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【サイトマップ】ぜひ私をお楽しみください!

こちらのnoteは、辻邦生さんを敬愛してやまない私、koichi_takizawaが、作家辻邦生さんの作品を紹介する目的で開設しました。そのおもいは最初にこちらの記事に綴りました。

そうして2024年10月1日現在、長編5作品、短編18作品、評論1作品、翻訳1作品のレビューをアップしています。
しかしながら、辻邦生さんの真骨頂は大長編シリーズであり、レビューはすべて、過去に一度読んだことのあるものも再読した上で書いているので、なかなか大長編のレビューに取り掛かることができません(辻邦生作品の全体像についてはぜひこちらをご覧ください)。

そこで読書の合間に創作を行うことにしたのですが、読書が遅々として進まず、次第に創作がメインになってきました。ですが、辻邦生作品のレビューをやめたわけではありません。何と言っても2025年は辻邦生生誕100年の記念すべき年であり、辻邦生と言えばここ、と言われることを目指して、自作品とともに辻邦生作品レビューも続けてまいります。それも含め、ぜひ私koichi_takizawaをお楽しみください。




1.辻邦生作品レビュー

◾️長編作品

辻邦生作品レビューは基本的に発表・刊行された年代順に行っています。例えば処女作『廻廊にて』は1963年の刊行です。

・廻廊にて
画家マーシャと親友アンドレの芸術に対するあり方、生の意味。処女長編。

・夏の砦
染織工芸家、支倉冬子の生き様から芸術の意味を問う純文学作品。

・安土往還紀
織田信長とキリスト教宣教師たちとの関わりを軸に描かれる、信長の勃興と滅亡の歴史。

・天草の雅歌
江戸初期の長崎を舞台に描かれる、朱印船交易を題材にした歴史エンターテインメント。

・嵯峨野明月記
信長の時代から江戸初期に至る頃生み出された「嵯峨本」をテーマに書かれた歴史小説。


◾️短編作品

短編も同様に発表順にレビューを行っています。ただ辻さんの場合、例えば以下の中の『ある生涯の七つの場所』のように、何年かに渡って書かれた連作短編というものが多くあるため、必ずしもその限りではありません。

・ある告別
《ただ一度の生》に目覚め、きっぱりと《若さ》から決別することは・・・

・北の岬
ある至高の愛の軌跡

・円形劇場から
人生の意味を問う美しい物語

・風越峠にて
自分の宿命と対峙すること

・献身
死の床にある詩人ランボオと、それを看取る妹、モノクロームの映画のように

・ある晩年
《生》と《美》の哲学的思考、その物語としての表出

・洪水の終り
事件は季節の移ろいとともに。今こそ読んでほしい戦争の悲劇

・空の王座
運命を操るかのように、王座は待ち続ける・・・

・城
辻邦生の始まり。運命に左右されるリゾート地の夏。

・『ある生涯の七つの場所1』
100の短編が織り成す人生絵巻/霧の聖マリ第一回 黄いろい場所、赤い場所からの挿話1〜3

・『ある生涯の七つの場所1』
100の短編が織り成す人生絵巻/霧の聖マリ第二回 黄いろい場所、赤い場所からの挿話4〜7

・『ある生涯の七つの場所2』
100の短編が織り成す人生絵巻/夏の海の色 第一回

・『ある生涯の七つの場所2』
100の短編が織り成す人生絵巻/夏の海の色 第二回 「海峡」 戦争とは、平和とは?

・『ある生涯の七つの場所2』
100の短編が織り成す人生絵巻/夏の海の色 第三回 noterさんにぜひお贈りしたい二つの言葉

・影
モータリゼーション直前の日本社会を見つめたミステリー

・叢林の果て
キューバ革命を下敷にした、ゲリラ軍の男性と少女の生き様のドラマ

・十二の肖像画による十二の物語
肖像画からインスピレーションを受けて書かれた創作説話

・十二の風景画への十二の旅
<人間の魂の反映として>見られた十二の風景画による物語


◾️評論

・小説への序章
現代において小説とは、小説の意義とは?


