Kise/キセ
クリエイティブについて感じたことや報告として書かせて頂きます。
文章を中心とした色々なエンタメ作品を解説やら考察して物語るためのマガジンです。よろしければどうぞお手にお取りください。
老若男女見る層が違ってもそれぞれに違う視点や面白さを提供されてきた『クレヨンしんちゃん』の中でもアニメ映画としての黄金期でもあった『劇場版クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶ○○シリーズ』 やたら大人向けに仕上がっているユーモアやら、気付きや学びが多いものとして着眼点が尽きない本シリーズの中でも定期的に名作として数えられる『オトナ帝国の逆襲』について今回は語ってみます。 象徴的なオトナと子供たちの対比描写本作の第一声を飾るしんのすけの質問。 それに対するみさえの返事は「万博」とたっ
僕たちは間違った道を歩んでしまった 「世界中の人たちとつながり、多様な感性や情報、意見の交換ができる」と『デジモンアドベンチャー 僕らのウォーゲーム』『サマーウォーズ』のようなネットの可能性を説く色んな作品を観ながら思い描いてきた僕たち」は、今思えば超牧歌的な未来を想像していた。 が、こうして20年程の歳月が経ってみると、まったく真逆の世界になっていて「自分に都合のいい情報ばかり吸収して所属を決めて同質化しながら、他者を攻撃する世界」になってしまった。 この絶望感は「個人
ライフワークバランスの過剰負荷と逃避 現代の殺伐感を口で説明しようとすると要因は数あれど、おそらくもっとも言及しなければならないのが「人間が賢く合理的な生き物」だと思い込み続けていることにあります。 絶対値ではなく他人との比較から生じる相対で価値を感じるのが人間だからこそ、世界がネットワークによって可視化されたことで見栄や意地を張って共通価値である「お金」「人気」を掴むことが夢とか目標と「逆転」し、いつしか比較対象である他者から見下されないためだけの努力と化す。 そんな世
ここしばらく仕事で書き上げた下書きの流用を公開してますが、書いてて気持ちが沈んでいく内容ばかりなので、文体が悪くなる箇所があればご容赦願いたいです。 数多くの人が「人体や暮らしの中の健康」について特別勉強するわけでもありませんし、学校でも習いません。しかし、それでも「これは安全です」という情報を教え広めていくことがどれだけ難しいことなのかは分かるはず。それを指し示すための根拠やデータというものが説得を続ける上でどうしても必要になるし、その取得内容を他の研究者や専門家たちに納
「情報コンテンツ」という新たな価値創出について世の中のビジネスを分類すると「快楽を供給する」か「痛みを取り除くか」の二択が大きく占めて成り立っています。衣食住やインフラが一定の基準を満たしている社会になると「無いもの・必要なもの」を提供する物質的な豊かさが供給されます。そして、新たな価値創出には「より豊かな人生・学びのために『これ』が必要である」という商いが掲げられるようになりました。 その価値を示すためには客層が抱えている「フラストレーション」を意識させて「まるで自分たち
あらかじめ断っておきますが、歴史を読んだり仕事上や勉強で必要な分だけ毎度お金を払わされている分、良い印象なんてまったく持っていませんが、とりあえず結論として「どこのソースだよとんかつ?オイスター?」風評被害を受けてるのがさすがに不憫だったので解説します。 発展途上国に対する理解について大前提として「人口増加率の高い貧しい国々」は、絶対的貧困と基本的な必需品の不足という問題に直面している現実があります。 飢餓、栄養失調、劣悪な衛生状態、教育の欠如、限られた医療施設、あらゆる原
現代ではサイバー空間における情報戦やフェイク、単なる情報システムを標的とした特定の誰かや企業に対する攻勢からシフトし、国家アクターによる情報操作型のサイバー攻撃によって、サイバー空間と接続された認知領域そのものが攻撃対象となる時代というのもあります。 ここから更に厄介なことに「知りたい」ということは「情報の価値が生まれている」ということ。そして、そのニーズに向けられて、自分の秘めた欲望を叶えようと「知りたいこと」はいつの間にか「見たいもの」に変質している錯誤が情報化社会を生
1717年 ミシシッピ会社の設立と開発計画 ジョン・ロー (John Law de Lauriston)とは ジョン・ローの施策に乗ったフランス政府 「商人」の価値転換と失敗 フランス革命がもたらした「負債」と「流血」 1717年 ミシシッピ会社の設立と開発計画ジョン・ロー (John Law de Lauriston)とは アメリカ大陸におけるフランス植民地開発を進める民間会社に特許を与え、その監督役にジョン・ローという男を指名。彼はフランス中央銀行の総裁を兼
