野菜【ダイズ】の英単語・漢字・特徴の紹介
ダイズの英単語はある調味料を作ることに由来しているんですが、知りたくないですか。
この記事では、野菜のダイズに関する英単語、漢字、特徴などを紹介していきます。
ダイズに関する情報
ダイズはマメ科ダイズ属の一年草になります。成熟していない種子が枝豆(エダマメ)になります。
ほとんどの野菜は海外が原産地なのですが、ダイズは日本も起源地のひとつになります。日本以外には東アジアでも多く作られていました。
今から約1500年前にあたる奈良時代の頃には中国との交流により醤油や味噌が伝わってきました。日本最古の歴史書となる古事記(712年)にも「豆」という字が使われていました。
日本で広く栽培され始めたのは鎌倉時代(今から約800年前)以降と言われています。その頃は肉食が禁止されていたことから、ダイズがタンパク質源として大変重宝されるようになったんですよ。
ダイズの漢字・由来
ダイズは漢字で「大豆」になります。
これはダイズが「大いなる豆」ということから名づけられたそうです。「大いなる」というのは「立派な」って意味なので、「立派な豆」ということにもなるんですね。
6世紀の書物「斉民要術」の中にも「ダイズ」が漢字で「大豆」と書かれていたので、古事記よりも古い時期に「大豆」として認識されていたようです。
ダイズの英単語
ダイズの英単語は soy bean になります。
ここからダイズの英単語について、soyとbeanに分けて語源を含めながら解説していきますね。
① soy
ダイズは日本は海外とほぼ同時期から始まっていることを解説しましたが、語源としてはギリシャ語の「甘い」を意味するGlycine(グリシーネ)から始まりました。
ダイズの野生種が発見されて、Glycine ussuriensis Regal, Maackと名付けられるようになりました。この”Glycine”は「甘い」って意味を表しますよ。ダイズって甘味があることから、このような名前が付けられたようです。
一方で、中国では栽培したダイズの漢字として「菽」が当てられていて、「そう」または「しゅう」と発音されていました。
この発音がダイズを表す英単語 soy のように聞こえたことから、現代の英単語に落ち着いています。
この soy の語源としては醤油を作るときに使われていたことから、現在の鹿児島県の薩摩語soi(醤油)から変化した言葉でもあるんですよ。
② bean
ここで、マメはbean で表されています。この beanは「豆」を意味するゲルマン祖語 baunoから生まれた言葉になります。
③ ①と②をまとめると...
このsoy と bean が組み合わさって、「醤油に使うマメ」すなわち「ダイズ」ということで soybean もしくは soy bean という単語になったんですよ。
ネットの英英辞典では、soybeanは以下のように表されています。
ここで、soya bean はイギリス英語で、soybeanはアメリカ英語なんですよ。
the bean of an Asian plant from which oil and food containing a lot of protein are produced
「脂とたくさんのタンパク質を作り出すアジアの植物の豆」
引用元:soya bean(ロングマン英英辞典)
醤油(しょうゆ)のあれこれ
そうなると、醤油の英単語が気になりませんか。
醤油は英単語で soy sauce と表します。日本語ぽく読むと「ソイソース」になります。
ここで、醤油には薄口醤油と濃口醤油がありますが、塩分は薄口醤油の方が高いんですよ。
薄口醤油:塩分量 18~19%くらい
濃口醤油:塩分量 16%くらい
濃口醤油は薄口醤油よりも時間が短い分、塩分を高めにして作っているのですね。
薄口醤油を使うことで食材の色を活かしやすくなるので、野菜の煮物やだし巻き卵を作るときにはピッタリなんですよ。
濃口醤油の方が用途が広くて、コクがあるから、豚の角煮やすき焼きなどの幅広い料理に使うことができるので、濃口醤油の方がよくつかわれます。
まとめ
大豆は一般的に肌色のような見た目のものが多いですが、青色のものはきなこに使われたり、黒豆は煮豆などに使われています。
大豆は「畑の肉」ともいわれるくらいで、最近では大豆ミートやソイプロテインなどもできているので、肉が苦手な人のプロテインになっていると思うと、本当に立派な豆だと思います。
次回も野菜の英単語を元に深堀した記事をアップしたいと思います。