リレー小説 note13 短物語
空音さん主催のリレー小説です。
「付き合ってください」
そう言われることは大体予想できた。放課後の、更には屋上に、それも女子から呼び出しされれば誰でも分かるだろう。
しかし僕はこう答えるしかない。
「ごめんなさい。付き合うことはできない」
クラスは同じで、何度も話したことはあるし、笑顔は可愛いし、勉強できるし、運動もできる。普通ならOKしている。しかし僕は普通ではない。二十歳まで生きられないのだから。
「行ってきま~す」
今日も元気よく家を出る、憲次16歳。青春