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考えたこと・思ったことをまとめたマガジン

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毎日の中で考えたことをまとめたマガジン。「コンテンツ会議系マガジン」に含まれないnoteは、全てこのマガジンで読むことができます。他のマガジンとも被る時があります。
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#人生哲学

選ぶことは、捨てること。

何かを選ぶ。私たちが毎日していることだ。 朝食のメニューくらいなら、簡単に選べる。しかし、それが仕事や恋人のように人生に大きく関わることになると、私たちは迷う。 それはなぜかというと、何か一つを選ぶということは、他の全ての選択肢を捨てるということでもあるからだ。 私は生まれて二十年間、選ぶことから逃げてきた。 言い換えると、選択肢を増やすことを一番に考えていた。 だから面白いと思ったもの、やっておいて方が良いと言われていること、あとで役にたつかもしれないと思ったもの

加点方式で生きる。

世の中には、加点方式で生きている人と、減点方式で生きている人がいる。 今を0点として、100点を目指すのが前者。 私はこのタイプで、あれができるようになった、これができるようになったと、加点をして生きている。 一方で、目標を0点として、今をマイナスで捉えるのが後者だ。 完璧な状態から、あれができていない、これができていないと減点して今を分析する。 心理学的に、人はネガティブな情報に動かされるらしい。 たしかに「これもできた方がいいよ」よりも、「これができていない」

あっという間が、どうしても怖い。

集中すると、あっという間に時間が過ぎる。 それが、少し怖い。 数時間の話なら、構わない。 集中して効率よく作業が終わるなら、その方がいいだろう。 でも、それが数年になったら、数十年になったらと想像し、どうしても足踏みをしてしまうのだ。 小さい頃、母親がよく言っていた。 「ここにイチゴを置かれても気づかないくらい、目の前の問題に集中しなさい。」 今の私は、イチゴに気がつけないのが怖いのだ。 それは、老後になって無我夢中に働いていた自分を振り返り、大切なものを見失

お客さまをやめてからが、本当のスタート。

私たちは、お客様になりたがる。でも、お客様マインドは、成長のじゃまになる。 「お客様マインド」を「作り手マインド」にすることが、成長するためにも、毎日を温かく過ごすためにも大切だ。 お客様にならない人なんていない。レストランに入れば、美容院に行けば、お客様として、もてなされる。 そのレストランの店員さんも、美容師さんも、仕事をしていないときはどこかでお客様になる。だから、みんな、お客様なのだ。 お客様って聞くと、偉そうな感じがする。そして実際に、お客様はえらい。 も

焦らない、あせらない。

焦りは、ひっそりと心を侵食する。 焦っても、いいことは基本ない。 ただ、いつもより多くミスをするだけだ。 冷静な判断ができなくなったり、周りの声が聞こえなくなったりもする。 避難訓練の合言葉も、「おさない、かけない、しゃべらない」だった。これは言い換えると、焦らず、先生の指示を聞けという教えだ。 だから私はいつも、なるべく焦らず、気持ちにゆとりをもつように意識している。 何か緊急事態が起きたときは、焦っていることに気が付きやすい。 想定外のハプニングが起きた

止まったら、また歩き出す。

私はいつから、失敗しても「まぁいっか。」とすぐに立ち直れるようになったのだろうか。 学生時代、私は、塾のクラス分けテストや期末テストから、部活の引退試合まで、本番で失敗しないための練習を重ねることが多かった。 基礎的な能力をあげるとともに、たった一日の本番で実力が出し切れるよう、やるべきことはやったという自信を獲得すべく、努力を重ねた。 しかし身を以て実感したのは、その努力の仕方では、本番の結果によって、努力が否定されるということだ。 志望校に受からなかったのなら、友

