安藤こうじ/スタジオソータ代表(カプセルトイ・ボックストイメーカー)

カプセルトイやアミューズメント景品を作っている会社【SO-TA/ソータ】の代表です 作家さんとの関係/商品を作るまでのストーリー/モノを作るということ/モノを作る会社を作ること/SO-TAのこと/フィギュアを含む造形物の未来のこと/を共有できればと思います

安藤こうじ/スタジオソータ代表(カプセルトイ・ボックストイメーカー)

カプセルトイやアミューズメント景品を作っている会社【SO-TA/ソータ】の代表です 作家さんとの関係/商品を作るまでのストーリー/モノを作るということ/モノを作る会社を作ること/SO-TAのこと/フィギュアを含む造形物の未来のこと/を共有できればと思います

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《はじめに》ブログ開設しました

カプセルトイやアミューズメント景品の企画→サンプル社内作製→中国提携工場で量産→輸入→販売を全て自社でおこなっています。 SO-TA/ソータは2009年4月に勤めていた会社の仲間と立ち上げました。 ずっとメーカーになりたくて、でもその方法がわかりませんでした。 なんとかメーカーになるために、突っ走って使えもしないモデリングソフトを買ったり、工房を作ったり、最新機器を買ったり、いつもスタッフのみんなを困らせてごめんなさい。 ただいつも思うのは、色んな事情で退職した人も含めたく

    • 《第20話》SO-TAからスタジオソータにブランドチェンジします

      SO-TA(ソータ)の名前の由来 昔からダウンタウンのファンで、当時フジテレビでやっていた「ごっつええ感じ」が特に大好きでDVDを全巻揃えて何度も見返していました。   僕の義理の弟がイギリス人で、妹にお願いしてマシューに「ごっつええ感じ」を英語に訳して貰ったところ「State of the art」と変化して返ってきました。 「State of the art」の頭文字を取って「SO-TA」 伝言ゲームみたいな感じで会社名が決まりました。 そしてデザイナーの奥さんに「SO

      • 《第19話》22年度 インターンシップレポート

        2022年9月~11月までの期間、平均週2,3回のペースでインターンシップを実施しました。   今回のブログはインターンシップのまとめを掲載します。 カプセルトイに興味がある若者が、この業界を志すきっかけになってくれればと思います。 またインターン実施の方々においては、一緒に働きたい気持ちが相思相愛となれば、ソータに是非ご入社して欲しいと思っています。   インターンシップ カリキュラムについて インターンシップの内容は講義/実技/実務から各学生さんが学びたいポイントを中

        • 《第18話》漫画画材「アイシー」を愛する製作担当者たちのこだわり

          アイシーは、元々漫画画材を始めとしてレタリング、クレープ紙のテープなどの製造、販売を行っていた会社で、今は株式会社G−Too(ジー・トゥー)のブランド名として商品を販売しています。 特に「アイシー漫画原稿用紙」を使っている漫画家さんは数多く、デジタル製作が進んだ今もアイシーの人気商品のひとつです。   今も昔も、プロもアマチュアも、漫画家を目指す人達は必ず通ったであろうこの画材との思い出をミニチュア化してカプセルトイで発売することとなりました。 今回は開発担当「y-hoas

          《第17話》指乗りドラゴンが14万「いいね」いった訳 - イササ -

          2Dデザインから手原型、デジタル造型と多彩な表現手段で多くのファンを魅了するマルチクリエイターの【イササ】さん。 ソータからも2021年からこれまで【星の子コレクションシリーズ】が累計・約20万個がカプセルトイとして生産されました。 2021年8月発売       「星の子コレクション」 2022年5月発売       「星の子コレクション2」 2022年10月発売予定 「星の子コレクション-新星-」 そして、14万を超える「いいね!」をつけた【指乗りドラゴン】の発

