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#言葉

冷たい言葉は使わない。自分の為に。

冷たい言葉は使わない。自分の為に。

最近このコロナ禍で、チラチラ聞こえる言葉に、とても悲しさを覚えている。

「付き合う人を選ぶ機会になった」的なやつだ。
確かに、ものすごく自分勝手な人、何も考えない人、人任せな人。
コロナに対する対応は十人十色だ。
自分と考え方が根本的にちがう人を、確かに、視覚的に見ることができたのかもしれない。

でもそれに対して、「人の本質が見えた」として自分が人をふるいにかけたような物言いに、とても違和感が

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100の言葉より、1分間のハグを。

100の言葉より、1分間のハグを。

わが家には3人の子どもがいる。
10歳、7歳、5歳。
それぞれ個性は違うものの、やさしい子達。

やさしい反面、気が弱い。
周囲の言動ですぐ傷つきやすい。
僕に似たのか。

彼らの表情を見れば、今日がどんな日だったのか大方分かる。
特に長男は分かりやすい。
ついこの前まで、よく泣いて帰ってくることも多かった。

だいたい察しはつく。
またサッカーでたくさん傷つく言葉を浴びてきたのだろう。

「パパ

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プライドが高いくせに自信がないすべての仲間たちへ。

プライドが高いくせに自信がないすべての仲間たちへ。

「それ、俺とおなじP高J低だね」

自分の感情がぐちゃぐちゃになって、サークルに行くのが辛くなってしまったとき、当時代表だった先輩に池袋の純喫茶で言われた言葉だ。

具体的になにを相談したかは、正直もう覚えてない。どういう文脈で言われたのかも、忘れてしまった。

その先輩はいつもテンションが低めで顔色が悪く、掴み所のない不思議な人だった。企画も話も面白いスーパーマン。

フリーマガジンの制作をした

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「息苦しさ」の正体(荒井裕樹)

「息苦しさ」の正体(荒井裕樹)

【連載】黙らなかった人たち:理不尽な現状を変えることば 第1回
普通の人がこぼした愚痴、泣き言、怒り。生きづらさにあらがうための言葉を探る、文学研究者による異色エッセイ。本稿は、2018年2月8日にWEB astaで公開された記事を転載したものになります。

「つらい」とか「苦しい」ってはっきり言えますか? この文章を読んでくれているあなたは、「つらい」とか「苦しい」とかって、はっきり言えますか?

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「自己責任」と「勇気」の話(荒井裕樹)

「自己責任」と「勇気」の話(荒井裕樹)

連載:黙らなかった人たち――理不尽な現状を変えることば 最終回
普通の人がこぼした愚痴、泣き言、怒り。生きづらさにあらがうための言葉を探る、文学研究者による異色エッセイ。本稿は、2019年2月1日にWEB astaで公開された記事を転載したものになります。

 これまで、連載「黙らなかった人たち」をお読みくださり、ありがとうございました。約一年間続いた連載も、とうとう最終回です。
 このコラムでは

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