【心理療法の質問】フォーカシングとは?
「心のストレッチルーム」前田泰章です。
当ルームのカウンセリングは、話を聴くだけではない問題解決型です。
📢このnoteでは、日本ではさほど主流ではない「問題解決型カウンセリング」をより多くの方に知ってもらいたく、情報発信をしています。
当ルームでは、ひとつの技法(心理療法)で勝負するのではなく、クライエントさんの症状や問題に合わせた心理療法をおこなっています。
今回は、カウンセリングでよくおこなう「フォーカシング」をご紹介しましょう。
漠然とした嫌な感情の対処法
怒りや恐れ、不安、悲しみなどの感情から目をそむけていませんか?
フォーカシングとは、「体の感覚を通じて心の声を訊く」心理療法のテクニックの1つです。
感情は、コントロールするものではなく、寄り添うもの。
この本当の意味を知ったとき、あなたは、自分の本当の気持ちに触れることができるでしょう。
そして、日常生活で漠然とした嫌な感情がでてきても対処できるようになります。
クライエントさんからお受けした「カウンセリング・心理療法」のご質問の回答をまとめたマガジンもあるので、ぜひご覧ください。
🍀身体の感覚を通じて心の声を聞く心理療法
フォーカシングは、ユージン・ジェンドリン(アメリカの哲学者・臨床心理学者)によって創始された心理療法の技術の一つです。
フォーカシングは「焦点を当てる」ということで、英語のFocus(焦点)から来ています。
ジェンドリンは、カウンセリングの成功要因を探る研究の中から、クライエントが自分の心の実感に触れられるかどうかが重要であることを見いだしました。
そこからジェンドリンは、心の実感に触れるための方法を、クライエントに教える必要があると考え、そのための理論として体験過程理論を構築し、具体的な技法としてフォーカシングを提唱したといいます。
自分の中の漠然とした感じとか感覚というもの(フェルトセンス)、それ自体に注意を向けていくことで、自分の今の状況や問題を知ったり、それらの問題と自分との関係を質的に変化させていくという技術です。
感情は泣いている赤ちゃんと同じ!?
心と体は密接につながっています。体の症状は本人に何かメッセージを伝えてくれようとしているのです。
そのメッセージを受け取り、願いを叶えてあげることで、心と体の問題は解決できます。
たとえば、泣いている赤ちゃんをあやすときのことを考えてみてください。泣いている赤ちゃんに「泣くな!」とどなりつけたら、ますます激しく泣き出します。
赤ちゃんが泣いていたら「どうしたの?おっぱいがほしいのかな?おしめが濡れちゃったのかな?」と、どうしてほしいか考えますよね。
お腹がすいていたのならミルクを飲ませてあげる。おしめが濡れていたのなら換えてあげる。そうすれば赤ちゃんは泣きやみます。
感情も赤ちゃんと同じです。感情が何をあなたに訴えているのか、つまり感情の目的を探り、それを満たしてあげればよいのです。
フォーカシングの具体的なテクニックとは?
それでは、フォーカシングとはどんなテクニックの心理療法なのでしょうか?
私たちは、悲しいとき、全身が悲しみにどっぷり浸っていると思いがちですが、実は身体を探ってみると、そうでないことが多いのです。
感情は身体のほんの一部分にしか存在していないことに気づきます。
嫌な感覚を体の一部に局在化させることで小さくすることができます。同時に、感情を自分自身と切り離すこともできるのです。
つまり、感情を小さくして分離することができます。
フォーカシングは、体を使って、自己の気づきを促し、こころを癒していく、独特のプロセスです。
あなたの体がどんなふうに感じているかに注意を向けて、その感じと会話(心の声)をし、あなたの本当の気持ちに触れていきます。
当ルームでは、
「精神的には大丈夫だと思っているんだけど、いつも胃が痛くて・・・」
「なぜだがわからないけど、肩こりがひどくて・・・」
「胸のあたりがモヤモヤして・・・」
というような、精神的には大丈夫だと感じていても、身体に症状が出ているクライエントさんの問題にお答えしております。
このnoteでは、心の悩み関連の記事も定期的に投稿しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
次回も読んでいただけたら嬉しいです(#^.^#)
(前田泰章)
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問題解決型カウンセリングの目的
私がおこなう問題解決型カウンセリングの最大の目的は「行動変容」です。カウンセリング中だけ気分がラクになったり、安心できただけでは目的を果たしたことにはなりません。
行動変容を起こすために、クライエントさんの悩みや症状に合わせた心理療法をお教えし、実生活の中で活用できるようにします。
心理療法という一生涯活用できる「セルフメンタル・ケア」の技術を身につけることで、再発の可能性が低くなり、自分の人生を「自分らしく」生きられるようになります。
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