#291_「やりにくさ」を感じるとき、わたしたちはそうでない状況を手に入れるための努力や工夫や熟練に手を伸ばしそうになります。
ヨガのポーズを行うときに「やりにくさ」を感じることがあります。
「思ったように曲がらない」「お手本通りの形にならない」
「やりにくさ」を感じるとき、わたしたちはそうでない状況を手に入れるための努力や工夫や熟練に手を伸ばしそうになります。
「やりにくさ」は、ポーズに与えられた意味でも、あなたの身体に与えられた意味でもなく、ポーズとあなたの身体の関係に与えられた意味です。
あなたがあなたの都合でポーズのことをどう意味付けているかを表すものです。
意味は常に恣意的で、意味を与える主体を必要とするものであり、すなわち与えられた対象に属する普遍的なものではあり得ません。
「やりにくさ」は意味であり、意味である限りそれは手離すことのできるなにかです。
「やりにくさ」を手離し、一切の余分な意味の介在しない「身体」と対峙することはヨガの本質であり、そこに到達する途上でさえ、そこには人間存在を自由にする気づきが掃いて捨てるほどあります。
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