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「人間狩り」の理由が欲しかった詐欺師の薄笑いが見える、「地面師たち」
ネタバレありです、要注意。
途中で気付いたのですが、裏テーマは「人間狩り」だったのかと。いやメインかも。
ネットフリックスのオリジナルドラマ「地面師たち」は、所有者になりすまして土地を売る詐欺師「地面師」を描いてるんですが。
詐欺を描いている割に人が死にすぎる。血が流れ、死体が映りすぎる。
と、まあそこも話題になっていまして。
でも、そりゃあ血や死体を映すだろうと。
だって、人間
君は愛した人に銃を向けられるか、昭和のハードボイルド「赤いハンカチ」
Prime Videoで古い邦画を見るのにハマっちゃってるんですが、この「赤いハンカチ」はトップクラスで「すげえ」かな、と。
「ルパンIII世」ファーストシーズンの初回3回分が好きな人は必見では。いきなり狭いですけど。
ネタバレ有りなんで要注意です。
まず何より桝田利雄監督のシャープな演出。そして、ミステリーがやや甘いとはいえ(だからこそ)ハードボイルドな脚本。愛くるしすぎる浅丘ルリ子
「最終章」でも感じたコントラストの弱さ、「ゴッドファーザー(最終章)」
「ゴッドファーザーPartIII」を観た時、「画面が明るい。赤い」と思ったわけです。
「ゴッドファーザー」も「ゴッドファーザーPartII」も暗くて青い。どちらも逆光の場面が多く、特に「ゴッドファーザーPartII」なんぞは撮影ミスじゃないかと思うくらい暗かった記憶が。
Prime Videoで「ゴッドファーザーPartIII」のいわゆるディレクターズカット「ゴッドファーザー(最終章):
友和、あなたがそこにいればいい、「ケイコ 目を澄ませて」
三浦友和の演技から目が離せませんでした。映画「ケイコ 目を澄ませて」。
同様の経験はテレビドラマ「世界の中心で愛を叫ぶ」でも味わったんですが、「ケイコ」も三浦友和の演技が見られるだけで大満足っていう映画かと。
聴覚障害で両耳が聞こえない女性ボクサーを演じた岸井ゆきのの演技もびっくりですよ。音が聞こえないのにここまで繊細な演技ができるのかと。
ところが三浦友和が画面に映るともうダメ。友
フリークスVSキャメロン・ディアス! 境界線ギリギリの怪作『メリーに首ったけ』
これにはたまげた!今や大スター、キャメロン・ディアスの出世作っていうから、それなりに面白いんだろうと思って観たのだが、これがフリークスだらけ、タブーを犯すギリギリまで迫った怪作だった。キャメロン・ディアスのチャーミングなイメージだけで判断すると、良くも悪くも裏切られるに違いない。
なんせオープニングから凄い。脱力系米国ロックスター、相当マイナーなジョナサン・リッチマンが木の上で歌ってる場面か
パパのいないアメリカ映画
「なぜアメリカ映画にパパはいないのだろう?」
映画『グラディエーター』を観てそう思いました。いつもアメリカ映画の主人公にはパパがいない。そしてパパを探し、愛し、憎んでいるのでは、と。
基本的に手に汗握る大活劇なんですが、話の軸は、皇帝マルクスに愛されぬ息子コモドゥスの悲しみと憎しみなんです。息子の非力さ、邪悪さに気付いているマルクスはその権力を委譲しようとせず、一介の農民だったマキシマ
ポランスキーが描く、間借人の居心地悪さ
例えばこの映画に、ユダヤ人ピアニストとナチス将校の心の交流を期待していたら、がっかりすることは間違いない。
美談でも、感動的な物語でもない。涙を流す場面なんてほとんどない。
映画『戦場のピアニスト』は、徹底的に「居心地の悪さ」を描いた、ロマン・ポランスキー流サスペンス映画だと思う。
物語は、主人公であるピアニスト、W・シュピルマンが、ラジオ放送のためにピアノ演奏している場面から始まる。突
「アメリカ人じゃなくて良かった」と思うとき(2005-05-06)
「アメリカ人じゃなくて良かった」
と思う瞬間がある。1つは滞在経験のある人から、食生活の貧しさを聞かされるとき。
もう1つは「プロム」を舞台にした映画を見たときだ。
「行進」を意味する「promenade」を語源とするらしい「プロム」は、言ってみれば「卒業パーティ」だ。その年の卒業生から男女の代表的人気者を選ぶ。各自パートナーを見つけ、男女カップルで出席するのがベスト。1人でも出席資格は
ためらう男が踊りに至る決意(2005-05-12)
男だけで踊る映画がある。
『フル・モンティ』?そう、炭坑の失業者が一念発起してストリップに挑戦する英国産コメディだ。
『プリシラ』?いいとこついてるよ。ゲイダンサーが興業のために大陸を横断するオーストラリア産ロードムービーね。
えっ『ウオーターボーイズ』?シンクロナイズドスイミングを文化祭で披露するために奮闘する高校生を描いた日本映画ね。あれもダンスの一種と考えれば確かにそうだ。
で