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見えた昨日と見えない今日と、、、やってくる明日、、、。 その2

 見えない世界でも、見えるふり
 
 見えない世界の扉を恐る恐るノックして足を踏み入れたボク。
 いやーーー、しばらくの間は言葉も文化もわからない異世界に生まれたままの姿で放り込まれたような状況でしたねーー、、、。
ドラクエで言えば、スライムにも1発ノックアウトされちゃうような弱々キャラみたいな、、。
 まぁ、そりゃそうですよね。当時のボクは、 ほぼ使いものにならなくなった
『目』を捨てきれずに(見ることをあきらめられずに)、自分で自分の生活をカオスの渦に引っ張り込んでいたのですから。
 人は、80%以上の情報を視覚(目)から入手しているとされていますが、、、ホントーにその通りだなと今改めて感じています。この頃のボクは、頭の中では『見えない世界の住人になっていくんだからな!覚悟決めろよー!気合いだー、オラー!』みたいな、どこかのレスラーのような精神論だけで立っていたようなもので、心の実状はといえば、まだまだ今までの『見える世界』での生活スタイルや文化を維持存続しようとしていたのですから。

 THE カオス!
ですよねーーー
 
 お陰で、この時期によく作ったのは、、、
 

 たんこぶ
 
 擦り傷
 
 切り傷
 
 なーーーどなど、
 
 常に体のあちこちに何かしら怪我をしていたような気がします。
 
 それはそうですよ。

 情報が取れなくなってい るボクの目に頼っているんだから、傷の10や20もできますよねー、、、。
 
 今なら、
拡声器のボリュームをマックスにして、『えーー。そこのキミ。無駄な抵抗はやめて、早く『見えない世界』の伝統文化に慣れ親しみなさーーーい!』って叫んでやりたいなぁ。
 
 まぁ、この混沌とした時期を経験したからこそ、今はニヤニヤしながら過去のドツボにハマったボクのことを文字化しているのだけれど、、。
 

 っと、ここで読者のみなさんにクイズでーーす。
 
 問題
 この『ドツボ期』にあったボクにとって、『安住の地』は次の3つのうちどこだったでしょうか?(10秒以内でお答えくださーーい)
 
 1、職場のトイレの個室の中
 
2 実家のお風呂の中
 
3 自宅の布団の中
 
 
正解は、、、、、、、、
 
1
 

ではなく、
 
2
 
 
でもなく、
 
 
3 自宅の布団の中でしたーー。
 
 あはは、少しふざけすぎちゃいましたね。お付き合いいただきありがとうございます。

実は、見えない人にとっては、トイレやお風呂って意外と『大冒険』になる場所なんですよね。なので、 安住の地になるまでには冒険と修行を経ることも時には必要になります。
 この、
『トイレネタ』や『お風呂ネタ』については、おいおい書いていきますので、楽しみにお待ちくださいね。
 
 おっと、
 話を『ドツボ期のボクの安住の地』に戻しましょう。
 
 この頃、ボクは、お布団の中が『だーーーーーーーーーいしゅき』でした!
 外出中も、お仕事ちゅうも、暇さえあれば、『お布団に帰りたいなーー』と思っていたのを覚えています。
  なんで、そんなにお布団の中が好きだったんでしょうねー?
 
 当時の心境を振り返ると、『何とかして見なきゃ!』『何とかして見えるふりをしなくちゃ!』、『負けたくない負けたくなーーい!』って、1日中ずーーーーーっとテンションを張っていたような気がします。
 
 我ながら、スゴいエネルギー量ですよねー
 
そりゃ、ヘトヘトになってお布団に帰りたくもなりますわ。

 
 あと、これは『見えない世で見えるふり生活』を送っていたボクにとっては、お布団の中だけが、絶対に怪我をしない『唯一の安全地帯』だったんですね。だって、一歩足を踏み出せば画鋲が落ちているかもしれないけれど、気合だけで歩みを進めていたような状況でしたから、、、。
 
 なので、このドツボ期には、しばしば『もーーいろいろやめよっかなーー』なんて、諦めモードになったことを思い出します。(今でも、たまーーに天から降ってくることもありますが、、、。誰でもあるのかな?)
  ドツボ期のボクを支えてくれた言葉があります。
 
 『あきらめることならば、いつでもできること。』
 
この言葉に何回心を奮い立たされたかな、、、。
 
 余談ですが、ボク、音楽が大好きで、定期的にライヴをするんですね。上の『ボクの神フレーズ』は、実は、しばらく前に、旅立つ友に向けて作った『スタートライン』という曲の一節なんです。
 ちょっとだけ、歌詞を紹介しますね。
 
 あきらめることならば、いつでもできること。
 そうする前に君の全てをぶつけてみなよ。
 まずは、夢を語ること。
 それがスタートライン。
 君の力で駆け出した時から、
 
 夢は見るものじゃなく、叶える物なのだから
 投げ出さないで
 逃げ出さないで
 信じ続けて
 空の彼方へと伸びる白い一筋の光
 君のその手に掴み取る時まで
 
 いやはや、、、ぼくが友へ送った言葉が、巡り巡ってボクを支えてくれる言葉になるとは、思っても見ませんでした。
 
 これぞ、タナボタですね。わはははは。

 こうして、ボクの『見えない世界で見えるふり生活』
は、しばらく続いたものの、徐々に徐々に『見えない世界の伝統文化』を学び始めましたとさ、、、。
 
 見えた昨日と見えない今日と、、、やってくる明日、、、。 その3へ続く、、、。
 
 →お前らがいてくれて、ホントーによかった。


  

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