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「書く」を仕事にしてしまったあなたへ
コルクラボギルド編集学校の同期で友人のあいちゃんが運営する「Marbleスクール」のnoteでインタビュー講座の記事が投稿されていて、読んだ。
無料のnoteでここまで書いているのもすごいけど、企画書づくりやインタビュー手法も丁寧にレクチャーしていて、「すごっ」と感心してしまった。
「書く」を仕事にするとは「魂の放出」である
ライターが仕事を作る最初の一歩は、ほとんどが企画作りから。最近は企業の採用記事やファクトブック作りが多いので、Webメディアに向けた企画書はあんまり書いていないのだが、企画書を書くのは得意なほうだ。だてに放送作家やってない。
書く仕事での「覚悟」を決めたのは、実は去年くらいから。それまではメディアに合わせた読者層に向けた企画を作って、インタビューして、原稿書いて、納品する。記事自体がハウツーや煽り系でない、どの時代に読んでも人の心に刺さる、人の心を動かす本質的な内容をえぐる感じなので、PVはあまり伸びない。
「、」も日本語。邪険に扱わない
他のライターが書いた記事を見ていて意外に見落としているなと感じるのが「、」「。」の使い方。そこそこ長い文章に「、」がなかったり、「。」をつけて文章を分ければ読みやすくなるのにもったいないなぁと。落合陽一が喋りを文字起こししたような文章は圧倒的に読みづらいので、やめたほうがよい。
20年前に書いていた自分のブログを読み返してみると、まぁひどい。「、」の打ち方なんて何も考えてないのが丸わかり。だから、人の文章を見るとだいたいわかる。
「、」にはルールがない。だから自分でルールを決めたほうがいい。文章のテンポ・リズムを作っていくために「、」は必須だ。この本に教わった。人によっては難しすぎて全編読めないかもしれないが、頑張って4章までは読んでみるといい。
たぶん女性のほうがインタビュアーは向いている
ここ1か月でもリアル・オンライン問わず何人かにインタビューしていて、インタビューしたある方に言われた。「インタビューというより、雑談みたいでしたね。もっとかしこまった感じでやるのかと思っていました」。なるほど、確かに。インタビュアーの師匠と勝手に公言している吉田豪さんのインタビューの様子を見たときは「究極の雑談」だったな。
雑談は女性のほうが得意だから、女性のほうがインタビュアーに向いているだろう。私はコミュ力お化けなのでインタビュースキルもまぁ高いが、普段から雑談慣れしていない男性がインタビュースキルを上げるのはちょっと大変だろうね。
先日福岡で行われた日本民間放送連盟賞・ラジオ部門の九州沖縄地区の審査会で、物書きの先輩・森綾さんとご一緒した。数年前に知り合ってから親しくさせていただいていて、森さんが編集長を務める日本香堂のWebメディア「フレグラボ」のインタビュー記事は読んでいて大変勉強になる。インタビューした人は2200人超えは私の倍以上、そりゃあ勉強になるわな。インタビュースキル上げたい人は読んでみるといい。
いま私が「インタビュースキルを上げたいんですけど、どうすればいいですか?」と質問されたら、なんて答えるか。友人のラーメンライター・井手隊長が先日出した「『ここだけの話』を聞く技術」も参考になるので読んでみるといい、と答えるかなぁ。わたしまだ読んでません。すみません隊長。なるはやで読みます。
インタビューは空気作りが全て
インタビュースキルは極めて属人的だ。テクニックも大切だけど、最終的には人と人とのコミュニケーションが全て。上とか下とか関係なくフラットになれるような空気作りをする必要がある。
相手が有名であれ無名であれ、空気作りはインタビューの成否を決める。インタビュアーとしての資質と言ってもいいだろう。
私が憧れている人やファンの人のインタビューは、うまくいかないことがある。舞い上がってしまって落ち着くまでに時間がかかってしまうからだ。この記事のインタビューはめっちゃ好きなディレクターさんだったから、会って20分ほどは舞い上がっていた。いい記事が書けたので、結果オーライだったけど、ちょっと反省した。
先日取材した映画監督の江口カンさんも、舞い上がってしまった。めんぴりにサンクチュアリ・聖域という大好き作品の監督さん。取材は辛メーターだったとはいえ、舞い上がるを超えて緊張になってしまって、最初の5分は喋る声が震えている自分がいて、カンさんに変な気遣いさせてしまったのは猛反省モードだった。
「書く」を仕事にしてしまったあなたへ
ぶっちゃけ、書くのはしんどくありませんか?
でも、書いた先に見える「景色」が見たくて書いている。
僕は自分の文章で人の心を動かすと、日本をより良くすると、盛り上げると、本気で決めて覚悟して文章を書いています。この考えになるまでの腹落ち期間はけっこう長かった。ある程度の人生経験を積まないと、辿り着かないかもしれない。
書く理由はなんだっていいけど、書くからには人の心を動かす記事や文章を書いてほしい。
文章を書く仕事がそこそこ長い私からの、ちょっとした要望です。
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