The 9th Ave.

ども。全盲5年めの視覚障害者です。趣味は、音楽、スポーツ、あとは、、飲酒かな?楽しい音や声、おいしい食べ物や飲み物の香を探しながら日々を送っています。見えないボクが感じたり考えたり笑ったり凹んだりしたことをストレートに載せていくので、みんなの生きるスパイスになればいいな。

The 9th Ave.

ども。全盲5年めの視覚障害者です。趣味は、音楽、スポーツ、あとは、、飲酒かな?楽しい音や声、おいしい食べ物や飲み物の香を探しながら日々を送っています。見えないボクが感じたり考えたり笑ったり凹んだりしたことをストレートに載せていくので、みんなの生きるスパイスになればいいな。

最近の記事

「つけめん、ざるそば、釜あげうどん」は、ムズイんです。 その2

 さてさて、、、。  どうにか卓上の食器やお皿の中の配置を確認したボクは、いよいよ「つけめん、ざるそば、釜あげうどん」に戦いを挑むのでした、、、。  🎵 カーーーン!!(ゴングの音) 🎵  「ファイッ!!!(レフェリーの声)」 笑  ぼくが「つけめん、ざるそば、釜あげうどん」との対決に勝利するためのハードルは、「クレーンゲームのオニ」になることなんです。  これらの麺類の共通点って、麺と別につけだれがあることですよね。  ってことは、 1 を箸で麺をすくってつけだれ

    • 「つけめん、ざるそば、釜あげうどん」は、ムズイっす! その1

       ボク、昔っから麺類がだーーーいすきなんです。  なんだったら、「一日3メン」 でも生きていけるんですよね。  ラーメン、そば、うどん、ほうとう、パスタ、そうめん、冷麺、フォー、、、。  「麺類、エニーバディー ウェルカーーーム!」なんです。  あーん。  お腹減ったー、、、。メン食べたいなー。  見えない生活も5年目を迎えると、今ではある程度どんなメン達とも仲良くできる(その場を荒らさずに食べられる)ようになりましたが、この世界に入りたての頃は、「メン食べたいけど

      • やばいよやばいよ!

         *この記事は、見えない世界の住人のトイレ事情が赤裸々に書かれています。シモ系の話題が含まれているので、苦手な方は、ここでやめておいた方がよいかもしれませんよ 笑 ************   ボク、、、実は、、、お腹が弱いんです。  飲んだ次の日や辛いものを食べた次の日などは、だいたい世界の神々に祈ったり、体内の最後の砦になる 「門番」  と語り合うことになるんです。  「だったら、暴飲暴食をやめればいいじゃーん!」ってよく言われるんですけど、人間、そんなに簡単に変

        • 世界にはいろいろな人が生きている

           見える世界で生活していた時期と比べて、見えない世界の住人になったボクは、いろいろな人に出会うチャンスに恵まれているように感じます。  それはそーですよねーー 。 だって、、、、ふらふらと白杖を振りながら歩いている 「半素人盲人」が目の前を通り過ぎたら、人の目を引きますよねー 笑  とにもかくにも、見える世界では経験することのなかった出会いをかず多く重ねているボクなのです。「えっへん。」  これらの出会いには、前回の投稿、(世界はまだまだ優しくて暖かいんだ!)の中でお話し

          世界はまだまだ暖かくて優しいんだ

           最近、社会情勢に目を向けると、国内では物価高騰とゴテゴテの対策、海外に目を向ければウクライナへのロシア侵攻やイスラエルのガザ地区への無差別空爆など、心がチクチクする話題に囲まれ、ついため息をつきたくなる日々が続いていました。  ただでさえ見えないので、視覚的に明るさから遠い生活を送っているのに、心の中まで暗く沈んだ色に塗られることが多かった先日、ジンワリと心が温まる事件が起きたんです。 ボクは、「埼京線事件」と勝手に名付けたんですけどね、、、。  それが起きたのは、秋

