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JW460 白い石
【崇神経綸編】エピソード35 白い石
第十代天皇、崇神天皇(すじんてんのう)の御世。
紀元前33年、皇紀628年(崇神天皇65)のある日・・・。
ここは、海の向こう、朝鮮半島南部。
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ここに、一人の男がいた。
意富加羅国(おおから・のくに)の王(こきし)の子、蘇那曷叱知(そなかしち)(以下、ソナカ)である。
「ソナカ」は、黄牛(あめうし)に農具を負わせて、歩いていた。
ソナカ「黄牛とは、立派な牛という意味ニダ。黄色い飴(あめ)のような牛は、立派だと考えられていたみたいハセヨ。なんでかって? そんなこと『ウリ(私)』に聞いては駄目ニダ。」
しかし、ある田舎(いなか)に辿り着いた時、黄牛が、いなくなってしまった。
ソナカ「困ったハセヨ。よし! こうなったら、牛の足跡を追うしかないニダ!」
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