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リレー小説 note 1 「未来ノート」
本作はリレー小説となっておりますが、連作短編であり、どこから読んでいただいても支障はありません。あなたのお好きなところから楽しんでください。そして願わくは、さまざまな世界とあなたがつながれますことを。
空音
|目次|次話
「ねぇ明里(あかり)、知ってる? 未来ノート!」
桜も散って浮かれ気分が学校から去りかけた五月。そんな空気もガン無視で、香澄(かすみ)は今日もきゃいきゃいうるさい
リレー小説 note 3 「人間ゲーム(仮)」
それでは、3番手、RhythmことKjがお送り致します。
このお話が、皆様にとって楽しい物となります事を願っております。
RhythmことKj
note1 「未来ノート」空音さんの作品はこちらです。
note2 「未来ノート」鞍馬亜蓮さんの作品はこちらです。
やんごとなき、昼下がり(日本標準時)の事。
絶対神は、少しずつではあるが、仲間内での
こ
リレー小説note6『ガリガリシスターズ』
ども。
これは空音さんの企画したリレー小説『未来ノート』への参戦作品です。
企画目次、及びこれまでの作品はこちらに。
目次(空音さん)
https://note.mu/kmhm/n/n19e30e91eb2f
note 1「未来ノート」(執筆者:空音) #小説
https://note.mu/kmhm/n/n235ff3b52ae8
note 2「未来ノート」(執筆者:鞍馬亜蓮) #小説
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リレー小説 note 8 「しりとりノート」
前話|目次|次話
ゴ ゴ ゴ ゴ ……
「ゴ…ゴシック体……」
全国しりとり大会小学生の部金メダリストの栄純君は、常日頃から練習に余念がない。彼はしりとりを続けながら、道端に落ちていたノートに手を差し伸べた。
「未来、ノート?」
ノートの表紙にはマジックペンで「未来ノート」と書かれていた。小学2年生でありながらも、全国しりとり大会小学生の部金メダリストの栄純君にとって「未来」と
リレー小説 note 9【未来 1】
note 8/目次/次話
◇◇◇プロローグ◇◇◇
――おじいちゃん、それなに?
――これか?これは未来ノートと言って、書いた事が本当になる魔法のノートだよ。
幼い私を膝に乗せて祖父は笑った。
◇◇◇1◇◇◇
祖父が亡くなって一ヶ月が過ぎた。
四十九日を前にして遺品を整理しようと、日曜日を利用して祖父の家に行く事になった。
三年前に祖母が他界してから、ずっと独り暮らしをしていた祖父
リレー小説 note 9【未来 2】
note 8/目次/note 10
←未来 1
◇◇◇2◇◇◇
午後六時過ぎ。部活終わりに制服のまま普段降りない駅に降りた。
駅前のマックを見つけると、ビックマックのセットを注文してから奥の席に向かう。
店内は平日の夕方だけあって、同じような制服姿の高校生だらけだった。角のボックス席には、既に見知った顔が座っていた。ブレザーの制服が多い中、白いセーラー服は良く目立つ。待ち合わせの相手は呆
リレー小説 note 9【未来 3】
note 8 /目次/note 10
←未来 2
◇◇◇3◇◇◇
「『未来ノート』か・・・・・・」
パスタを茹でながらふと昨日隣人の高校生に聞いた言葉が口をついて出た。
「香澄何か言った?」
「あ、ううん、なんでもない」
友人の為に昼食を用意するというのに、他の考え事をしていては失礼だ。
今日は久々に友人が来るというので、母は気を使って外に映画を見に出かけてくれ
リレー小説 note 9 【未来 4】
note 8 /目次/note 10
←未来 3
嫌な沈黙を破ったのは、賢治の鳴らしたチャイムの音だった。
今の話は二人の秘密ね。と言う香澄さんを残して賢治を出迎えに玄関に行った。
「ほれ、言われた通りにケンタッキー買ってきたぞ。なんだ今日は大人しいな」
ワイシャツを腕まくりした賢治が入ってきた。
外の気温は益々上がったのか、薄く汗をかいている。
「あれ、そちらは?」
「
リレー小説 note13 短物語
空音さん主催のリレー小説です。
「付き合ってください」
そう言われることは大体予想できた。放課後の、更には屋上に、それも女子から呼び出しされれば誰でも分かるだろう。
しかし僕はこう答えるしかない。
「ごめんなさい。付き合うことはできない」
クラスは同じで、何度も話したことはあるし、笑顔は可愛いし、勉強できるし、運動もできる。普通ならOKしている。しかし僕は普通ではない。二十歳まで生きられ
リレー小説 note14 『未来note』
この短編は、空音さん主催のリレー小説企画への参加作品です。
note13 目次 note15
インターネット上に、「未来note」という新しいソーシャルサービスができた。作っている人やそうでない人が、作ったものを売ったり買ったり交流したりできる、創作の未来を作るサービス。数年前に流行ったほぼ同内容のサービス「note」をヴァージョンアップさせてつくられた…とかなんとか。私もさっそく、Aya Da
リレー小説 note15 『Relation』#1
この物語は、空音さん主催のリレー小説企画への参加作品です。
長くなったので、分割してあります。
note14 ← 目次 → note16
#1 →#2
私はちっぽけな欠片でしかなかった。
いや、私は私ですらなかった。
あの時までは。
彼は魔法使いと呼ばれる存在だった。
彼の手にかかれば、どの様な扉もあっさりその内を晒し、彼が一度守りに入れば、その一角をも崩せる者など居やしなかっ