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ここ数年のコンテンツビジネスの変遷を分析してみる ①Vtuber的な活動者を含めた「推し活」とは何なのか?

ここ数年のコンテンツビジネスの変遷を分析してみる ①Vtuber的な活動者を含めた「推し活」とは何なのか?

ネットの結びつきの本懐は「FF(フォロバ)」にあるヒト・モノ・コトを司るネット社会では、金銭的な商取引や身分証明書の提示を他者に求めることもできるし、そのような現実の責任に基づいたビジネス関係を作れるようになった。しかし、ネットにおける一般的なコミュニケーションの大部分は、現実を担保とするような言論責任も余程の悪意や過激さが伴わなければ求められない。

これは時代が進むと現実の延長線にSNSを用い

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最近生きててしんどいゼロリスク思考と「極論」に惑わされる時代について

最近生きててしんどいゼロリスク思考と「極論」に惑わされる時代について

ここしばらく仕事で書き上げた下書きの流用を公開してますが、書いてて気持ちが沈んでいく内容ばかりなので、文体が悪くなる箇所があればご容赦願いたいです。

数多くの人が「人体や暮らしの中の健康」について特別勉強するわけでもありませんし、学校でも習いません。しかし、それでも「これは安全です」という情報を教え広めていくことがどれだけ難しいことなのかは分かるはず。それを指し示すための根拠やデータというものが

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「完璧」「批判」「他責」のワルツを踊り続ける私たち自身が日本を追い詰めているオチ

「完璧」「批判」「他責」のワルツを踊り続ける私たち自身が日本を追い詰めているオチ


「付和雷同」による働きと生じた亀裂日本の戦後復興とは単純に「まだあれがない」「これがない」の必要最低限に無いものを片っ端から満たしていくものでした。だから、周りと同じラインに立って足並みを揃える必要があり「付和雷同」で上手くいったわけです。しかし、物質的なニーズから、こういうものがあれば「より豊かな人生があるかもね」というビジネスモデルは「完璧な仕事」を美点としてきた日本と致命的に相性が悪く、向

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なぜ人間は「真実」というコンテンツにこれほど脆いのかという話

なぜ人間は「真実」というコンテンツにこれほど脆いのかという話



クソデカ主語もとい「一般化しすぎ(Over Generalization) 」問題真実という言葉を多用する人の正体

自分のもとに流れてくる情報や感覚は“正しいに違いない”という意識は誰もが持ちうるものだと言われている。そして、怒りや不安の感情が高まると「伝えた方がいい」「この人は信頼できる」と瞬間的に感じてしまう。これが発信者の商いとして地盤になる。
その沼に浸かったら、いつしか是々非々で批

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比較行動が表す「劣等感」と「批評コンテンツ」の過激化

比較行動が表す「劣等感」と「批評コンテンツ」の過激化


あらゆる作品描写の特徴として
「主人公や主役たちの展開している会話内容についていけなくて自分達に説明を求める『モブキャラ(その他)』」という存在がありますよね。

これは視聴者や読者にあたる「受け手に状況を整理させる一呼吸のクッション役」でもあるのですが、映画や漫画、アニメといった媒体に留まらず、こういった物語展開をやたらと繰り返す作品も見かけることが偶にあります。「あいつは間違っている」「強い

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この近年世界を「覆いつくすもの」について整理してみよう。

この近年世界を「覆いつくすもの」について整理してみよう。

人間を形作るのは習慣と環境に他ならない。
それ故に他者や獲得したものから影響を受けやすい。

個人の価値観やら考え方だって、その基盤となっているのは、どこかの偉人や誰かさんの考えや、それを詰め込んだ作品に行き着くかもしれない。

そして、その誰かから受け継いだバトンを他の誰かに受け継がせること。
その行為の積み重ねにおいて、自分たちは次の世代に何を伝え、繋げられるのか?

これをコントロールしよう

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「優しい人」達によって引き起こされる衝突や悲劇について

「優しい人」達によって引き起こされる衝突や悲劇について

皆さんは「優しい人」というのが、どんな人か考えたことはありますか?

もちろん、この定義付けには様々な意見があると思います。なので、視点を変えてみましょう。

「どんな人間」が「優しい」と呼ばれているのか?人間社会というのは「絶対評価」ではなく「相対評価」です。

そうなると当然、他者と比べられる中で「厚遇や優先措置を施される者」の存在が生まれます。それが「冷遇」という可能性も然りです。

つまり

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「陰キャ」も「陽キャ」も価値観は同じコミュ障になるという話

「陰キャ」も「陽キャ」も価値観は同じコミュ障になるという話

「陰キャ」と「陽キャ」
この言葉が殆ど日常の中で一般化している世界になっていると思いますが、何をもって当てはまるのか考えたことはありますか?

このカテゴライズって元を辿れば、人間の属性を二分化する構図に当て嵌めようとする延長線であって、かつての「リア充」と「オタク」による対立項の令和最新バージョンと呼べる流行語です。

しかし、今で呼ばれる「陽キャ」は「リア充」と呼べる存在でしょうか? 陰キャ=

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「上級国民」というエリート層の造語が表沙汰になったのは何故か

「上級国民」というエリート層の造語が表沙汰になったのは何故か

近年になって晒される「上級国民」の失態やミスの報道テレビのニュースでもエリートによる傲慢や失態による話題が埋められている中、あらゆる反応がネットでも見られます。このエリートに対するレズポンスは、最近鋭い意見のものに変わりつつあり、時代が進むごとに彼らは厳しい目で見られるようになっています。

何故、このような対立が近年になって浮かび上がってきたのか?
この答えの一つとしてトピックである「人権問題」

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「ノブレス・オブリージュ」が貴族の称号と化した現代社会

「ノブレス・オブリージュ」が貴族の称号と化した現代社会

エリートと庶民の関係性の変化前回の内容のように、エリートと庶民との分断が視覚化されつつある時代ですが、本来はこの両者がどういう関係性が理想なのかを示したのが「ノブレス・オブリージュ」でした。

前回のように、エリートが内心では職業の貴賤などを挙げていたのも、最初は目指すべきラインを定めて庶民の上昇志向を育むという目論見があったのかもしれません。しかし、金持ちを金持ちにするために支えている社会に異議

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