世界は変わらないけど、変えられる。
わたしがこんなに幸せにこだわっている理由。
そして、哲学が好きな理由の根本には、世界は結局、私たちの感覚でしかないという考えがある。
水と酸素が同じような原子でできているとか、宇宙の8割は暗黒物質という中二病な名前のものでできているとか。物の本当の形を探す学問の楽しさも、もちろんわかる。
でも、どんな原子でできていようが、どんな構成で、どんな法則でくっつきあっていようが、わたしにとってリンゴはリンゴなのだ。
それは、私たちの人生観や人間関係にもっと強く表れる。
昨日まで大っ嫌いだった人が、もっと嫌いな人が出現したことにより、味方に見えてくること。
昨日まで辛くて仕方がなかった毎日が、一人のおかげで、希望に溢れた日々に変わること。
そんな信じられないような変化が、よく起こる。もちろん、誰かを構成する原子が変わったわけでも、自分の目の前にある問題や嫌なことがなくなったわけでもない。ただ、わたしたちのそれらに対する態度が変わっただけ。
人間って適当だなと思うけれど、それと同時に、無限の可能性も感じる。
私たちには、原子を別の原子に変えたり、宇宙の法則を変えたり、目の前の人の気持ちを操作したりすることはできない。
でも、自分の世界に対する見方は、いくらでも変えられる。
そして、私たちの生きる上での最大の目標である幸せは、自分の世界に対する捉え方次第で、手に入るものなのだ。
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