学校で、デジタルリテラシーを身につけること-授業日記①-
こんにちは!
今日は、私が講師をしている中学校のことを書いてみようと思います。
国立の学校の様子ってなかなか知る機会がないと思うので…「こんな学校もあるんだ~!」と、読者の方に新しい発見があったら嬉しいなと思います。
※個人情報は極力書かないように気をつけていますが、「この書き方は良くないのでは?」と感じられることがあれば、クリエイターへのお問い合わせやコメントでお伝えいただけるとありがたいです!
授業の内容:大学キャンパス内を歩いて詩の題材を探す(中2「枕草子」の導入)
枕草子といえば「春はあけぼの」ですよね。
清少納言が、自分の好きな季節の風物を書き連ねた随筆です。
この文章を自分ゴトとして読みやすくするために、最初の1・2時間目は生徒自身が、季節をテーマにした詩を書きました。
授業の詳細:写真を撮って詩をつける
・生徒は、Chromebookを持って外に出る(1人1台端末を持っているので)
・附属大学のキャンパス内を自由に歩き回って、「季節を感じるもの」の写真を撮る(20分くらい)
例:春を感じるもの、春の終わりを感じるもの、夏の始まりを感じるもの など
・翌週にはその写真を加工して、詩をつける
※細かい指定はなくて、「ポエムっぽい書き方」をしていればOK
感じたこと
①自然豊かなキャンパスのある附属校のメリット
キャンパス内にはたくさんの木や花が植えられていて、簡単な説明が書かれた看板が設置されています。
私自身も、出退勤の時ついつい足を止めて読んでしまいます笑
自然豊かなキャンパスがある付属校は、授業の中に自然体験を組み込むことができる、というメリットがあるんですね。
教室の中だけで学ぶよりも楽しいのでモチベーションが上がりますし、教科の知識の解像度も上がります。
②子どものICT活用力がすごい
Chromebookを持って外に出て自由に写真を撮る授業なんて、私たちの時代では考えられなかったですよね。
先生も子どもも、ICTの活用力がすごいなぁと感じました。
③毎日の授業の中で、自然にデジタルリテラシーが身につく
実はこの授業には、大事なルールがいくつかあります。
・人の顔を撮ってはいけない(相手の同意があってもNG)
・後ろ姿なら、相手の同意があればOK
スマホなどで誰かの写真を撮る時、相手の許可を得るのは大切なマナーですよね。
その写真を第三者が見る可能性のある場合は、さらに慎重にプライバシーに配慮する必要があります。
被写体が未成年の場合、顔の撮影は特に気をつけなければいけません。
私の勤務校では写真撮影のルールが明文化されていて、日々の授業でもそれを守るように指導がされています。
講師を招いての特別なイベントがなくても、毎日の「普通の」学校生活の中で少しずつデジタルリテラシーを学んでいく。
これが「学校でデジタルリテラシーを学ぶ」っていうことなんだなぁと、感銘を受けました。