マガジンのカバー画像

移民国家としての日本

307
マガジン名称を「海外事業を編集する」から変更。 ヘッダ写真はダナン@ベトナム
運営しているクリエイター

#ベトナム

ベトナム労働・傷病軍人・社会事業大臣の発言について/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(22.9.18-22.9.24)

今週はこれといって大きなニュースもなかったので、共同通信グループの見出し“円安で在日労働者3割減収、労働相が懸念”、これがひとたびPV稼ぎに走ると某誌某氏によるアオリ記事“「技能実習生の税金は免除して」日本がベトナムに足下を見られてしまう本当の理由”、こうなる。 という残念な話でもしますか。どっちも元ネタはベトナム語の以下の記事。 原文と日本語記事を並べたとき、ん? となるのはこの一節。 ええと、「日本側は、レストランサービス、ホテル、運転手、サービス、都市鉄道や高速列車

線路に立ち入ったり子猫を食べたり/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(22.9.11-22.9.17)

意識して穏やかなタイムラインを作っているせいで、話がすっかり終わってから知ったのですが、今週そんな話題があったんです? 盛り上がってた? 「真偽定かでない言説にカンタンに反応してしまうおれたち」は世界共通だな。と思った別件があって このまとめ、おれたちが影響を受けるのは仕方ない、メディアはちゃんと仕事しろ。みたいに落ち着いていて、気持ちは分かるけど「おれたち」無罪にも限度はあると思う派です。 ■たとえば このニュース、経緯がいちばん詳しいのはこちら。 2013年  

鎖で拘束したがあれは冗談だった/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(22.9.4-22.9.10)

そこそこ話題になったので追加の解説も要らないと思いますが、記録の意味を兼ねて整理しておきます。 2022/9/7 8:30 西日本新聞の上記報道になかった学校の反論を伝えたのはNHK。 2022/9/7 17:37 ちなみにこの話を4月に伝えているのは出井康博というジャーナリスト。 2022/4/19-4/23

改題しました/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(22.6.26-22.7.2)

2019年9月2日に「週刊外国人就労関連ニュース」として書き始めて以来、148号目になる今週号からタイトルを変更します。題して「週刊移民国家ニッポンニュース」。 さすがに移民国家は言い過ぎな気がした約3年前から定点観測を続けてきた者の感覚として、もうそう呼んでいいな。って思うんですよ。 ■だって「日本で働く外国人の」話というより、「日本の」話ですよね、たとえば次に挙げるようなニュース。 ■もうちょっと分かりやすい例 電動自転車は自転車だけど、モペットは原付。ってレギュレ

技能実習、入管、ベトナム以外の何か/週刊「外国人就労関連ニュースまとめ」(21.2.28-21.3.6)

このジャンルで毎週ニュースを集めているとキーワードがそんなに大きく変わらないことにイヤでも気付くのですが、今週は定番以外のニュースから始めます。東京新聞のスクープ 「内閣府の国家戦略特区で家事支援従事者として就労を認められ、来日したフィリピン人女性206人が、雇い止めや自己都合退職により、大手医療介護人材派遣会社『ニチイ学館』(東京都千代田区)から契約更新されず、うち48人の所在が把握できていないことが同社の調査で分かった」。 当該企業のコメントがなかなか示唆的で。 契約

週刊「外国人就労関連ニュースまとめ」(20.11.15-20.11.21)

わたし、魔女のキキ。こっちは最後にベトナムに行ったのが去年の2月だった私の、そのとき食った覚えがまるでないエビ。……いや、食ってないと思うけどなあ。 それはそうと(どういう導入なんだ)今週も相変わらずニュース見出しにベトナムという文字が躍る日ばかりでした。 おかげさまで、まったく「そういうニュース」じゃないのに、余計な気をまわす俺。みたいな現象が。……たとえばこういうの。 ベトナムといえばホンノンボ(って盆栽っぽい文化)があるぐらいで、日本の盆栽に惹かれるひとがいても不思

週刊「外国人就労関連ニュースまとめ」(20.11.8-20.11.14)

ベトナム人逮捕のニュースが報道されない日が無い昨今ですが、あまりオオッピラに指摘されていないことを申し上げると、彼らの罪状は概して「入管難民法違反」なんですよね。豚を盗んだ疑い、果物を盗んだ疑い。って記事見出しがアピールしてくるテキストをしげしげご覧ください。面白いぐらい、逮捕の事由が在留資格関連なの。 いや、いいんです、在留資格で定めらた期限が切れているのに国内にとどまっているのはあきらかな違法行為ですし、その間の行動が我が国の法に照らし合わせ認められないものなら、すみやか

週刊「外国人就労関連ニュースまとめ」(20.11.1-20.11.7)

今週は本当にロクでもない日が続いて、厄年だった頃を思い出しました。お祓いに行こう……。 ■先週、大々的にとりあげたし追記することもないし、世の中の熱がさめつつある気もするし(早いねえ)そっとしておくべきなのかもしれない。と思いながら、ベトナム人が豚を盗んで解体して売っているのでは。という件。

週刊「外国人就労関連ニュースまとめ」(20.10.25-20.10.31)

今週はもう、群馬県太田市のことで頭がいっぱいですよ。おかげで横山秀夫D県警シリーズを自宅本棚から探す旅に出かけることになったり(見つかりません)上毛新聞ウェブサイトのクリック回数がこの1週間でうなぎのぼったり。 ■第一報はこれかな。見出しの「19人」は住んでた人数で、この時点の逮捕者は「2人」。10/26 12:44(共同通信) で、13人逮捕というアップデートが翌日付の日本農業新聞に。 「11人が不法残留、2人が旅券不携帯」 「11人は容疑を認め、2人が否認」 「13