恋愛小説。
偶然出逢ったサイコとサトルの物語。
『いえ。偶然などなく、全ての事象は必然なのです』
宇宙のみが知る、ツインソウルとの出逢い。
少々15禁描写ありの、ノスタルジーな…
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#ツインソウル
11.まやかしの中にある日常
夏の初めの昼下がりの休日。
わたしは夫と中学生の息子のために、遅めの昼食を作っている。
何気ない家族の日常。
その「何気なさ」を守るために
わたしは随分普通?の人間らしくなってきたなと、少し自分を笑った。
何気なく出会ったオトコ。
子犬のように震えていた夫は、
世界を諦めの眼差しで見つめていたわたしに、
「結婚して欲しい」
と言った。
夫は、親とも疎遠で、友人も少なかった。
今まで恋人がいた
4.パラレルワールド
田舎へ戻った26歳のわたしには、
「感謝」
を知る術を学ぶために、
数々の矢が突き刺さってきた。
何かに縋るように、ある人を好きになった。
その人はわたしの親友のことを好きだった。
少し、心を病んだ人だった。
心を病んだ故の、そのオトコの振る舞いに、
どん底に突き落とされた。
心はいつもふわふわ片想い。
地に足がつかない日々が続いた。
聖書を読み、自分の小ささに泣いた。
でも、信仰を持つほど自
1.出逢い-プロローグ-
見知らぬアドレスから軽々しいEメールが届く。
「サイコさーん久しぶり!元気?」
・・・誰や。
知らん。
そして、何故わたしの名前を知っている?
「誰?」
「サイコさん、オレだよーサトル!元気かなぁ?」
新手の詐欺?勧誘?
と、思ったけど、あまりに純粋オーラ出しまくりのメールに、わたしは真面目に返信した。
「多分人違いだと思いますよ。わたしはあなたを存じあげません。」
「えー!マジで