          《第17話》指乗りドラゴンが14万「いいね」いった訳 - イササ -

          《第16話》昆虫界の唯一無二な存在 -福井 敬貴- 「1/1ゴライアスオオツノハナムグリ」

          ソータ(@SOTA170317)がカプセルトイでいかにリアルに生物を表現できるかに挑戦している「アニマリエコレクション」 その中でも昆虫シリーズの第2弾【1/1ゴライアスオオツノハナムグリ 】が発売発表となりました。   前回【1/1フンコロガシ 】の監修を依頼した【福井 敬貴】さん(@fukuinsect)に今回は原型製作から監修までをお願いしました。 【標本製作師】という一般的にあまり馴染みのないお仕事。 美大を卒業後、他にも昆虫に関わる様々なお仕事を手掛けられている福

          《第16話》昆虫界の唯一無二な存在 -福井 敬貴- 「1/1ゴライアスオオツノハナムグリ」

          《第15話》かわいいものには毒がある - conomi フィギュアコレクション 「KINO-CO」-

          ソータ (@SOTA170317)が4年前からずっと追いかけていたフィギュア作家の「conomi」さん (@conomirobamimi)。 何度も商品会議に上がりましたが、その造型の細かさと多彩な色調に「カプセルトイで作家さんが納得いく再現は難しい」となかなかお声掛けが出来ませんでした。   そんなソータの商品も昔より幾分かはレベルも上がったのではと、勇気を振り絞ってお声掛けしたのが2021年12月。 そして「conomi」さんに快いお返事を頂いてから早9ヶ月。 やっと発表

          《第15話》かわいいものには毒がある - conomi フィギュアコレクション 「KINO-CO」-

          《第14話》カプセルトイ 娘毒(こどく) 桀戮子 -アラクネ-

          ついに2022年7月にカプセルトイ/ブラインドボックスでの発売を発表した 【 娘毒(こどく) - アラクネ - 】 作者の「チビタンク」さん(@tibitan9)にお話しを伺いました。     奈良県で生まれ育ったチビタンク(@tibitan9)さん。 子供の頃から絵を書くのが好きな少年で、小学生の時はよく絵画コンクールで入賞していました。 中学生になると他の事に興味が出てしまい、絵を書くことから少し遠ざかっていました。   高校では絵の才能を確信していたご両親の強い勧めもあ

          《第14話》カプセルトイ 娘毒(こどく) 桀戮子 -アラクネ-

          《第13話》花房さくらのくださいの像

          僕が初めて、木彫作家の「花房さくら」さんを意識したのは2021年9月発売の「月刊アートコレクターズ」に掲載されていた「はしもとみお」さんとの対談記事でした。 それまでもツイッターのタイムラインで「ねこのソフトクリーム」の写真が流れてきたりしていたのを見て「この作品、ガチャにしたいなあ」とお見受けしていたのですが、作品と作者「花房さくら」さんがつながったのがその記事でした。 花房さんの作品にはいつも情景を感じます。 ねこたちに自分を投影させて、情景と共に花房さんの作った世界に

          《第12話》車いすバスケ 1/12 B-MAXを作って得た考え

          ついに僕もコロナに感染してしまいました。   家族が発熱しコロナ陽性の診断。濃厚接触者になったので自宅待機しながらも、僕自身は100%元気だったので「ワクチン3回打ってるとやっぱり無敵!!」と思っていると木曜日あたりから喉がなんだかイガイガ。 そしてその日の夜に発熱。 次の日に発熱外来でPCR検査を受けたところやはり陽性でした。 症状は殆ど風邪と同じで2日ほどで熱も下がり今は体調も安定しています。   そんなこんなで少しゆっくりの時間が取れたので久しぶりにブログを書き始めま

          《第12話》車いすバスケ 1/12 B-MAXを作って得た考え

          《第11話》モノ作り会社のつくり方

          会社を立ち上げてから僕がずっと思っていたのは「メーカーになりたい」という事でした。 でもメーカーになるためのハードルは非常に高いんです。   そもそもメーカーの定義で何? 簡単に言うと「モノを作る会社」   一般に流通しているおもちゃの90%以上が中国などの海外で生産されており、そのほとんどがサプライヤーと呼ばれる提携工場に生産を依頼しています。 なので正確には実際に自社で生産している会社は大手を除いてほとんどありません。   深掘りすると自分達の事をメーカーと呼んでいいのか