◾️翻訳

クリストフ・バタイユはフランス文学界に突如として現れ、若くしてドゥ・マゴ賞を受賞した作家で、辻邦生さんによって3作品が紹介されています(というか、3作品しか書かなかったのかもしれません)。その翻訳は辻さん最晩年の仕事で、機会があればあと2作品についてもレビューを書きたいとおもっています。

・アブサン 聖なる酒の幻 クリストフ・バタイユ作
アブサンに魅了された男を巡る、大人の童話あるいはソナチネ


2.辻邦生に影響を与えた作家

初めにも申し上げたように、辻邦生作品の真骨頂は大長編にあります。そのため、時系列でレビューを行おうとおもうと、大長編を読み始めるとなかなか進むことができなくなってしまいます。そこで最初に考えたのが、辻邦生作品に限らず辻邦生さんが影響を受けた作家・作品をご紹介することでした。その最初が北杜夫さんです。しかし、いずれにせよ大長編を読み始めてしまうと他を読むことが難しいので、結局こちらも一作のみに止まっています。

◾️北杜夫

・岩尾根にて
自分とひとりの登山家との、曖昧な意識の交錯。短編


3.私の創作

読書の合間にと書き始めた(主に詩作品)ものですが、始めて見ると、これに結構時間が取られることが判明しました。しかし、長いものほど書いた!という気になるので、この先も続けることになるとおもいます。よろしければぜひ、お読みください。感想などもいただけると嬉しいです。

◾️自由詩

いわゆる昔ながらのきちんと行替えをした形で書いた詩作品。上記のマガジンにまとめました。癒しが欲しいときや、物語形式のものもあったりするので、何か楽しみたいときなどにぜひ。

例えばこんな詩。
・子どもたちはいつ大人になるのだろう
 格子窓の開かれた 高台の
 古びた木造の教室で 子どもたちが・・・

・風鈴
 風鈴が鳴る
 紅殻格子べんがらごうし葦戸よしどを抜けて 風が
 畳の数を数えて通る・・・

・こだま
 やまみち
 やまみち
  つりがねそう
  あきののげし・・・


◾️散文詩・物語詩

行替えせず、普通の文章のように綴った詩作品。ショートショートに近いものがほとんどです。
おもうところがあって、こちらのマガジンは有料にしました。ただし、新作は発表してから2週間は無料でお読みいただけます。

以下の2作品は常時無料でお読みいただけますので、新作やこちらを読んで気に入られたなら、ぜひマガジンをご購読ください。

・色売り
色売りという商売がある。
街から電車と車を乗り継いで、半日もかけて行った高原の、さらに奥まった林の先に、親父さんが娘と開いた工房がある。親父さんは寡黙だ・・・

・滝の音
わたくしが、藍色の地に、裾から腰のあたりにかけて水玉模様の散りばめられた、きものをわざわざ選んで着てきたのは、そこが水の神様だからということもあったけれど、随分と山深い場所で、この時期 時雨にでも遭うのじゃないかしら、そうおもったからでございました・・・


◾️随筆・エッセイ・雑文

記事投稿が連続100日を迎えたのを機に、それまでほぼ詩作品を毎日投稿していたのを、週に1回、エッセイのような文章を書くことにしました。実はこのサイトマップを書いた2024年10月8日時点以前にも雑文は書いていたのですが、あまりおおっぴらに読んで!とは言い難いものばかりなので、以前のものは3つだけご紹介します。

・ワタシの本棚は生きている(『流れる星は生きている/藤原てい』ふうに・・・とは程遠いけれど)【わたしの本棚】

・はまだひろすけと『まほうのチョーク』本好きになったきっかけ、始まりの一冊

・『仕事のこと』ライティング・取材・インタビュー<「書く」を仕事にしたくなかった僕の方法>

なお、今後記事をアップするごとにこちらのマップにも追加していこうとおもいます。ぜひお楽しみください。


4.#なんの花・詩ですか

コニシ木の子さんが立ち上げたnoteの裏通り #なんのはなしですか が賑わっています。それに便乗して、花にまつわる詩・写真・エッセイ・小説などを集めたいとおもいました。

#なんの花・詩ですか

をつけて、花に関することであれば何でもお寄せください。上記のマガジン(花壇)に追加させていただきます。私自身は毎週月曜日に花をテーマにした詩をアップしていますが、月曜日に限らずいつでも結構です、ぜひお寄せください。


5.心に残るnoterさんの記事まとめ

これまで、私が気になったnoterさんの記事を勝手に追加させていただいていましたが、それだけではもったいないので、2024年10月より、5つ記事がまとまった時点でご紹介もさせていただくことにしました。ぜひご一緒にお読みいただければとおもいます。また、勝手にこちらに追加させていただくことをお許しください。


6.自己紹介

自己紹介記事はクリエイターページに固定してあるので、ここでは最後にしました。


今後ともよろしくお願いいたします!

仕事でもそうですが、続けていると初めの思惑とは変わってくるものですね(と、言い訳がましく)。もちろん、これが書きたい! という、そのことだけ追求できればそれが一番いいのかもしれないけれど、なかなかそれだけでは・・・

ということで、まだ半年ほど過ぎただけなのにいろいろ変わってきてますけど、軸はやはり辻邦生さん! そこはしっかり保ってこれからも続けていきますので、ぜひ永いお付き合いを〜。




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