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彼は何もない真っ暗な空間に横たわっていた。 上も下も真っ暗、真っ黒で、何もない。 彼はそ…
一番星よりも強い光で輝いている星があるということを、私はあいつに教えてもらうまで知らなか…
子供の笑い声が聞こえない国は不幸である。 ボクたちはそれを理念として活動をしていた。 ボ…
布団に潜り込んで、寝る前の御話を聞いていた。 今日は両親ではなく、遊びに来ていたお母さん…
宇宙を漂うのは星の役目。 すくなくとも、ぼくに限っての話だ。 彗星になれなかったぼくは、…
ぼくたちは今から、千年分の予定を組み立てなければならなかった。 前に話し合いをして予定を…
僕たちは彼等を失明させることにした。 もともと目が開いていても見えていないようなものだったのだから、失明させても問題ないだろうという判断だった。 一部からは、それはやりすぎではないかという声も上がった。 ただ、それを押しのける形で強硬的に失明の判断が下ったのだ。 彼等はやり過ぎた。 だから彼等は光を失うことになった。 それだけのことなのだ。 それでも彼等の守護者たる僕たちが、彼等を見捨てるようなことをするという行為が非難されている。 見捨てるという言葉は、僕た
ぼくたちの下の方では、いつも小さい癇癪が起きていた。 ぼくと隣の星の付き合いはとても長い…
ぼくたち兄妹星は、だだっ広い宇宙で暇を持て余していた。 兄妹って言ってはみるけど、気が付…
こどもたち、みーんな眠っちゃったね 僕のとなりの星が言う。 まあ、あの星ではもう真夜中だ…