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#84「自己重要感」を満たして相手を喜ばせる方法

「心のストレッチルーム」前田泰章です。

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今回は、「自己重要感を満たして相手を喜ばせる方法」のお話です。

お悩み解決のヒントにしてくださいね。


★「自己重要感」を満たして相手を喜ばせる方法

ある中学校で起きたちょっとした出来事をご紹介しましょう。

それは、授業中に起こりました。

国語の中年男性教師Nさんが黒板に、「会社の組織編成がおこなわれ、○○の部署に人事移動したAさんは・・・」と書いた時、一人の生徒が先生にこう指摘しました。

「先生!移動の【移】は、地位や勤務状態が変わるので、【異】が正しいと思います」

こう言われたNさんは、「なるほど、その通りだ」と素直に誤字を認め、黒板に書いた文字を改めようとしたのですが、
その生徒は、追い打ちをかけるようにこう言いました。

「先生は国語の先生なのですから、中学生でも間違わない誤字には注意してください」

確かに正論なのですが、この一言でNさんはひどく心が痛み、学校に行くのが苦しくなり、ついには、うつ状態になってしまいました。

では、どうしてNさんはうつ状態になってしまったのでしょうか?


人間の本能的な欲求の一つ「自己重要感」

これは、人間の本能的な欲求の一つである「自己重要感」と関係しています。

人間は大なり小なり、

「その場において重要な存在でありたい!」
「他人よりも優れていたい!」
「人から尊敬されたい!」

という欲望を抱いています。

それをないがしろにされると、思わずカッとなったり、キレてしまったり、心が傷ついてしまうことがあるのです。

この「自己重要感」は、生理的な欲求よりもはるかに強く、その人の年齢や地位とともに強まっていく傾向があるのです。

中年男性教師Nさんは、
「先生は国語の先生なのですから、中学生でも間違わない誤字には注意してください」と言われたことで、

ほかの生徒たちの前で恥をかかされ、教師としてのプライド、つまり「自己重要感」をいたく傷つけられてしまいました。

Nさんがうつ状態になった理由がおわかりいただけたのではないでしょうか。


相手の「自己重要感」を高めるには?

そこから逆に、人を喜ばせる大きなヒントを得ることができます。

「その場において、重要な存在でありたい」
「他人よりも優れていたい」
「人から尊敬されたい」

という人間特有の心理作用を上手く用いて、相手の「自己重要感」を高めるように努めれば、相手を喜ばせることができるからです。

たとえば、相手の得意なことについて尋ねてみるのもいいでしょう。

おしゃれな先輩がいたら、
「どうやったらそういうカッコイイ着こなしができるんですか?」といって、ファッションのコツを聞き出したり、

旦那さんがおいしい料理をふるまってくれたら、
「この料理おいしい!どうやって作ったの?」と尋ねれば相手だって悪い気はしません。

むしろ、優越感が満たされることで愉快な気持ちになり、そういってくれた人に対して好感を寄せるでしょう。


最後に、オーストリアの精神科医「アルフレッド・アドラー」の言葉をご紹介しましょう。

「他人とうまくつきあうには、相手がなんとか自分を優秀に見せよと、躍起になっていることを念頭におくことだ」


このnoteでは、カウンセリング情報も定期的に投稿しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
次回も読んでいただけたら嬉しいです(#^.^#)
(前田泰章)

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