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子どもは親の姿を映す鏡

—言葉も態度も、食の好みまで—

「子どもは親の姿を映す鏡」。
この言葉を、私は親になってから何度も思い知らされてきました。

言葉遣い、態度、仕草、食べ物の好みまで。
こちらが意識していなくても、子どもは親をよく見て、驚くほど素直に真似をします。

わが家には3歳の娘がいます。
毎日一緒に過ごす中で、「うわ、今の言い方、完全に私じゃない?」とハッとする場面が増えました。

そんな日々の出来事を通して、私は「親の姿が子どもに与える影響の大きさ」を改めて感じています。

■ 思わず笑ってしまう「真似っこ」

ある日、娘がおもちゃで遊びながら「アンパンマンミュージアムにいこっか」とつぶやいたことがありました。

その瞬間、「あ、それ私がこの前言ってたやつだ」と気づいて、思わず笑ってしまいました。

別の日には、人形に向かって「ぜったいだめ!」と少しイライラした口調で話しかけていました。
これも完全に、忙しい時につい娘に言ってしまう私の言葉そのものです。

こういう場面に出くわすと、「子どもって本当に全部聞いているんだな」と思います。しかも、親が思っている以上に、一言一句しっかり吸収しているように感じます。

■ 「ありがとう」が自然に出た瞬間

反対に、嬉しい場面もあります。
おもちゃを落とした娘が「ごめんね」と自然に口にしたとき、私はちょっと感動しました。

私自身、普段から「ありがとう」「ごめんね」は大切にしようと意識しています。だからこそ、娘のその何気ない一言が、「あぁ、ちゃんと伝わっているんだな」と感じられて、じんわり嬉しかったです。

親が当たり前に口にしていることが、子どもにとっても当たり前になっていくのだと、私は思います。

■ 食べるものまで似てくる不思議

最近、もうひとつ驚いたことがあります。
妻は、「めかぶ」と「漬け物」が好きで、食卓によく出します。

最初は「娘にはまだ早いかな」「大人の味だし、食べないだろう」と思っていました。でも、ある日「それちょうだい」と言われ、一口食べさせてみると、「おいしい!」と目を輝かせました。

それ以来、「今日、めかぶある?」「漬け物食べたい!」と言うようになりました。私は正直、「渋いな…」と笑ってしまいましたが、これも親が楽しそうに食べていたからこそ、興味を持ったのだろうと考えます。

逆に、親が「これ苦手なんだよね」と避けていたら、娘もきっと「これは食べなくていいもの」と感じていたはずです。

親が「おいしいね」と言いながら食べる姿を見せることが、子どもにとって一番の食育なのではないか、と私は思います。

■ 仕草も行動もそっくりに

言葉や食べ物だけではなく、仕草や行動も親そっくりになっていきます。

ソファに座ってテレビを見ながら、片手でお菓子をつまむ姿。腕を組んで、何かを考え込むようにしている姿。私は、「え、そこまで真似するの?」と驚くことが何度もあります。

さらに、ため息ひとつすら真似します。
私が「はぁ〜疲れた」と言えば、娘も、保育園から帰宅後、「ふぅ〜」と小さくため息をつく。こういうとき、「あぁ、見られているんだな」と私は改めて感じます。

子どもは、親が思っている以上に、細かい仕草や態度まで見逃さずに吸収しているのだと思います。

■ 完璧じゃなくてもいい

こういう話をすると、「親はちゃんとしなきゃ」とプレッシャーに感じる方もいるかもしれません。でも、私は「親だからといって、完璧である必要はない」と考えています。

実際、私もイライラしてきつく言ってしまったり、疲れて適当に返事をしてしまう日がよくあります。そんなときは、あとで「さっきは怒りすぎちゃったね。ごめんね」と娘に伝えるようにしています。

すると、娘は「いいよ」と小さな手で握ってくれるんです。そんな姿に、私自身が救われることも少なくありません。

私は、「親も間違えるし、謝ることもある」という姿を見せることが、子どもにとっても大切なのではないかと思います。

■ 子どもと一緒に親も成長する

子どもは親の姿を映します。それは、親にとって「見られている」という緊張感につながる反面、私は「親も子どもと一緒に成長していけるんだ」という安心感にもなると考えています。

「ありがとう」と言えたら、「えらいね」と一緒に喜ぶ。「ごめんね」と言えたら、「いいよ」と手を握る。「めかぶ、おいしいね」と笑い合う。

そういう何気ない一つひとつが、親子の絆をつくっていくのではないか、と私は感じます。

■ 今日も「おいしいね」を一緒に

今日も食卓には、めかぶと漬け物。
「これ好きなんだよね」と私が言えば、娘も「おいしいね!」と笑います。

言葉も態度も、食べ物も。すべて親から子へつながっていく。

だからこそ、特別なことをする必要はないのではないか、と私は思います。

「おいしいね」「ありがとう」「ごめんね」と自然に言い合える日常こそが、子どもの未来につながっていくのだと考えます。

今日も親子で、そんな小さな幸せを積み重ねられたらいいな、と私は思います。

あとがき

このnoteでは、子育てやフリーランスの働き方について発信しています。

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