《第19話》22年度 インターンシップレポート
2022年9月~11月までの期間、平均週2,3回のペースでインターンシップを実施しました。
今回のブログはインターンシップのまとめを掲載します。
カプセルトイに興味がある若者が、この業界を志すきっかけになってくれればと思います。
またインターン実施の方々においては、一緒に働きたい気持ちが相思相愛となれば、ソータに是非ご入社して欲しいと思っています。
インターンシップ カリキュラムについて
インターンシップの内容は講義/実技/実務から各学生さんが学びたいポイントを中心に【カプセルトイができるまで】をレクチャーします。
✔【講義】全員が受講し、全体的な流れやソータの強みについて理解を深めます
✔【実技】開発・3D造型をしたい学生さんのカリキュラム
✔【実務】営業・貿易などを学びたい学生さんのカリキュラム
✔【デザイン】2Dデザイン/ビジュアルデザインを学びたい学生さんのカリキュラム
✔【マーケティング/販促】商品を知ってもらうためのプロモーションや社会の流行りの動向分析を学びたい学生さんのカリキュラム
✔【プレゼンテーション】カプセルトイ作りのプロ達に成果を発表して、意見をもらいます
優秀な成果物を発表して頂いた場合には実際に商品化したり、プロモーションをそのまま採用するなどより実践に基づいた体験ができます。
*来年度以降、カリキュラムは変更することがあります
ソータ組織構成
◉セールス(営業)
◉R&D(開発)
◉バックオフィス
で構成されており、それぞれ学生さんの興味ある分野で活躍できるようにサポートしていきます。
今後は【広報】を新設する予定です。
インターンシップ内容
今回は美術系大学の学生1名の方にインターンシップにご参加頂き、主に実技を中心に学んで頂きました。
上記の表に基づいて、実施した内容について写真で解説していきます。
○講義
【カプセルトイが店頭に並ぶまで】を資料や画像を使って僕が講義をおこないました。
商品を企画・造型する以外にも様々な作業や手続きが必要になってきます。
どのような機械や成型方法で商品が作られているか、
「個人が作品を作ること」と「企業が商品を量産化すること」の違いや制限、基準について、様々な角度から商品化への理解を深めていきます。
○アイデア出し
アイデアをイラストにしていきます
(カプセルに入るサイズや原価制限の中でイメージを作っていきます)
○3Dデータ作成
イラストにしたイメージを3Dソフトを使ってデジタルデータ上で立体化していきます
○3Dプリンタ出力
作ったデータを3Dプリンタで出力していきます
○塗装
3D出力品にサーフェイサーを吹いて、塗装していきます
○DPラフ作成
カプセルトイの筐体に差し込む販売用ディスプレイのラフイメージを作成します
○プレゼンテーション
企画意図・こだわり部分・商品背景など商品としての魅力をソータスタッフに発表します
インターン生 インタビュー
-インターンシップを終えて、印象に残っていることを教えてください-
「実際にカプセルトイを企画する商品会議やブレスト(ブレインストーミング)に参加したさせてもらったことが印象に残っています。
今まで商業的な観点から作品を捉えたことがありませんでした。
商品を作って販売するプロの方々の意見を聞くことで、自分が持っていた視点が狭かったことを知ることができました。
ターゲット層を意識したり、企画の意図や背景がターゲットの事を考えて練られているかを具体的に聞かれました。
学校では主観的な想いを元に作品を製作していますが、商品化には客観的な面からもアイデアを形にする必要性を学びました。」
-実際に商品化に向けて苦労したことはありますか?-
「商品化へのイメージが固まらなくて、とにかく色んな人に意見を聞きました。自分が頭の中に描いているアイデアをどうしたら作品ではなく、商品として成立させられるかを決定するのにかなりの時間がかかりました。」
-ZBrushを使ってみてどうでしたか?-
「Blenderや無料版のZbrushを使ったことはあったのですが、本格的にフル機能が使えるZbrushを使って造形したのは初めてでした。
ただ予め少し触っていたお陰で、すんなりデジタル造型に入ることができました。あまりに機能がありすぎて、どこまでも作り込んでいけます。
このソフトを知れば知るほどプロがZbrushで作った3D造型と見比べてみて、自分の造型がまだまだだと分かるようになりました。」
-3D立体出力/彩色の体験について教えてください-
「3Dデータを実際にプリントアウトした時はとてもテンションがあがりました。3Dデータと言っても画面上で見ているものは平面なので、実際に立体物を手に取って見てみると心躍りました。
普段作品を作る時に色を塗ることが無く、あまり色を意識したことがなかったです。配色を考える際はパソコン上で色をつけてイメージをブラッシュアップしました。
やはりパソコン上で見るものと実際に色を塗っている造形物とはインパクトが全然違って感じました。
実際に塗って、手にしてみて色の大事さを改めて確認しました。」
-プレゼンテーション/全体を通しての感想をお願いします-
「資料を用意してプレゼンテーションに挑みましたが、ガチガチに緊張してしまいました。スタッフ全員の方のコメントが頂けてありがたかったです。
期間中は比較的放任されていたので、自由で良かったです。反面、担当して頂いた方々以外の意見を製作途中に聞きたかったのが本音です。制作中に何度か意見を聞ける場があると、もう少し商品化への幅ができたのかなと思いました。
とても良い経験となりました。
特に今回のインターンシップでZbrushのスキルはかなり上がったと思います。」
今回のインターンシップで下記内容について習得されました
●Zbrushをプロのデジタル造形師から学んだ
●3Dプリンタ出力について学んだ
●エアブラシや彩色方法を学んだ
●工場への仕様書の書き方を学んだ
●モノ作りを生業にしている人達から直接意見が聞けた
反省点としては
●インターン生が学びたいカリキュラムをコンパクトに作る
●インターン生が答えを導くまでの過程を重視する
●作業環境を事前に充実させておく
●ブレストルール(ダメ出ししない)を徹底する
今回、インターンシップをおこなった学生さんは東京藝術大学・彫刻科の方でとても才能があり、やる気があり、吸収力がありました。
本当に真剣にこのカリキュラムに向き合って、最後まで諦めず取り組んで頂きました。
将来優秀なクリエイターになるんだろうなあととても楽しみです。
ブログで作家さんのインタビューをしている時も思うのですが、
いつも僕の学生時代を反省させられます(笑)
実績としてご自身のポートフォリオに掲載して頂ければ嬉しいです。
ご興味がある方は所属の学校を通して、インターン面接希望のご連絡をください。 教育機関からのお問い合わせもお待ちしています。
連絡先→ info@so-ta.com
2022年 12月 19日
SO-TA / ソータ 安藤 こうじ(@kojiando01)