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彷徨うおっさん

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仕事以外での人生経験、生き方や思想について語ります。
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彷徨うおっさん143 未熟なアイデンティティ(7/7) 客観視と謙虚さ いるだけでいい人になる 

 前回は、結局健全なアイデンティティの確立に何が必要か、おっさんの私見として、  ① 会社と家庭以外にも複数のコミュニティを持つ  ② 特技や収入源を複数持つ  ③ 複数のロールモデルを探す  ④ 一本鎗で生きるにしても、客観視とサポートの必要性を重視する の4つを挙げ、そのうち②、③についてし詳述した。  最終回の今回は、④について述べ、総合して、どんな人とも、大人としてどう接したら良いか、上手に生きる奥義について私見を述べ締めくくりたい。 <④ 一本鎗で生きるにし

彷徨うおっさん142 未熟なアイデンティティ(6/7) 幅広い生き方で擦り合わせる

 前回は、結局健全なアイデンティティの確立に何が必要か、おっさんの私見として、  ① 会社と家庭以外にも複数のコミュニティを持つ  ② 特技や収入源を複数持つ  ③ 複数のロールモデルを探す  ④ 一本鎗で生きるにしても、客観視とサポートの必要性を重視する の4つを挙げ、そのうち①についてし詳述した。 今回は、②、③について述べたい。 <② 特技や収入源を複数持つ>  正解のない時代において、今の仕事がなくなる可能性、或いは異常な低賃金になる可能性もある。会社には何

彷徨うおっさん141 未熟なアイデンティティ(5/7) 健全なアイデンティティ確立の方針

 前回は、アイデンティティの確立が不十分な人の傾向として「一本鎗の人」の特徴を述べた。今回は、結局健全なアイデンティティの確立に何が必要か、おっさんの私見を述べたい。 <健全なアイデンティティの確立のために>  前回までの4記事に渡って述べてきたが、様々な社会性の発揮のために、青年期の健全なアイデンティティの確立が基礎となっている。そして、一本槍の生き方の人達のように、理屈どおりの発達が困難であった人は案外多々おり、参考にしていただければと思う。  かくも、理想的な発達段

彷徨うおっさん140 未熟なアイデンティティ(4/7) 一本鎗な生き方の脆さ

 前回は、他者理解と調整に対する、アイデンティティの必要性について、おっさんの体験を交えつつ述べ、アイデンティティ確立が不十分だと、脆く傷つきやすく、大人の世界では非常に生きづらいであろうことを述べた。  今回は、アイデンティティの確立が不十分な人の傾向として「一本鎗の人」の特徴を述べたい。 <狭い世界で一本槍の人に多いアイデンティティの傾向>  アイデンティティの確立が遅れる傾向は、狭い世界で一本槍の人に多い傾向のように思う。  あまり具体的に言うと偏見であると言わ

彷徨うおっさん139 未熟なアイデンティティ(3/7) アイテンディティは他者理解に不可欠

 前回は、アイデンティティ崩壊と激しい防衛本能の発揮、ドイツの心理学者エリクソンの考案した、8つの発達段階による、本来あるべきアイデンティティの確立の重要性について、おっさんの体験談を交えながら述べた。  今回は、他者理解と調整に対する、アイデンティティの必要性について、おっさんの体験を交えつつ述べたい。 <アイデンティティ確立が不十分な人がやりがちなモラル語り>  また、この手の人物について、似たような人を何人も見てきたが、気にくわない事がある都度の言動に一定の傾向も

彷徨うおっさん138 未熟なアイデンティティ(2/7) 不十分なアイデンティティ確立と防衛本能

 前回は、昨年、おっさんが作った料理にたまたまありつけなかった人が居て、たった1杯の豚汁で縁が切れたその体験談と、そこに、当人のアイデンティティの崩壊が見られるのではないかという考察を述べた。  そして、アイデンティティの崩壊原因は人によりけりであることも述べた。  今回は、アイデンティティ崩壊と激しい防衛本能の発揮、ドイツの心理学者エリクソンの考案した、8つの発達段階による、本来あるべきアイデンティティの確立の重要性について述べたい。 <アイデンティティの崩壊は悲しみと

彷徨うおっさん137 未熟なアイデンティティ(1/7) アイデンティティ崩壊のショック

 急な精神的動揺で人間関係が終了してしまうという人が後を絶たない。傍から見ると「何故そこで」と思うような意外な理由で怒りを露にする人が多い。  おっさん自身も昨年そんなことがあった。おっさんが作った料理を、あるグループに無償でおすそ分けした時「今回は数に限りがあるので恨みっこなし」として提供することとした。  元々ラッキーで食べられるのだし、いつも全員は集まらないのだから、当然食べられない人がいても仕方がないよねという、一般的に通じる話で提案したのだったが、グループ内の一人

