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日本語と文章のこと

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記事一覧

アメ横の立ち飲み屋で見た火事のニュース 私が考える仕事としての「編集」

アメ横の立ち飲み屋で見た火事のニュース 私が考える仕事としての「編集」

「編集!」「編集!」。ハムスターが全速力で走る回し車の回転数くらい頭の中が常にフル回転している。

いわゆる「編集」のキャリアは28歳から。民放テレビ局のニュースサイトに記事をアップする仕事を2006年に始めたのがキッカケとなる。

2006年当時はiPhoneもなく回線も3Gで、YouTubeが生まれてまだ1年余り。今のようにテレビニュースの映像がサクサク見られる環境はどこにもなかった。映像とし

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「にくい」と「づらい」を「やすい」に変えることが大切である

「にくい」と「づらい」を「やすい」に変えることが大切である

九州の企業が集まる展示会であすセミナーをするための資料を作っていた。

セミナーの資料作りやここ半年間で私が成果を出した仕事での役割を分析して、自分が世の中に貢献できるビジネスでの最大の強みは「わかりやすさを言語化できる」だとあらためて認識した。

「わかりづらい」「わかりにくい」は私にとってはかなりのストレス案件だ。世の中には様々な事象や情報があふれているが、その多くはわかりづらいし、わかりにく

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メールが読みづらいと言われるビジネスパーソンへ

文章訓練してないライターがけっこういる

書く仕事20年目の木村が駆け出しライターのnoteやらブログを読むと、文章力のなさが見てとれる。全くもって文章力の訓練をしていないのがわかる。

一文は長い、句読点の使い方は甘い、ひらがなと漢字のバランスがグチャグチャ、段落ごとの文章が長すぎる、主語と述語の配置バランスがおかしくて2回読まないと理解できない。

内容以前に読みづらいから、一読して文章の中身

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「書く」を仕事にしてしまったあなたへ

「書く」を仕事にしてしまったあなたへ

コルクラボギルド編集学校の同期で友人のあいちゃんが運営する「Marbleスクール」のnoteでインタビュー講座の記事が投稿されていて、読んだ。

無料のnoteでここまで書いているのもすごいけど、企画書づくりやインタビュー手法も丁寧にレクチャーしていて、「すごっ」と感心してしまった。

「書く」を仕事にするとは「魂の放出」である

ライターが仕事を作る最初の一歩は、ほとんどが企画作りから。最近は企

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全てのライターへ:書くこと、聴くことの極意。感情を揺らぎを、言語化する挑戦

あるライティングの仕事でオンラインの打ち合わせがあった。私がライティングをするということは、基本的にはインタビューないしヒアリングが99%セットになる。自分の脳内だけで書くコラムやエッセイを書くのは、今はこのnoteの場だけで、多くの執筆はテーマがあり、読者層があり、取材対象者がいる。

「ChatGPTなど生成AIの技術によってライターの仕事がなくなる!?」的な論調は、半分は合っているけど残り半

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記者ハンドブックが届いたー!

記者ハンドブックが届いたー!

6年ぶりの改訂となった記者ハンドブックが届きました。

こうした日本語ガイドは新聞社をはじめNHKからも出ていて、特に報道の仕事をメインでしていたときは、ほぼ全てのスタッフの原稿作りの指針としてて使われていました。このときに日本語の正しい使い方をたたき込まれ、それが今の自分の血肉となっているのです。

今回はジェンダーに関する表現なども指針に盛り込まれていて、時代に即したものになっているのがさすが

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「匿名でもいいから、書き続ける。アウトプットは大切」日本語サロン勉強会

「匿名でもいいから、書き続ける。アウトプットは大切」日本語サロン勉強会

私のサロン「きむ兄の日本語ラボ 読みやすい文章 伝わる文章」の勉強会を開催しました。

ゲストは私の友人で「片づけパパ」こと大村信夫さん。電機メーカーに勤めながら、パラレルキャリアを展開している「人を人をつなぐミツバチになる」をミッションに掲げている素晴らしい方です。

今回、勉強会のゲストをお願いしたのは、このnoteを読んだからでした。

2020年に出版した自身の著書で、アマゾンのレビューが

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次回の勉強会テーマは「発信を取り戻す」までのマインドセット

