ベンチャー企業で突発性難聴になった
新卒時に入社した今や一部上場のとある会社グループでの話です。
本社オフィスは高層ビルの高い位置にあり、キラキラしていました。
いま考えるとなんで入社したのだろうかと思えるほど、私の個性には合ってなかったと思います。
はっきり言って若気のいたりでした。
名前に、ブランドに、社名にやられました。腐ったミーハー感覚のせいで判断をミスしました。
技術者(システムエンジニア)志望で、技術職枠で内定をもらいましたが、なんと入社したらそんな職種は存在しませんでした(笑)
内定後に技術職枠での内定であることを確認していたのですが、恐ろしいことに当の人事担当者がこれからの事業計画を把握していなかったようです。
ベンチャー企業のだったこともあり、
社長の一存で方向性が変わり、
システム構築等の業務は行わないことになってました。
で、配属されたのが、システム関連に近いと言えば近い、遠いと言えば遠い、、そんなことを行う新規事業部でした。
やることは営業(笑)。
しかも飛び込み営業。それも毎日(笑)
100件回れば3件位の柔らかいオーダーが貰えるような率でした。
しかし売り物はまだ完成していないという。
とんでもない営業(笑)
半年ぐらい飛び込み営業してたら、
ストレスのせいか口臭がとてつもなくひどくなりました。
新規事業部で売り物もまだ完成してないのに関わらず、売上数字を幹部が求めるので、既存のよその事業部の商品を売ってしのいでました。
当然、よその事業部からしたら、
『何勝手にうちのシマを荒らしとんじゃこら、新人のくせに』
という状態です(笑)。でも、そんなの私に責任はない。勝手にいろいろやってました。
そしたら、びっくりしましたね。
冬に突然、片耳が聞こえなくなりました。
病院に行っても原因がわからず、心因性のではないか、という謎診断でした。特に低音が全く聞こえない。。なんと言えばいいのか、水の中にいるような感覚、ノイズキャンセリングのイヤフォンを三半規管に埋め込まれたような感覚でした。
まだ、当時は就職したら石の上にも3年という風潮が強かった時代なので、それぐらいは我慢しようと思いましたが、
入社1年後の土日のある朝、ふと気がついたら転職フェア会場にきてました。
転職フェアの会場で、死にそうに暗い顔をして、ボーッとしてたのでしょう、、
突然、おじさんに声をかけられ、今、勤めている会社を聞かれ、会社名を答えたら、、
『えっそれ本当?、名刺見せて』
と、よくわからない反応をされ、、いろいろ深く話をすることに。
結局その人は、とある人材エージェントでして、第二新卒という言葉もない当時に、社会人を1年しか経験してない私にいろんな会社を紹介してくれました。
(人材エージェントの売上というのは、紹介した人の年収の3割程度なので、私をどこかに売り込んでも、そんな売上にならないはずなのに)
で、運良くなのか、某システム会社に採用され転職することになりました。
ちなみに、聞こえなくなった片耳は、
不思議なことに転職フェアに行きだした頃から、徐々に聞こえるようになりました。
いま振り返ると、あれは一体なんだったんだろうと思います。
新卒時に入ったその会社、、いまは一部の部門は外資系に買われ、一部の部門はグループ内でいろんな統廃合を経て一部上場しております。
ちなみに、当時新卒で入社した同期は約30人程いましたが、誰一人も分離した2つの会社にはいません。
なんだかな。