
クロミッドでの排卵率は55〜70%とわりと高いと言われていますし、妊娠成立も10〜20%くらいと言われています。クロミッドを使っても排卵しない場合は量を増やして対応します。
クロミッドは抗エストロゲン作用があるので、頚管粘液を減らしたり、内膜が厚くならなかったりするので、闇雲な増量は妊娠率の低下を招く可能性があります。なので増量する場合は注意が必要です。
長期に渡る治療はクロミッドへの対抗性が出てくることもあるためこちらも注意が必要です。
◎インスリン対抗性改善薬
クロミッドでの治療効果が得られず、肥満、耐糖能異常やインスリン対抗性がある場合、インスリン対抗性改善薬を併用します。
インスリン抵抗性改善薬とクロミッドを使用した場合、排卵率は76.4%、妊娠率は27.4%にまで上昇すると言われています。
ちなみに、この薬は妊娠した際には投与を中止します。妊娠するまでは飲み続けることがほとんどです。
◎ゴナドトロピン療法
多嚢胞性卵巣症候群では内因性のLH値が高いためFSH製剤を使用することがほとんどです。
FSH製剤は低容量漸増法と呼ばれる自己注射がメインの治療法です。
ただ、この方法で卵胞数を調整するのは難しいことが多く、場合によっては複数の卵胞が育ってくる可能性があります。そうなると、タイミングや人工授精では多胎のリスクが高まりますので治療を中止せざるを得ません。
◎卵巣多孔術
卵巣に小さな穴を複数開ける手術のことを卵巣多孔術といいます。
この手術をすることで排卵率が70%、妊娠率が60%にも上昇すると言われています。
また、こちらの手術をすると卵巣過剰刺激症候群や多胎のリスクが低くなります。そして、術後は排卵誘発剤の効果が得られやすくなります。
ですので、排卵誘発剤による効果が薄い方は検討してみてもいいかもしれません。
いかがでしたか?
卵が多いって嬉しいことですが多すぎると卵胞発育が見られなかったり、、、ちょっと厄介なこともあるので。
上記のような治療法で適切に対応できるといいですね。
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