          《第10話》音モノガチャに宿る追体験

          カプセルトイにもその年の流行りがあります。 キャラクターのカプセルトイで売れたなあと思い浮かぶのは「キン肉マン消しゴム」「仮面ライダー変身アイテム」「妖怪ウォッチ」「コップのフチ子」「鬼滅の刃」etc… 「ノンキャラ」と言われるキャラクター以外のカプセルトイにも流行りがあって、僕が子供の頃は「モーラー」や「ドラキュラの歯」、最近では「ハンドスピナー」「スクイーズ」「マスコットぬいぐるみ」など、毎年各メーカーが我先にと作っています。 ノンキャラはどのメーカーでも版権許諾無く

          《第9話》 会社のみんなで決めたらどうなる?自分のボーナス /ホラクラシーと360度評価

          トップの写真はSO-TAのアイドル「ミミちゃん」 仕事でイライラした時にいつもみんなを癒やしてくれます SO-TAに遊びに来るとお出迎えしてくれますので是非抱っこしてあげてください! ところでSO-TAは2月決算のため、僕はひたすら資料作り! 「ボーナス査定資料」「今期の売上実績と最終の着地予測」「来期方針発表会の資料作り」「銀行や税理士への来期目標共有資料」など資料作り尽くめの1ヶ月でした。 そんな三昧の2月でも、SO-TAはおもちゃ屋さんなので楽しい事がいっぱい

          《第9話》 会社のみんなで決めたらどうなる?自分のボーナス /ホラクラシーと360度評価

          《第8話》【 Frog Tree 】 ~巻き巻きうんちとソフビ「麟核」とアルマジロトカゲと~

          【Frog tree】さんとは2017年、まだまだ僕達ソータが駆け出しでカプセルトイの商流を確立していない時代に出会いました。 -FrogTree-   カシ(@coas_tree)、コオ(@co_oo)、蟲(@musi0da0)、蟹蟲修造(@731mm88)の4人で構成された大阪を拠点とする造型集団 デザフェスを巡回しているとアラレちゃんの巻き巻きうんちとインコが合体したような「ういんこ」なるものが展示してありました。 一度通り過ぎて2度見!! ソータはアミューズメン

          《第8話》【 Frog Tree 】 ~巻き巻きうんちとソフビ「麟核」とアルマジロトカゲと~

          《第7話》カプセルトイ【上方落語の出囃子 】

          大阪で育った僕は物心ついた頃から、お笑いが日常にありました。 テレビには毎日お笑い芸人が出ていましたし、土曜日の昼は学校から帰ると「よしもと新喜劇」を見ながら昼ごはんを食べました。 小学校で学級委員になる子は頭のいい子ではなく面白い子。 クラスでモテる子はカッコイイ子より面白い子でした。 そんな環境で育った僕が特に好きだった番組が「パペポTV」と「枝雀寄席」。上岡龍太郎さんの喋りと考え方が好きで、よく上岡さんの考え方を真似ていました。 そして桂枝雀さんの落語が大好きでし

          《第6話》田島享央己のお彫刻コレクション ―メディアとしてのカプセルトイの役割―

           ソータにはクラブ活動のようないくつかの「部」があります。 カプセルトイ化したい商品をジャンル分けしたようなサークルです。 ふわっとしているのですが、フィギュア部、動物部、アート部など各々で名前を付けて、それぞれのジャンルの好きな人が集まってこれやりたい、あれやりたいと話しています。 2020年秋、ソータ経理・人事担当のKATOMIさん(ソータ)から「どうしても田島享央己さんの彫刻をカプセルトイ化したい!」と提案がありました。昔からファンだったそうで、田島享央己さんの彫刻

          《第6話》田島享央己のお彫刻コレクション ―メディアとしてのカプセルトイの役割―