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#表現
佐藤先生に教わったこと-#43
トーン(ある独特な世界観→効用:想像のおもむき→∴余韻が残り印象に残る)考察。
今回は、色調について、です。
事例その①
以前、バザールでござーるは、あえて映像をコピーして劣化させていたという話を書きました。目がパキッとしてしまうのを避け、トーンを整えるためということでとどめましたが、改めてこの整えたトーン、想像のおもむきの効用について考えたいと思います。
バザールでござーるは、その名前の
佐藤先生に教わったこと-#41
前回に引き続き、トーンについて。
今回はトーンのつくり方について考察していきたいと思います。
前回考察したように、トーン(ある独特な世界観)をつくることの効用は「画面の枠外への想像」を促すことなんだという前提で、いくつかの項目に分けて「じゃあその作り方は?」という話を進めていきます。まずは空間の切り取りについて。
空間の切り取り
画面外に想像がおもむくためには、そもそも画面をどのようにつく
佐藤先生に教わったこと-#40
このnoteは、星功基が2003年〜2007年に慶應義塾大学佐藤雅彦研究室に在籍していたころに佐藤先生に教わったことを思い出しながら書いているものです。
今回は「トーン」について考察したいと思います。
トーンは表現方法論Ⅱの授業で教わった概念です。先生は「ある独特な世界観」と訳していました。そして「トーンは都度表現の最前線であって、ルールのように言語化できない領域を多分に含みます」とも。
そ
佐藤先生に教わったこと-#39
このnoteは、星功基が2003年〜2007年に慶應義塾大学佐藤雅彦研究室に在籍していたころに佐藤先生に教わったことを思い出しながら書いているものです。
今回は毛色を変えて、佐藤研の学びの構造について書いてみたいと思います。
星は広い定義でいうと教育業界で仕事をしていますが、佐藤研で体験した学びの構造が今の仕事にとても活きています。
佐藤研の学びの構造を目次的に列挙すると、大きく以下の要素が
佐藤先生に教わったこと-#38
このnoteは、星功基が2003年〜2007年に慶應義塾大学佐藤雅彦研究室に在籍していたころに佐藤先生に教わったことを思い出しながら書いているものです。
抗えない。あるとき、先生はこのように黒板に書き、語り始めました。
「今日はこの、抗えない、ということについて考えたいと思います。」
「たとえば、枕草子にこんな話があるんですね。」
「清少納言が、稚児のためのお丸が便器のとなりにあるのを見た
佐藤先生に教わったこと-#37
このnoteは、星功基が2003年〜2007年に慶應義塾大学佐藤雅彦研究室に在籍していたころに佐藤先生に教わったことを思い出しながら書いているものです。
佐藤先生はあるとき、
だんご三兄弟について話してくださいました。
まずはレコーディングの現場でのこと。
「レコーディングスタジオに、速水さんと茂森さんが入って、歌ってくれたんですね。」
「だんご、だんご、って。」
「でも、違うんですね。
佐藤先生に教わったこと-#36
このnoteは、星功基が2003年〜2007年に慶應義塾大学佐藤雅彦研究室に在籍していたころに佐藤先生に教わったことを思い出しながら書いているものです。
前回#35に続いて、繰り返し構造の話です。
先生がニューヨークに出張でいったときのこと。
ある夜、先輩にこう誘われたそうです。
「おい佐藤、今夜CBGB行かないか?」
それをきいた瞬間、先生は
「シービージービー? なんですかそのかっこ
佐藤先生に教わったこと-#35
このnoteは、星功基が2003年〜2007年に慶應義塾大学佐藤雅彦研究室に在籍していたころに佐藤先生に教わったことを思い出しながら書いているものです。
佐藤先生がCMプランナーとして作られてきたCMたちは、業界の評価として、しばしば連呼系CMなんて呼ばれていたそうです。
特に湖池屋の仕事群。
先生的にも「配荷量など具体的なビジネス指標にコミットしていた」ので、圧倒的強者のカルビーに対抗する
佐藤先生に教わったこと-#34
このnoteは、星功基が2003年〜2007年に慶應義塾大学佐藤雅彦研究室に在籍していたころに佐藤先生に教わったことを思い出しながら書いているものです。
♪
ちょっちょっちょ、ちょっけい10ミリ、
はっはっはっ、はんけい5ミリ、
ちょっちょっちょ、ちょっけい10ミリ、
コイケヤ チビノワ ♪
「ちょっけい10ミリでちゅ、つまりはんけい5ミリでちゅ。」
(ここから転調して曲のスピードア
佐藤先生に教わったこと-#33
このnoteは、星功基が2003年〜2007年に慶應義塾大学佐藤雅彦研究室に在籍していたころに佐藤先生に教わったことを思い出しながら書いているものです。
コピーによる劣化バザールでござーるの制作について、先生からこんな話を伺いました。
「実は、この映像。わざとコピーして劣化させています。」
「制作したアニメーションを当時のテレビ画面に映すと、パキッと線や色がくっきりしすぎていて目に痛かったんで
佐藤先生に教わったこと-#32
このnoteは、星功基が2003年〜2007年に慶應義塾大学佐藤雅彦研究室に在籍していたころに佐藤先生に教わったことを思い出しながら書いているものです。
黒板の先にあるもの佐藤先生には、そのまなざしや姿勢によってもたくさんのことを教えていただきました。
この写真は、2003年の広告批評の佐藤研特集に掲載された写真です。
佐藤先生はこのようなザ・黒板を好んでいて、「先生のいるところ黒板あり」な
佐藤先生に教わったこと-#31
このnoteは、星功基が2003年〜2007年に慶應義塾大学佐藤雅彦研究室に在籍していたころに佐藤先生に教わったことを思い出しながら書いているものです。
佐藤先生には、根源的に考えよということをイヤと言うほど教えていただきました。
不肖星、それができていたか、そして今でもできているかと問われると心許ないところではありますが、先生に教わった「言葉の原義を掴むことを端緒とする」という、根源的に考え
佐藤先生に教わったこと-#29
このnoteは、星功基が2003年〜2007年に慶應義塾大学佐藤雅彦研究室に在籍していたころに佐藤先生に教わったことを思い出しながら書いているものです。
佐藤研では「作り方を作る」という態度について学ぶことが多くありました。
これから書く3つの事例は、(佐藤先生的に「作り方を作る」の範疇に入るのか微妙なラインなのですが)、少なくとも自分は「作り方を作る」態度をとても感じた事例になります。
佐