          世界はまだまだ暖かくて優しいんだ

          新しい駅ではお見合い その2

          日々、新しい駅でお見合いを繰り返している ぼく。  今までに』おじいちゃんやおばあちゃん。』、『おじちゃんやおばちゃん』、『おにいさんやおねぇさん』、『時には外人さん』なーどなど、おそらく、日本人が一生の中で経験する『お見合い』の平均数をすでに超えているではないかと思う位、お見合いパラダイスの生活なんです。  詳しいお見合いの内容は、 前の記事『新しい駅ではお見合い その1』 をお読みいただくとして、今回は、どうしたら全盲のぼくが新しい駅でいろんな人と『お見合い』する機会を減

          新しい駅ではお見合い その2

          新しい駅ではお見合い その1

           最近、コロナの制約も薄まってきたことや暖かな春の訪れもあってか、僕は、電車で出かけることが増えました。    みなさんは、よく電車に乗りますか?    見えている時は、」電車に乗ってあたらしいところに出かける」のが大好きだった僕は、見えない世界の住人になってからもチャンスがあれば積極的に新しいところに出かけるようにしています。    少年の頃、計画も立てずに自転車でフラッと日帰り旅に出かけるような、そんな自由な旅が僕は好きなんでしょうねぇ。  まぁ、旅の楽しみ方は十人十色

          新しい駅ではお見合い その1

          すみませんより、ありがとうを選びたい

           見えない世界での生活を始めてみると、とーーーっても多くの場面で誰かに助けてもらうことがあるんです。見える世界に住んでいた時よりも、『ありがとう』を使うことが何百倍にも増えたように感じます。  例えば、僕が信号のある交差点で渡って良いかどうか辺りの音を聞いて様子を伺っていると、通りすがりのおじさん?(見えないのでお兄さんかもしれない、、、。お姉さんではないと思う、、、。)が、『青ですよー』と言いながら僕の横を歩いて行ったんですね。おかげで、僕は安全に通りを渡れましたとさ、、、

          すみませんより、ありがとうを選びたい

          見えた昨日と見えない今日と、、、やってくる明日、、、。 その3

           新しい生活。大冒険のはじまりはじまりーーー、、、。  見えない世界での住人になるんだと言い聞かせながら、実際は見えていた世界を引きずりまくっていたボクですが、徐々に徐々に、みることはあきらめなきゃいけないんだなーーと深く思い始めたのでした。  以前、ある人から、『いつ見えない人の生活を送ろうと思ったの?』と聞かれたことがあるのですが、  いつからだか、わかりませーーーん と答えたのを覚えています。これは、実は今も同じ答えなんですよ。  例えるなら、『いつ日本語を話せ

          見えた昨日と見えない今日と、、、やってくる明日、、、。 その3

          見えた昨日と見えない今日と、、、やってくる明日、、、。 その2

           見えない世界でも、見えるふり    見えない世界の扉を恐る恐るノックして足を踏み入れたボク。  いやーーー、しばらくの間は言葉も文化もわからない異世界に生まれたままの姿で放り込まれたような状況でしたねーー、、、。 ドラクエで言えば、スライムにも1発ノックアウトされちゃうような弱々キャラみたいな、、。  まぁ、そりゃそうですよね。当時のボクは、 ほぼ使いものにならなくなった 『目』を捨てきれずに(見ることをあきらめられずに)、自分で自分の生活をカオスの渦に引っ張り込んでいたの

          見えた昨日と見えない今日と、、、やってくる明日、、、。 その2

          みえた昨日と見えない今日と、、、やってくる明日、、、。 その`1

           見えた昨日からの旅立ち  ボクは、おおよそ3年前まではなんとなーくですが、『見える世界』の10人でした。  もともとボクは、生まれつきの『弱し』で、遠くのものや人の細かな表情、辞書などの小さな文字を見たり読んだりするのは難しいものの、なーーんとか『見える世界』の住人として見える面々の中で一緒に普通に生活していました。  が、、、しかし、、、。10年ほど前からボクの世界は徐々に徐々に白く染まり始めたのです。最初は、『パソコンの見過ぎかな?目が疲れてるのかな?』などと、軽ーー

          みえた昨日と見えない今日と、、、やってくる明日、、、。 その`1