世界は変わらないけど、変えられる。

わたしがこんなに幸せにこだわっている理由。 そして、哲学が好きな理由の根本には、世界は結局、私たちの感覚でしかないという考えがある。 水と酸素が同じような原子でできているとか、宇宙の8割は暗黒物質という中二病な名前のものでできているとか。物の本当の形を探す学問の楽しさも、もちろんわかる。 でも、どんな原子でできていようが、どんな構成で、どんな法則でくっつきあっていようが、わたしにとってリンゴはリンゴなのだ。 それは、私たちの人生観や人間関係にもっと強く表れる。 昨日

わたしらしさに必要なのは、選ぶ勇気。

幸せになるためには、選ぶ勇気が必要なのかもしれない。 あなたが不幸なのは、過去や環境のせいではありません。ましてや能力が足りないのでもない。あなたには、ただ”勇気”が足りない。いうなれば「幸せになる勇気」が足りていないのです。 ベストセラー・嫌われる勇気でも、哲人はこう話す。 幸せになる勇気の説明は「嫌われる勇気」に譲って、このnoteでは選ぶ勇気について考える。 幸せには、いろいろな勇気や覚悟が必要みたいだ。 この二つのツイートはどちらも、自分が誰に影響される

今日は頼って、明日は頼られての関係

一人で生きられる人を、かっこいいと思っていた。 今も、思ってはいる。 自分で気分をコントロールして、機嫌に関わらず人に笑顔で接して、自分で自分の課題を見つけ、そして解決するために歩み続けられる人。 孤独に生きるというより、人に迷惑をかけず、自分の問題を自力で解決できるというイメージだ。そんな風に自立した人は、人にも好かれるだろう。 でも、別に一人で生きる必要はないんだよなと気付いた。 後輩の悩みを、かつて自分も通った道だと先輩がアドバイスしたり。 自信がなくなって

大切なカケラを、なくすこと。

本当に大切なものは、失ってはじめて気付く。 どれほどの歌手が、詩人が、作家が、この言葉を主題として作品を作っただろうか。 なんど形を変え、語られようとも、私たちは失うまで大切なものに気付けない。だから、この言葉を呪文のように繰り返すのだ。 他の人への、そして未来の自分への警告として。 フランスの世界遺産、ノートルダム大聖堂での火災のニュースを聞いたとき、私の友人は「早くヨーロッパ旅行に、行っておけばよかった!」と言った。二人でヨーロッパに行きたいと話しつつ、旅行の計画

人生は、キットカット。

目の前のことすべてが、ちっぽけで、どうでもよくて、わたしは何をやっているんだろうと思うときがある。 Youtubeで、「宇宙旅行 3分」と検索してみてほしい。地球からどんどん遠ざかり、宇宙の果てまで行くシミュレーション動画が、たくさん出てくる。 地球を離れて、太陽系があって。その太陽系から離れてしばらくすると、シリウス、ベガとか知っている星を全部含んだ、天の川銀河系まで辿り着く。それでも、宇宙の果てへの旅は終わらない。さらに地球から離れていくと、星がたくさん詰まった銀河

あした、なに着て、生きていく?

全てのものが移りゆく中で、私たちは常に何かを選び、そしてその分、何かを選び損ねなければならない。 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、偏ひとへに風の前の塵におなじ。 平家物語の冒頭の一節。盛りを迎えたのち一瞬にして衰えた、平家一族を見事に表している。 一世を風靡したものが飽きられ、次のブームに取って代わられる。そんな世界に生きる私たち自身もまた、変わり続け

紅の豚が美しい生き方で溢れていた。

今までずっと幸せに生きたいと思っていたけれど、最近、美しい生き方もいいなと思い始めた。 この美しいは、かっこいいと近いニュアンスだと思う。自分を持っているとか、したたかだとか、因数分解するとそんな要素が含まれている。 前に一度見て、豚さんがかっこいいことだけ覚えていた紅の豚。今日改めて観て、登場人物がみんな美しい生き方をしていると思った。 主人公のポルコはもちろんだけれど、ヒロインのフィオとジーナもとにかく美しいのだ。 美しい生き方で言うと、友人が前にしていた話を思い