詩　：　掛け違いからの出発

「掛け違いからの出発」

最初から僕の勘違い
なんで　早く気付かなかったか
人はみんな優しいんだと
［勝手な思い込みからなんだと
　ウブだったね］と
悪ふざけが好きな天使が
大声で耳元であざ笑う

あの時の思いは
確かにジーンズのポケットの中に
今でも　あるはずだと
自信持って出したはずの
あの頃言い交した言葉は
どこかの砂と入れ替わり
甘いにおいのついた
あの日交わした　口づけは
胸ボッケットの中で
汗の匂いと入れ替わっていた

僕の幼く儚い
物語りの思い出は
多分これからの
夢への片道切符の
乗車券にでも成れればいいのに

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