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動物の尻尾は可愛い。 ネズミでもウサギでもトカゲでも、僕にとってそれは同じだ。 等しく可…
夜。 久しぶりにあいつと飲んでいると、あいつがまた妙なことを口走り始めた。 絵本の終わり…
偶然の産物とはいえ、とんでもないものを彼女は創り出した。 タイムマシンの最後のピース、時…
僕には少し困っていることがある。 それは通学途中に毎回と言っていいほど起こることだ。 僕…
彼女が両耳に小さな輝く石をつけて登校してきたので、私は驚きの眼差しを向けるとともに短い悲…
ぽかぽかとして気持ちの良い午後だった。 風もなだらかに吹いていて心地よい。 もう仕事を投…
俺、ちょっと今から喧嘩売りに行くよ そんな唐突なことを彼が言い出した。 彼がなんというか他の人よりもつかみどころのない性格で、急に走り出したりとか叫ぶことがある人間という事は知っている。 そう、知っているつもりだったのだが。 誰に喧嘩売りに行くのっていうか、喧嘩とか物騒なもの売りに行かない方が良いんじゃない? 僕は至極一般的な事を口にして一応、彼を止めてみる。 お前、俺の話聞いてなかったな いや、君、さっきまで一言も声に出して話してないからね それなのに話聞い
私の弟はちょっと変わっている。 そしてその弟の友人も変わっている。 類は友を呼ぶという言…
あいつは暑さにも寒さにもめっぽう弱い。 にもかかわらず、あいつは自分の体調管理が出来ない…
コンビニでこれからだらける為の品々を買って帰宅し、家の玄関を開けようとした時に何か嫌な予…
あの子が家に転がり込むようにやって来たのは、春先なのに夏みたいに暑い日の夕方だった。 確…
このところ雨の日が増えてきた。 僕は別に雨の日が好きでも嫌いでもないのだけれど、彼女はそ…
晩御飯も食べ終え、風呂にも入り、部屋着でぬくぬくと居間のソファに陣取ってバラエティ番組を…
なんか、クロサイが空輸されてるらしい 研究所の一室で、先輩が健康飲料の紙パックを片手に話しかけてきた。 何故クロサイなのかと思いつつ、僕は差し出された紙パックを受け取る。 逆さ吊りか横向きがオーソドックスなんだって 逆さ吊り? そう、聞くだけだと可哀想だなって思ったんだけどさ、調べてみると横向き輸送より逆さ吊り輸送の方がストレスとかないらしいよ そんなばかな 笑ってるけど、本当なんだって 小休憩時の先輩の小話にはいつも笑わせてもらっているが、今日はなんだか嫌な