![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/117413617/rectangle_large_type_2_410ef990c5634e0f55694978e7547b27.png?width=1200)
JW467 伊賀穴穂宮
【崇神経綸編】エピソード42 伊賀穴穂宮
第十代天皇、崇神天皇(すじんてんのう)の御世。
時は流れ、紀元前32年、皇紀629年(崇神天皇66)となった。
ここは、伊賀国(いがのくに)の隠市守宮(なばりいちもりのみや)。
二千年後の三重県名張市(なばりし)である。
![](https://assets.st-note.com/img/1695880070633-53xfLcUjp8.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1695880070566-VmN8UtVJX6.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1695880071945-IUvEMDK2Dk.png?width=1200)
そして、天照大神(あまてらすおおみかみ)(以下、アマ)の御杖代(みつえしろ)、倭姫(やまとひめ)(以下、ワッコ)は、驚きの声を上げていた。
![](https://assets.st-note.com/img/1695880104694-LQnCNSFV8I.png?width=1200)
ワッコ「二年しか経っておりませぬが、もう遷座(せんざ)なされるのですか?!」
アマ「仕方あるまい。そろそろ、別の地に遷(うつ)りたくなったのじゃ。」
するとそこに、采女(うねめ)の香刀比売(かとひめ)(以下、カット)。
大称奈(おおねな)(以下、ねな)。
その弟、大荒(おおあら)(以下、アララ)がやって来た。
カット「次の宮の名は、伊賀穴穂宮(いがのあなほのみや)にござりまする。」
アマ「候補地は三つじゃ! しっかりと解説致すが良い!」
アララ「あらら・・・。そういうことになっちゃった。」
ワッコ「で・・・では、解説致しまする。まず一つ目は、三重県伊賀市(いがし)の下郡(しもごおり)に鎮座(ちんざ)する、猪田神社(いだじんじゃ)にござりまする。」
![](https://assets.st-note.com/img/1695880151097-It1ih5LOvi.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1695880152446-quDSyxjYqq.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1695880153875-fNGf2v7YYF.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1695880155306-Za6bytp9hR.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1695880156779-jIp6NAFtsE.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1695880158261-yq8sHh2nL4.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1695880159580-eYjMVKrLnP.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1695880161195-fzIWMQOR3b.png?width=1200)
カット「こちらの社(やしろ)では『アマ』様だけでなく『ワッコ』様も祀(まつ)られておりまする。主祭神は、猪田神(いだのかみ)にござりまするが・・・。」
ワッコ「猪田神? 聞いたことのない神様じゃ。どのような神様なのじゃ?」
ねな「伊賀国造(いが・のくにのみやつこ)の祖先、伊賀津彦(いがつひこ)と言われてるわね。」
するとそこに、伊賀国造(以下、伊賀)がやって来た。
伊賀「皇女(ひめみこ)! 我(われ)が伊賀国造にござる。鮎(あゆ)など、朝餉(あさげ)、夕餉(ゆうげ)を支度(したく)致しまするゆえ、御安心くださりませ。」
ワッコ「おお・・・かたじけない。よろしく頼みまするぞ。」
ねな「ちょっと! 伊賀国造! あんた、正気なの? 『倭姫命世記(やまとひめ・のみこと・せいき)』に書かれてるからって、出て来たら、いいってモンじゃないのよ!」
ワッコ「ど・・・どうしたのじゃ? すごい剣幕(けんまく)ではないか?」
ねな「伊賀国造はね、日嗣皇子(ひつぎのみこ)の活目入彦五十狭茅尊(いくめいりひこいさち・のみこと)こと『イク』様の曾孫が就任するの。だから、ここに居(い)ちゃ、ダメなのよ。」
カット「で・・・では、汝(なびと)は何者じゃ! 狼藉者(ろうぜきもの)か?!」
伊賀「えっと・・・ええっと・・・。ま・・・まあ、良いではありませぬか・・・。」
アマ「許す! それよりも、しっかりと解説致せ。まだ、二つ有るのじゃぞ!」
ワッコ「か・・・かしこまりました。」
アララ「あらら・・・。そういうことになっちゃった。」
ワッコ「では、二つ目ですが、神戸神社(かんべじんじゃ)にござりまする。伊賀市の上神戸(かみかんべ)に鎮座しておりまする。こちらの主祭神は『アマ』様ですので、御安心くださりませ。」
![](https://assets.st-note.com/img/1695880240560-8V11EsmAXX.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1695880241825-1J6pfuqrCL.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1695880243099-2kEJyqUwkO.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1695880245014-zCO6xs8SmR.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1695880247835-lLX0rE8nhc.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1695880246419-arXwvV6Kc9.png?width=1200)
ねな「それだけじゃないわ。『ワッコ』様も祀られてるのよ。こちらは、特に問題は無いわね。」
二つの候補地は紹介出来た。
次回、最後の候補地が紹介される。
つづく