詩 ： 記憶容量
「記憶容量」
記憶できる私の脳は
多分ガラクタみたいな他愛のない
記録が都合のいいように変換され
決まったコップの量のような所で
保存され また新しい記憶の為
溢れ零れ滴っていくのだろうか
あの人とのこと
ありし日の出来事
嬉しかったこと
悲しかったこと
悔しかった思い
寂しかったやり場無さ
深い思いを温かく受け止め
感じられたこと
そのすべてが 全身で受け止め
頭が動き
眼で観
口で発し
耳で聞いて
ベルトコンベアーという
時間軸から記憶庫へ
でも 残して置きたいものは
全てと我儘な注文のためパンクし
やっぱり
零れ落ちるものにならないかと
諦めの悪さだけが
心残りを残していく…
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