それにしても、よく晴れているなあ。今日はコンビニも空いていてレジを待つ列もできていないし、オートバイの集団が駐車場を埋め尽くしてもいない。というか一台もいない。喫煙所のあたりで山方面と町方面を見比べるのが好きで、調子が善い時は夕映えていたり朝焼けていたりする。こういうところを里山って呼ぶのかな。森にちゃんと生き物たちが棲んでいるところ。こないだ鹿のアクロバティック横断で事故に遭うところだったし。あいつ、すごく困ったような顔をしながら、でも一度決めた志は曲げない!って信念だけは
マディウォーターズでも青い星でもルースターズでもいいのだけれど、恋をしようよ。語感が素敵。 恋してますかー!ではなく 恋、しよう。でもなく 恋をしようよ。 猫のスタイルですがりつけ。が一番好きだ。 恋について書くことはしたくないと思っている。目の前にあるものが恋そのものであるなら、そこに在る二人以外はすべてその他大勢の観客ということになってしまうはずで、二人と観客の間には通じる言葉がない。二人から観客に向けた言葉は二人が見ている景色そのものとして伝わることがないし、観客か
何があったの?どうしたの?という意味を表すスペイン語である。らしい。 ¿ Qué te pasa ? はてなマークがひっくり返って付いているのが可愛らしいといつも思う。 大学の第二外国語としてスペイン語を選んだのは大好きなパウロ・コエーリョの本を彼の書いた言葉で読みたかったからで、ポルトガル語もスペイン語もきっと親戚みたいなものだろう。という至極軽々しい理由からなのだが、フランス語やドイツ語になんとなく第二外国語界のスター性を感じて、ならば絶対にそちらを選んでやるものか。と
ダンダダンに登場する妖怪ターボババアの口癖、決め台詞である。 とても善いなと思った。事あるごとに言いたくなる。言いたくなるオブザイヤー受賞である。誰の。 クソだらぁ!と叫びきってしまうのも善いし、クソだらぁ…と口の中で呟くのも善い。強弱の付け方が自由なのだ。 怒りに委せて。思い出し笑い中。照れはにかみながら。拗ねつつ。ドキドキの合間。全部いける。 すごい言葉を作ったものだ。感動して尊敬する。 もともとの意味を考える。 クソ+だらぁ。なのでバカ野郎とかアホンダラとかに近いも
妹が中学生になった頃だろうか。よく二人で言葉遊びをしていた。 『キモげなり。』 「そちこそキモげなり。」 『あゝ無情。』 という具合に。 古い言葉といえば~なり。だろう、と考えたのか。それにプラスして、可愛げとか恐ろしげとかのげ。を合わせる。キモげなり。どこかで借りてきた言葉ではなく自分たちの遊びの中で作られたオリジナルであるが、成り立ちを振り返ってみようと思う。 その前に同じ頃作って遊んでいた公望さだお(きんもちさだお)について書いておこう。 おそらく西園寺さん由来で作
柿ってよく食われているよな、と思う。法隆寺だったり隣の客だったり。その二つしか知らないだけなのかもしれないけれども。 中学だったか高校だったか、『柿食へば鐘が鳴るなり』について先生が言っていた。食えば鐘が鳴るのではなく、食べていると鐘が鳴るのだそうだ。どう違うのかよくわからなかったけれど、今は何となくわかる気がする。何となく、っていうのがきっと大事なんだ。 トンネルを抜けたらいつも雪国だったら大変だろう。トンネルを抜けたらたまたま雪国だった。なら素敵だ。 調べてみる。 柿む
一日ずれちゃったけど、山寺へ向けて走り出す。あの日と同じ上着、同じパンツ。少し暖かいからシャツはもう少し薄いもので。お昼過ぎの出発になった。あいかわらずこのあたりの裏道はでこぼこして走りにくい。電気工事か水道工事かそんなので道の端っこを掘り返しては埋める×3をやったせいで路面に細長いカマボコが不規則に並んでいる。いいかげんどうにかしてほしいなあ、と願っているけれど、どうにかするにはアスファルトを全部剥いで綺麗に敷き詰めなおさなきゃいけないから、この道は何日間か通行止めにしなく
たとえば女が受話器を握りしめて叫んでいる場面。 『ねぇ、ジョー。アンタいまどこにいるのよ! 先週はクリーヴランド。その前はミルウォーキー。ダラス。サクラメント。ニューオーリンズ。テネシー。サラトガ。まったく居場所が摑めやしない。こっちの身にもなってよ! ハァ?オッサモンドにいるですって?どうやったらクリーヴランドからあんなとこまで行けんのよ。アンタときたら・・・。まあいいわ。ボスから伝言。… …確かに伝えたからね。 アンタ、たまには顔ぐらい見せなさいよ。待ってる人だって・・
えんやこーらーのどっこいせ。ハァえんやこーらーのどっこいせ。 と聞いたのは、クックロビン音頭であったと記憶している。が、調べてみたらクックロビン音頭にはそんな歌詞は出てこない。 であれば、次に記憶があるのは関ジャニさんの曲だが、こちらが出会いであるとは考えにくい。ヨイトマケの唄にもエンヤコラは登場するが、えんやこらせではないしどっこいせも出てこない。関ジャニさんも美輪さんも出会ったのはずいぶん大きくなった後だし。ドリフのあれはエンヤーコーラヤッと、なのでリズムが違うし、これも
撫子さんが白蛇の神様に誑かされてメデューサになるその始まりに、 『おい有象無象!』という科白があったと記憶している。が、それが初めての有象無象ではない。もっとずっと前、ウゾーとムゾーの二人組に出会ったはずだ。ゲームだったか漫画だったか、そのあたりの記憶はまるでない。まるでないのだが、楽しげな絵がうごうごしていたような気がするので、小説ではなくゲームかアニメかNHKの教育番組の1コーナーか、そういうのだろう。 調べてみる。 ブレスオブファイアというRPGの中にウゾーとムゾーが
どこかから借りてきたっていうか、賢治先輩から借りてきたに決まっているんだけれど、でも出会った最初とかその後二度目の出会いとか十何年経ってお久しぶりねとか、そういうのを考えていくと賢治先輩から借りてきたとは言えない。街中の看板とか雑誌の広告とかで目にしたのかもしれないし、もっと前に絵本や漫画の中に出てきたのかもしれない。テレビとかラジオから音が流れてきて耳に入ったのか、始まりの記憶がない。 ヴって言ったりヴォって言ったりもするらしい。この名前が付いた単車もあるらしい。賢治先輩
『灰になった歌でワルツを踊るカウボーイ』 と初めて聞いた時、すげぇな。と思ったかどうかは忘れた。でもアルバムの他の曲がすごすぎて、それほど記憶に残らなかったんじゃないかな。ライブでも流し聞きっていうか休憩というか、次のすごいのを待つ準備の時間みたいなものだった。 その分アベのことをじっと見ていられた。あー、こういう風に手を。ほうほう、なるほど。カッティングもブラッシングもなくて鬼要素も皿要素もない曲なので、最後の方がオリエンタルな感じになるのが好きだった。 てぃらりらりるり~