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#76 他人の応援をしすぎない。その行為は誰のため?

「心のストレッチルーム」前田泰章です。

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もし、骨折をして歩けない人が目の前で、あなたに助けを求めてきたらどうしますか?

もちろん、手助けをするでしょう。

では、その人が翌日もまた助けを求めてきたら?

大方の人は、やはり手助けするでしょう。

では、その翌週も、その翌月も同じような状況だったらどうでしょうか?

「リハビリをするとか、自分で治そうって気はあるのか?」きっとそう思うでしょう。



応援しすぎると、その人はどんどん弱くなる

変わりたい!今よりよくなりたい!と思ったら、最後は自分で動くしかありません。

他人に助けてもらっても、それは一時的であって、本当の意味では、他人は自分のことを変えることはできない。

多くの人がこの事実に気づいています。

歩けない人に助けをすれば、いいことをしたような気持ちになります。
救った方は満足でしょう。

でも、ずっと支えて歩かせてあげていたら、手助けがなくなったとき、どうなりますか?

そう、歩けないままです。

筋力が衰えている分、前よりもひどいことになっているかもしれません。

結局、応援者の自己満足しか残らないようです。

応援のしすぎは、その人をどんどん弱くしてしまいます。

応援のしすぎは、その人の人生の責任を奪うことも

相手に相談を持ちこまれたら、まずは聞いてあげることは大切かもしれません。

しかし、最後は自分で決めないといけない。

自分で決めないと、いつまでたっても本当に変わることはできません。

人の為と書いて、「偽(いつわり)」という漢字もあるくらいですから、本当の意味で「相手のために」というのは、とても難しいことでもあるようです。

ほどほどに人を応援したり、ヒントやアドバイスを出すことは、相手にとって助かることかもしれません。

ですが、応援のしすぎは、本当に相手のためになったとは言えないのです。

応援のしすぎは、その人の人生の責任を奪っていることにもなります。

さて、あなたの大切な人にしてあげていることは、本当にその人のためになっているでしょうか?

それとも、自己満足でしていることでしょうか?

とはいっても、その見極めや、さじ加減が難しいんですけどね。


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(前田泰章)


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