「付和雷同」による働きと生じた亀裂日本の戦後復興とは単純に「まだあれがない」「これがない」の必要最低限に無いものを片っ端から満たしていくものでした。だから、周りと同じラインに立って足並みを揃える必要があり「付和雷同」で上手くいったわけです。しかし、物質的なニーズから、こういうものがあれば「より豊かな人生があるかもね」というビジネスモデルは「完璧な仕事」を美点としてきた日本と致命的に相性が悪く、向かい風として立ち塞がることは避けられませんでした。 デジタル社会に移行してからは
クソデカ主語もとい「一般化しすぎ(Over Generalization) 」問題真実という言葉を多用する人の正体 自分のもとに流れてくる情報や感覚は“正しいに違いない”という意識は誰もが持ちうるものだと言われている。そして、怒りや不安の感情が高まると「伝えた方がいい」「この人は信頼できる」と瞬間的に感じてしまう。これが発信者の商いとして地盤になる。 その沼に浸かったら、いつしか是々非々で批判も支持も両方というバランス感覚を見失う。まさに旧世紀から続いている「信教の時代
あらゆる作品描写の特徴として 「主人公や主役たちの展開している会話内容についていけなくて自分達に説明を求める『モブキャラ(その他)』」という存在がありますよね。 これは視聴者や読者にあたる「受け手に状況を整理させる一呼吸のクッション役」でもあるのですが、映画や漫画、アニメといった媒体に留まらず、こういった物語展開をやたらと繰り返す作品も見かけることが偶にあります。「あいつは間違っている」「強い」「弱い」と妙に強権的なキャラ上げ下げの描写。読者の読み取った解釈に手放して委ね
今回は僕の内情も含めてお話したいことがあります。 更新が久しぶりであることに加え、落ち着きなく取り留めのない文章かもしれませんが、それだけ心理的な苦痛に満ちているからこその内容であることは前置きとして伝えておきたいです。 愛する家族が変貌を遂げつつある話 最近の、鬱屈としたネガティブな空気感。 特に、父や友人達に垣間見える否定的な言動が怖くて仕方がないです。 私も人間としてそういう気分になる話が多いので理解できます。しかしここ最近、目につくもの全てに悪態をついたり何か
2024というAIシンギュラリティを控えた時代2024年3月にGPT4が登場して、よりAIによる生成技術の向上を示しており、性能の向上速度としてもGeminnoや他のツールよりもChatGPTの勢いは凄まじいです。 PDF文書も読み取ることができるようになって、文章生成AIの出力先が文章に限らず、DALL-E3機能によって画像も出力してくれる。 さらに、プログラミングコードを活用して画像の上に文字を張り付けたモノすら生み出し、広告などあらゆる用途に適応されたレベルに至りまし
どこかに出かける前の情報整理ついでに記しておきたいと思います。 基本的に中国の長期滞在がベースだったのですが、流石にあそこまで手間がかかる国は現在ないと思うので、ビザ取得やコロナ関係などは省いて、入国以降で意識すべきことを話していきます。 外出時に財布は握らない。日本ではあまり現実味ないですが、マジで盗まれます。 というか、他人の物に触れて動かすということに躊躇いが全くありません。 現代は情報化が進み、クレジット決済やQR決済が盛んになっています。 中国ではAlipay
人間を形作るのは習慣と環境に他ならない。 それ故に他者や獲得したものから影響を受けやすい。 個人の価値観やら考え方だって、その基盤となっているのは、どこかの偉人や誰かさんの考えや、それを詰め込んだ作品に行き着くかもしれない。 そして、その誰かから受け継いだバトンを他の誰かに受け継がせること。 その行為の積み重ねにおいて、自分たちは次の世代に何を伝え、繋げられるのか? これをコントロールしようと、今の世界は様々な制約、枠に縛られることを個人に迫り、自由というお題目で「同質
自分がいったい何に思い悩んでいるのかって割と前回の記事で発露してるような気がしました。どうせならこれまでの「優しさ」について自分が書いた源泉として、せっかくですので前回の補足として自己紹介回ちょっとやります。 優しくあろうとしてる人間は「経験」に基づくまず、僕は幼い頃から新しい環境に馴染むことを身に叩きつけられたので、自分が「どんな人間」なのか正直に話する経験は希薄でした。 こういう経験に基づいた人間の心にあるのは、子供時代なのに、ありのままの本来の自分が受け容れられるとい