彷徨うおっさん136 電話という感情労働(4/4) 当然プライベートでも、電話は面倒

 前回は、苦情系の長電話の心理についてと、電話の良くない点、電話窓口の衰退について述べた。  最終回の今回は、プライベートでも電話は嫌だなと思う話をしたい。 <電話と聞いて思い出すのは過去の話ばかり>  昔の人はそれでも、電話で長いこと話をして、情報交換したりモヤモヤを晴らしたりがあり、電話を好ましく感じている人が少なくない。  おっさんの世代(1980年代生まれ)でも、同世代以上の友人、配偶者、恋人ならば、長電話を辞さないという人は案外居る。  流石に若い人とはSNSに

彷徨うおっさん135 電話という感情労働(3/4) 衰退する電話 電話のデメリット

 前回は、マウントを取る人が長電話する心理について、おっさんの思う所(分析)を述べた。  また、苦情系の長電話について、コロナの折、保健所でアルバイト対応をしたおっさんの体験談を暴露した。  今回は、その続きとして、苦情系の長電話の心理についてと、電話の良くない点、電話窓口の衰退について述べたい。 <苦情系長電話の心理>  職場のマウント系とは目的がやや違うが、結局は、  ① 口頭で感情を乗せて訴え、結果、特別扱いされたい。  ② 直接会話することで、なんとか気持ちの整

彷徨うおっさん134 電話という感情労働(2/4) 電話窓口は欲求の吐口か

 前回は、マウント&仕事できますタイプの長電話について、おっさんの体験談を述べた。今回はその続きとして、マウント長電話の心理について、おっさんの思う所(分析)を述べたい。 <マウント長電話の心理>  仕事で不都合があれば、ルールを取り決める必要が生じるなどは、まあよくある。だが、電話では埒が明かないものだ。  話し手はボヤっとしたイメージを言葉でぶつけるしかなく、受け手は、話し手の言葉を理解する努力が必要になる。  返す言葉も相手を怒らせないようにと言葉を選び、かつ伝わ

彷徨うおっさん133 電話という感情労働(1/4) 仕事で長電話はみっともないという話

 ビジネスではまだまだ普通に電話が使われるが、近年では電話に対して疑問や拒否感を抱く人が増えたように思う。 電話は効率が悪いので、電話をかけてくるような奴とは付き合わないと公言している経営者などはあまりにも有名である。  また、若い人の中には、電話がなじまず、会社でも極力出たがらないという人も居る。  お店の予約も、友達との会話も、妻や彼女との普段のやり取りも、電話なんてそれほど使わなくなった。  代替ツールは山ほどあり、プライベート、ビジネス共に、皆それらを活用するようにな

彷徨うおっさん132 おっさんが支持しない可能性の高い候補者(自論)(後編)

 前回は、おっさんが支持しない可能性の高い候補者について「襟を正す系」を挙げ、その理由を詳述した。  最終回の今回はその続きとして、「緊縮財政系」「原発反対系」について述べたい。 ※ ここからの2つは、理屈に諸説ありで、根深い思想も含まれる問題である。前回冒頭でも述べたが、あくまで個人の意見であることをあえて改めて強調しておく。その上で、一つの判断材料としてお読みいただきたい。 <緊縮財政系>  借金けしからん。国家財政破綻だ。ギリシャのデフォルトだ。夕張を見ろ。  

彷徨うおっさん131 おっさんが支持しない可能性の高い候補者(自論)(中編)

 前回は、おっさんが支持しない可能性の高い候補者について「身を切る系」を挙げ、その理由を詳述した。  今回はその続きとして、「襟を正す系」について述べたい。 <襟を正す系>  身を切る系と根っこは同じだが、クリーンなイメージばかり狙っている「真面目です」「皆さんのためです」などと敢えて強調して公言する政治家はおっさんは信用していない。  別に天邪鬼というわけではない。政治家など極端な話、派手でエロい金持ちがやっても全く構わないと思っているので、真面目さなど取るに足ら無い

彷徨うおっさん130 おっさんが支持しない可能性の高い候補者(自論)(前編

 投稿する頃には衆院選も後半に入った時期と思う。おっさんも1週間近く同じような投稿を続けているがこれで一旦は最後にする。今日は、おっさんが支持しない可能性の高い候補者について、その特徴を述べたい。 ※ あくまで個人の感想です。いろいろな人がいろいろな支持者によって各々当選し、その働きや割合によって国家が民主的に運営されるシステムであるので、最終的にはご自身の想いや目的などで考えて、冷静に投票してください。 <身を切る系>  モロ維新だと言われるかもしれないが、維新の全部