次回の勉強会テーマは「発信を取り戻す」までのマインドセット

私のオンラインサロン「きむ兄の日本語ラボ 読みやすい日本語 伝わる文章」次回の勉強会は「片付けパパ(R)」「パラレルキャリア研究家」などで活動している大村信夫さん。私の大切な友人でもあります。

今回、私が大村さんにお声がけをしたのは、このnoteを読んだからです。

2020年に念願の書著を出版した大村さん。

このAmazonで最初についてしまった「★ひとつレビュー」に心をえぐられる感覚に陥っ

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【きむ兄の日本語ラボ 外部ゲスト招いての初勉強会やりました】

【きむ兄の日本語ラボ 外部ゲスト招いての初勉強会やりました】

2022年2月に立ち上げたオンラインサロン「きむ兄の日本語ラボ 読みやすい文章 伝わる文章」第2回目の勉強会は、初の外部ゲストを招きました。

ライター・医療コラムニストのもろずみはるかさん。

2019年のライター100人カイギで私が登壇したときに、「ただならぬオーラを感じた」というもろずみさんが私に声をかけたのが出会いのきっかけ。

ライターになった経緯や「ライター」と「コラムニスト」としての

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日本語というツールで、豊かな人生や幸せを追求する

日本語というツールで、豊かな人生や幸せを追求する

きょうは自身のオンラインサロン「きむ兄の日本語ラボ 読みやすい文章 伝わる文章」に入ってくれたメンバーさんと1対1の対話をしました。

想定外だった日本語・文章への悩みとモヤモヤ

初月で加入してくれたメンバーさん数人にヒアリングしていると、日本語や文章に対するそれぞれの悩みやモヤモヤがあるんだなぁと感じます。それらは、私自身が人生で全くと言っていいほど抱えたことのない「文章への苦手意識」や「文章

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週刊ダイヤモンド特集「伝わる文章」を読んでみて。「実践・継続は難しいかな」

週刊ダイヤモンド特集「伝わる文章」を読んでみて。「実践・継続は難しいかな」

今回はメモ的文章です。

先週の週刊ダイヤモンドの特集「伝わる文章術」を読んでみて、なかなかボリュームはあるけれども、実践するには、継続するには、なかなかハードルが高いんじゃないかなーと思いました。

昨年、週刊東洋経済も同様の特集記事を組んでいて、同じような内容になっているのですが、読者層が「わたし、そこそこ日本語書けて読めます」と思っている皆さんが対象なので、「書くことへの抵抗」を和らげるもの

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文章を書き続ける環境はストレスフルにいたしましょう!

文章を書き続ける環境はストレスフルにいたしましょう!

今回は「文章を書き続ける環境にはこだわり、いい環境を求め続けましょう」というお話です。

書くのが楽しくなる環境作りを

私の場合、パソコンで文章を書く環境は主にふたつあります。一つはMacBook Airをつかってコワーキングスペースや出先で作業する環境、もう一つは自宅にあるiMacを使った作業です。

僕は圧倒的にMacBook Airのほうが捗ります。放送作家の頃からずっと現場にMacのノー

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読みやすくて伝わる日本語を目指して
【オンラインサロン始動します】

読みやすくて伝わる日本語を目指して 【オンラインサロン始動します】

かねてキャンプファイヤーコミュニティに申請を出していたオンラインサロンが承認され、公開の運びとなったことをご報告します。

名称は「きむ兄の日本語ラボ 読みやすい文章 伝わる文章」

27歳から放送作家を始め、原稿や台本を書き続けてきました。いまはその枠を飛び出し、自ら取材して執筆するライターインタビュアーもさせていただいております。

日本語の文章は読むのも書くのも好きです。「色彩を持たない多崎

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文章作りが苦手なあなたへ。一万字に込めたきむ兄の日本語への思い

文章作りが苦手なあなたへ。一万字に込めたきむ兄の日本語への思い

私が立ち上げたオンラインサロン「きむ兄の日本語ラボ 読みやすい文章 伝わる文章」を立ち上げてから2週間ほど経ちました。おかげさまで、初月から12名の方がサロンに加入してくれました。あらためて、ありがとうございます。

今回はサロンメンバーの方や、サロンに興味のある皆さんに向けて、このサロンを立ち上げた目的や意義、サロンを通じて私が皆さんと共に思い描いている未来について、かなり長い文章で書きたいと思

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