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遠回りすることでしか、本当の自分に出会えない。

やりたいことがある!

そう言って、走り出すことは簡単だと思う。でも時には、そんな簡単にいかないことがある。例えば自分のことを言うとすると、家族写真を通して、世界中の人たちに「自分の家族」をさらに大事に思うきっかけを作りたい。と思っている。そのためにできることをやっていくわけだけども。ここの想いを人生の柱にするために、28年間を通やした。もっと早く気づくことができていればよかったのにと思ったりもする。しかし、それができなかった事実がある。

小学生の頃には、プロサッカー選手になりたかった。しかし、同じチームに、同学年で圧倒的に自分と差がある、サッカーが上手な人がいた。ある意味そこで、挫折を経験している。それでも、サッカー以外にやりたいこともなく、実際に好きだったから、結局は高校卒業まで続けた。

中学生の頃には、好きな人と付き合いたいくらいの欲求しかなかった。特に「これだ」と言うものは見つけていなかったし、サッカーもそれなりに楽しくできていたので不満もない。元々、勉強が好きなタイプではなかったため、勉学に打ち込むことがなかった。唯一、努力をしたと思えるのは、好きな人に振り向いてもらうため、自分磨きをしたこと。僕は、小学5年生から、いわゆる肥満体型。成長期と運動量の増加によって少しずつ痩せていった。そんな時に、好きな人ができたのだ。当時はなぜか、太っていてはモテない。と本気で思っていたので、家の目の前にある大きな公園を毎日ランニングをする。1日、およそ8キロぐらい。結果的には痩せたのだが、恋は実らなかった。と言うより、アプローチの仕方が間違っていたと思うくらいシャイで気持ちを伝えられなかった。

高校生の頃には、高校サッカーに打ち込んだ。大して強豪校でもない、都大会に出れるか出れないかぐらいのチームだったけど、自分なりに成功体験を一度した。———3年生最後の夏、選手権大会の予選が始まった。選手権大会とは、毎年のお正月に国立競技場で、決勝戦がテレビで放映されていたけど、その予選のこと。その頃には、緊張の背番号発表があったり、毎試合のためのレギュラーを決める紅白戦ばかり。ただ、最終学年の僕は、紅白戦に出ることを許されない。そう、サッカーが下手だったのだ。つまりは、ベンチ外。自分の努力不足と、スキルの無さが悔しくて、悔しくて、あることを決めた。「この大会で一度でいいから試合に出る」。そうやって、自分にしかできないこと、強みは何かと考える。その時に、一つだけ、あったのだ。「毎日のランニングで培った、”体力”がある」と。その日から、さらに走り込みをする。ボールに触れるのも基本はリフティングなどの基礎練。ほぼ、ボールに触れることを捨てた。サッカーをやる身にも関わらず。アピールのために、毎朝、学校の周りを走り続けた。学生時代なんてものは、スポーツができる人が偉くて、そうじゃない人はバカにされる。そんな世界観だった。でも、同級生や後輩にどんなに見られようとも、僕は走り続けた。気づいたら、僕は部内一位の体力があるという位置付けになれた。サッカーはそれなりに競技時間が長く、プレー中もずっと動き続ける。だからこそ、体力があると言うのはそれなりに評価に値した。そうして、たったの一度だけだが、先発レギュラーの座を勝ち取った。条件付きではあったが、紛れもない成功体験。そして、その条件は「前半の15分だけ。ボールには触れず、とにかく前から追って、相手を撹乱する」。サッカー選手として、ボールに触れられない条件を出されたことより、先発を勝ち取るために戦略を練って、実現させたことの方が嬉しかった。やり方さえ、工夫できていれば逆境もはねのけることができると感じた経験となる。


本当の自分とは、これまでの経験から来ることもあるし、今後の自分の行動次第でどうとでもなる。ただ、一つだけ言えることは、今回のような、回り道をした先にようやく何かのきっかけにつながると言うこと。それこそが本当の自分であるべきだし、そうでありたい。恥ずかしい思いをしても、周りから嘲笑されようとも、やりたいことを見つけたなら何かのヒントを過去からも探りたい。

僕が、今、目指していることは、いつ叶うか、わからない。しかし、その目指し方に間違えは絶対にない。行動という努力を惜しまなければ、それが種のとなり、自分を助けてくれることにつながる。だから、諦めずに遠回りする覚悟を持って、今に臨みたい。



おれ、がんばれ。

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