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JW710 忘れた盞

【景行征西編】エピソード81 忘れた盞


第十二代天皇、景行けいこう天皇てんのう御世みよ

西暦88年、皇紀こうき748年(景行天皇18)8月。

景行天皇こと、大足彦忍代別尊おおたらしひこおしろわけ・のみこと(以下、シロ)の一行は、筑紫ちくし(今の九州)の巡幸じゅんこう(天皇が各地をめぐること)をえ、菟狭うさ(今の大分県宇佐うさ周辺)に向かっていた。

地図(菟狭国)
筑紫行幸参加者名簿

そして、同伴どうはんしていた、水沼県主みずぬま・のあがたぬし猿大海さるおおみ(以下、ルオ)の歓送かんそう会がおこなわれたのであった。 

ナッカ「全て作者の妄想もうそうっす! 読者のみなさん、信じちゃダメっすよ!」 

おやた「左様さよう。食事を取ったと書かれておりまするが、歓送かんそうかいとは書かれておりませぬ。」 

シロ「まあ、良いではないか。」 

ルオ「されど、なにゆえ、われは、ここまで同伴どうはんしているのでしょうか?」 

リトル(7)「地元を案内あないする者がようだったからではないか?」 

ルオ「なるほど。」 

とにもかくにも、うたげもよおされ、それは、おおいにがったのであった。

そして、一行は、「ルオ」と別れ、再び歩み始めた。

そのとき・・・。 

もち「あっ!」 

シロ「ん? 如何いかがした?」 

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